中高年で未経験でも再就職可能なの?
医療介護福祉の業界は慢性的な人手不足であり、一般的には売り手市場です。そのため、中高年での再就職は難しいものではありません。
ただ、給与、雇用条件、雇用形態などの希望をすべて満たす職場を見つけるのは困難でしょう。特に未経験者の場合は、どの程度の働きが期待できるかわからないため、採用側も慎重にならざるを得ません。また中高年での異業種からの転職者に対しては、なぜこの時期に医療介護福祉関連の仕事を目指すようになったかという経緯、この業界でどう働いていきたいかといったビジョンについて聞かれることがあります。あらかじめ自分自身に向き合い、気持ちを確認しておいたほうが良いでしょう。
医療介護福祉領域では資格を持っていたほうが有利
医療介護福祉領域は取得しやすい資格も多くあるので、未経験者であればまずそれを目指してみるのも手です。たとえば「介護職員初任者研修」の修了証明書。この資格は、民間の養成研修機関が主催している通信・通学講座、または各地方自治体が主催している講座を活用すれば、最短1ヶ月程度で得られます。そのほかに介護事務系や「ガイドヘルパー(移動介護従業者)」などもチャレンジしやすい資格です。このような資格を持っていれば、未経験でも転職に対する意欲を示すことができますね。また、介護職員初任者研修を修了していれば、実務経験をつみながら「介護福祉士」や「介護支援専門員(ケアマネジャー)」といったさらに上の資格取得に挑戦していくことも可能です。
キャリアアップに意欲的であることが相手に示せれば、転職にも有利に働くでしょう。
異業種からの転職では、今までの職務経験が差別化要因
業界経験がなかったり、中高年だからといって、それが転職する場合に不利に働くとは限りません。別の業界での職務経験や、中高年ならではの人生経験は、現場での対応に生かせる強みです。介護やリハビリの現場では、利用者の目線に合った対応。保育の現場では、実際の育児経験を期待されることが多いようです。
面接時には実務経験がない分、自分なりの良さをしっかりアピールしていくとよいでしょう。また、採用側は採用後一緒に働くことを考え、あなたのコミュニケーション能力や周囲との協調性もチェックしています。明るく、ハキハキと答えるようにすると、相手に好印象を与えられますよ。
中高年が医療介護福祉領域の仕事を探すには?
ジョブメドレーが扱う求人の中には、中高年でも応募可能なものがあります。そういった求人は「年齢不問」と書かれていることが多いので、キーワード検索を活用して探してみましょう。また、応募者のやる気や人柄を重視する求人では、無資格・未経験でもオッケーということもあります。
悩むよりも思い切って応募するなど、まずは行動を起こしてみることが大切です。とはいえ、この業界は手に職があると優位に。公共の職業訓練を受講しながら資格取得を目指す方法もあります。この業界は、比較的人的な繋がりで転職が決まることもあるもの。職業訓練校の講師、友人などから仕事の話を得られる機会もあるため、一般募集よりも良い条件で転職できる可能性もあります。