訪問マッサージってどんな仕事?
訪問マッサージとは、あん摩マッサージ指圧師が利用者さんの自宅に訪問して行うマッサージのことです。高齢者の人口増加にともない、現在では病院や治療院にて十分な治療・リハビリテーションを受けることができない高齢者の数が増えています。また、リハビリ職種と呼ばれる理学療法士や作業療法士、言語聴覚士の人手不足もあり、特に維持期の在宅リハビリの供給が追いついていないのが現状です。訪問マッサージは、そんな利用者さんたちのために活躍できる、あん摩マッサージ指圧師の職域です。
訪問マッサージのやりがいと責任
機能訓練、いわゆるトレーニングを目的の一つとしている訪問リハビリに対して、訪問マッサージは身体の調子を整えるメンテナンスが主な目的となります。身体が不自由な利用者さんの生活を豊かにすることができるやりがいのある仕事です。一方で、自宅という隔離された空間で、自分一人だけで利用者さんと向き合うことになります。自らの手技が利用者さんの生活に直結するという責任もあります。そのため、マンツーマン指導や映像マニュアルの導入など、個々のあん摩マッサージ指圧師のスキルアップ、成長を応援してくれる職場も多いです。やりがいと責任感を感じながら日々成長していくことが期待できます。
訪問マッサージの制度、業務の流れ
訪問マッサージは医師からの同意書を得た上で、医療保険制度を使って行われています。利用者さんの自宅への移動は、車やバイク、自転車等が主であり、一日に何件ものお宅を訪問します。また、医療行為ですから、それぞれの利用者さんごとにカルテも作成します。最近では、外出先でも使いやすく情報が共有しやすいようにと、取り回しがよいタブレットを使って施術の記録をするところもあります。事業所によっては、訪問件数や売り上げからインセンティブがつく職場もあります。