卒業と国家試験の合否で変わる入職者の数
医療福祉関係の仕事は、資格必須であることが多いもの。しかし、資格試験を受けるには専門の教育機関をすでに卒業しているか、卒業見込みでなければなりません。新卒で4月から就職予定の人は、先に事業主から内定をもらっていても、それはあくまで仮採用のような状態。3月は資格試験の結果が発表される時期であることが多く、試験に合格できなかった人・卒業が先延ばしになってしまった人は、その時点で内定が取り消しになります。そのため、3月に入ってから改めて募集を行う事業所が出てくるのです。
もし、4月の就職に向けて3月から就職活動をする際には、求人情報をこまめにチェックして、再募集があるかどうかを確認してみるのがポイントです。一方、転職や復職の場合はすでに資格を持っているので、中途採用となります。事業所にとって中途採用のスタッフは即戦力になりやすいため、4月入職で3月から就職活動しても間に合う可能性が高くなります。
基本的に求人が多い業界です
医療福祉業界は、超高齢社会の到来で常に人材を欲しています。また、男性よりも女性のスタッフが多い業界であるので、結婚を機に一旦退職する人や、出産のため産休・育休を取る人で、一時的な人手不足になることもあります。これらの理由から、4月入職近くでもスタッフの募集を行っている事業所があります。転職である場合には内定の翌日や翌々日には入職できる場合もありますし、復職や新卒の場合でも数日から1週間ほどのオリエンテーションを経て働き始めるというケースが一般的。内定から入職まで短いので、4月からの就職に間に合うでしょう。
4月からの就職を成功させるポイント
本来就職活動というものは、できるだけ早くから求人情報の収集を始め、事業所に問い合わせたり、見学をしたりしながら準備するのが良いとされています。しかし、仕事やプライベートが忙しく、なかなか就職活動できない人も少なくありません。ですから、自分だけが出遅れたと焦る必要はないのです。
とはいえ、面接で3月に入ってから応募することになった理由を聞かれることもあります。その際にスムーズな受け答えできるよう、応募理由などはしっかりと整理しておくのがおすすめです。