退職理由を見つめ直すことが、しくじりを防ぐ第一歩
「自分は家庭環境の変化で夜勤や休日出勤がない職場を希望していたのに、転職してみたら前職と何も変わらなかった」「給与がもっとほしいと思って転職したのに、実際は前職と変わりない、逆に減ってしまった」。このようなことがあると、せっかく転職してもがっかりしてしまいますよね。転職でのしくじりをなくすためには、まず「自分の退職理由は何だったのか」をきちんと自分で考えてみましょう。これが曖昧なまま転職活動を行っても、また前と同じ結果になる可能性があります。自分で前職の退職理由を見つめ直すと、自分が転職に求めるイメージ、希望条件がわかってきます。
- 「勤務体制を自分の生活環境に合ったものにしたい」のか
- 「給与を高くしたい」のか
- 「人間関係の良い職場で働きたい」のか
- 「キャリアアップを目指したい」のか
などがはっきりしてきますね。つまり自分にとって何が一番必要なのかがわかります。それから、自分の希望に合う転職先条件を絞り、決定していくのが転職活動を成功させるポイントです。
応募条件でしくじらないよう事前に必ずチェック!
「必要な資格」も重要なチェックポイントです。例えば介護の仕事。無資格からでも応募可能な事業所もありますが、訪問介護ではほとんどの場合に介護職員初任者研修が必要になります。ドラッグストアの販売員は無資格で応募できることもありますが、有資格者の薬剤師や登録販売者を募集している場合もあります。
また、「未経験者可」の場合でも、資格が必要な場合もあるので、事前に確認するのがおすすめです。反対に資格は持っているものの実務経験が伴わない場合は、面接時にどの程度の経験が必要なのかを確認しましょう。
遅刻や忘れ物は面接で多いしくじりポイント
転職応募先の面接に遅刻は厳禁です。これは誰でもわかっていることですが、実際に遅刻してしまう人が意外と多いのです。例えば「携帯電話で場所を調べようと思っていたら、電池切れであたふたして結局遅刻」など。思わぬトラブルがあった時のために、事前に場所は確認しておきましょう。電車やバスが遅れることもあるので、時間に余裕を持った行動が必要ですね。
ほかにも、ケガや病気などで面接に行けなくなるという事態も考えられます。そんな時は、少しでも早く先方に連絡をして対処してください。やむを得ない理由であれば、面接日をずらしてもらえることがほとんどです。また、履歴書や職務経歴書を忘れるというのも意外とよくあることです。外出する前に身だしなみや書類を確認し、余裕をもって面接にのぞみましょう。
自分の経験からくる過信と思い込みもしくじりの要因
転職先で仕事を始めるタイミングでも、思わぬしくじりポイントが!ここでのしくじりは自分ではなかなか気づきにくいものがあります。例えば、前職では同じ事業所で長く働いて経験と実績を積んでいると、今までの自分のやり方で仕事をこなしていきがちです。しかし、同じ業務でも事業所によって違うやり方をしている場合があります。それを注意された時に「前の職場ではこうやってました」と主張ばかりすると、周囲の反感をかって人間関係がギクシャクしてしまうかもしれません。経験からくる思い込みをなくすためには「ここのやり方を教えて頂けますか?」と聞くことが大事。頭の中をやわらかくして働きましょう。