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歯科医師の就職・転職の傾向

歯科医師の約85%が歯科クリニック勤務

厚生労働省「平成28年 医師・歯科医師・薬剤師調査」によると、2016年末時点で歯科医師の約85%が歯科クリニックで働いています。その従事者人口は、1982年から2016年まで増加の一途を辿っており、この期間におよそ2倍になっています。歯科クリニックにおいて、院長などの代表者と勤務医の割合は2:1。したがって開業をする人の多い職種であることが分かります。歯科クリニック以外の就業場所では、病院や教育機関、研究機関などが挙げられます。

50歳代をピークに年代が上がるほど就業人口が増加

2016年のデータで年齢別に歯科医師の就業人口をみると、50歳代が最も多いことが分かります。定年の年代を越えても働いている人数が多いのも特徴で、60歳代と70歳代を合算すると、約32%となっています(厚生労働省「平成28年 医師・歯科医師・薬剤師調査」より)。全年齢の30%以上が60歳以上の職業はそう多くもなく、一生続けられる職業だといえるでしょう。開業医の場合は定年もありませんから、年齢に関わらず働き続けることができます。また、ほかの医師のように夜勤や長時間に及ぶ手術はほとんどないという点も、長く続けやすい理由のひとつでしょう。一方、最も就業人口が少ないのは20歳代の4.5%です。これは、ストレートで6年間の医学部を卒業して国家試験を通過したのち、1年間の臨床経験が必要なためです。歯科医師として就業できる年齢が20歳代半ばから後半になるため、20歳代の就業人口が少なくなることが伺えます。

歯科医師求人が活発化するのは2〜3月

歯科医師の就職・転職が最も多くなるのは2〜3月です。年度替わりの4月入職を目指し、転職市場が活性化する傾向にあります。新卒者の場合でなくても4月入職を希望する歯科医師が多いのは、円満退職を望む人が多いためだと考えられます。4月は最も人の入れ替わりが激しい時期なので、雇用主にとっても都合の良い時期だといえます。一方、求人市場はというと、通年でみても歯科医師の求人募集は少なくありません。人気の歯科クリニックでは予約が取りづらいところも多く、人手不足を感じているケースは少なくありません。土日診療や夜間診療を行う歯科クリニックも増えてきており、歯科医師ひとりあたりの勤務時間を適正化するために募集を行うクリニックも多いです。また、後継者や新規出店のための院長候補の募集を行う場合もあります。独立開業を目指す歯科医師にとっては、苦手分野の克服や新しい技術の習得を望む人が多いものです。開業資金を調達するために、正社員として従事するかたわら、バイトやパートで他院に入職する人もいます。

従事施設別にみた歯科医師 2016年

厚生労働省「平成28年 医師・歯科医師・薬剤師調査」より

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