ついつい力が入るイベント行事の準備
残業時間を長くしてしまう原因の一つに、保育所での行事があります。春の入園式にはじまって、遠足、運動会、お遊戯会、卒園式など。他にも、秋の芋掘り会やハロウィン、クリスマス会など、多彩なイベント行事が保育所では欠かせません。
イベントでは「子どもたちを楽しませたい」「保護者の方にも喜んでもらいたい」という思いから、ついついがんばってしまいがちです。楽器の練習や小物作りに精を出していると、残業時間が増えてしまうというわけです。
日々の連絡業務や会議が長い!?
ふだんの日常業務でも、保育士の残業を生む要素はさまざま。例えば、職員が集まって行う会議などもその一つでしょう。単なる連絡だけなら、会議は短時間で終わるはず、ですが・・・。各クラスの問題点や、気になる子どもや保護者についての情報共有なども、しばしば会議にかけられます。
時期によっては、感染病に対する対応など、突発的な会議が開かれることもあるでしょう。よりよい保育のあり方や職員の働き方をめぐって、議論が長時間交わされることもよくあることです。
こまごました書類作成がエンドレス
また、保育士には意外なほど書類の作成業務が発生するものです。保育の計画では年ごと、月ごとの書類が必要。児童それぞれの記録作成も欠かせません。クラスのお便りなど、保護者などに向けての書類作りも大切な仕事です。こうした書類作成に追われがちな月末などは、特に残業時間が増えるものですね。
また、前出のイベント業務とも重なりますが、児童の誕生日カードやイベントのお知らせカードの作成も、時間や手間がかかるもの。けれど、喜ぶ子供の顔を思い浮かべるとついついがんばってしまうのも、保育士あるあるですね。
熱心だからこそ増えていく?保育士さんの残業時間
熱心な保育所や保育士ほど、残業は多くなってしまいがち。とはいえ、家庭の事情などから残業が難しい方もいます。そのために残業を減らすための改善策を講じている保育所もあります。
例えば、希望者のみが「残業あり」とする事業所があります。これなら、残業できない人も働きやすくなることでしょう。また、月に数回、あらかじめ決まった残業日を設けて、突発的な残業が発生しないようにしている事業所もあります。このような対策を講じている保育園は、ジョブメドレーだと「残業ほぼなし」の特徴から探すと見つかりやすいのでおすすめです。
子どもや保護者のためについついがんばってしまいがちですが、無理をせずに、残業を減らして心身ともに健やかな状態で働けるよう、職場にも相談してみましょう。