目次
1. 提出物の用意
多くの場合、提出物について入職前に案内があります。まずは指定されたものが手元にあるか確認しましょう。証明書などは原本の提出を求められる場合と、コピーでも認められる場合があります。案内をよく確認して用意しましょう。採用が決まってから持ち物について連絡がなければ、早めに採用担当者に電話やメールで問い合わせてみましょう。
各種証明書やマイナンバーカード・個人番号通知書は、窓口の受付時間に限りがあったり、混み具合によって手続きに時間がかかったりする場合があるため、発行が必要なものは早めに手続きを済ませるのがおすすめです。
退職時(後)に受け取るもの |
---|
・年金手帳 ・雇用保険被保険者証 ・源泉徴収票 ・離職票 |
発行が必要なもの |
---|
・資格証明書類(登録済証明書または免許証など) ・マイナンバー確認書類(マイナンバーカードまたは住民票の写しなど) ・住民票記載事項証明書 |
自分で用意するもの |
---|
・健康診断書 ・身元保証書 ・社員証に貼る写真 ・給与振込先の通帳・キャッシュカード |
なお、退職時の注意点についてはこちらの記事をご確認ください。
2. 【職種共通】入職初日に必要な持ち物
提出物以外に持っていくものはメモ帳や筆記用具、印鑑、書類を入れるクリアファイルなどが一般的です。とくに印鑑は忘れがちですが、雇用契約書などの重要書類に捺印するために使います。ゴム印ではなく、実印を用意しましょう。
入職初日に必要な物リスト
□メモ帳
□筆記用具
□印鑑(実印)
□クリアファイル
□指定の提出物
個人で使っているノートパソコンなどは、セキュリティの関係で業務利用禁止の場合があります。持っていくべきものと持ち込んではいけないものを区別して準備しましょう。
3. 【職種別】仕事で使う道具の準備
全職種の持ち物以外にも、職種ごとに準備が必要なものがあることも。実務で必要なものは、職場によって貸与される範囲が異なります。自分で準備するものと職場からの貸与物を確認してから用意しましょう。
看護師
ペンライトや聴診器は職場で用意してくれるところもありますが、使い慣れた物やこだわりがある人は持参しましょう。勤務先によっては靴の色は白のみ、クロックス、紐靴は禁止などの規定があります。
聴診器、駆血帯、ナースウォッチ、ペンライト、スケール、タイマー、ナースシューズ、医療用ハサミ、ヘアゴム など
ナースウォッチやナースシューズはこちらの記事もチェック!
医療事務
制服は貸与されるところがほとんどですが、靴は貸与以外にも自分で用意して後日精算されるところや、自費で用意するところなどさまざまです。自分で購入する場合は色の指定がないかなどあらかじめ確認しましょう。電卓などの備品は職場にありますが、使い慣れたものがいいという人は持参しましょう。
シューズ、使い慣れた電卓 など
保育士
勤務先によっては制服やエプロンが支給されるところもありますが、エプロン持参というところも。文房具も基本的に職場にありますが、使い慣れたものがあれば持参してもいいでしょう。
上履き、外履き、エプロン、ハサミや修正テープなどの文房具、着替え、ヘアゴム など
介護職
職場により制服の有無や指定はさまざまです。事前に購入が必要なものは揃えておきましょう。
シューズ、仕事着、エプロン、ヘアゴム など
歯科衛生士・歯科助手
シューズなど自分で準備する必要がある場合は、色や形の指定がないか確認しておきましょう。
シューズ、ストッキング、ヘアゴム など
4. 予備知識を身につける
初出勤までの期間は仕事に関する知識を学ぶチャンスです。経験者は復習を、未経験者は予習をしておくことで、スムーズに実務に移れます。
専門用語
医療・福祉業界では、職場で使われる専門用語がたくさんあります。最低限の専門用語を知っているだけでも、業務の理解度が深まります。とくに新しい業務に挑戦する人はあらかじめ調べておきましょう。
ジョブメドレーでは医療・福祉業界の専門用語について紹介しています。以下の記事を参考にしてみてください。
マナー・接遇
医療・福祉の職種は「人と接する仕事」であり、どの職種でも利用者としっかりコミュニケーションをとることが重要です。職種によって利用者から求められることが異なるため、未経験の職種に挑戦する場合、働くうえでのマナーについて確認しておきましょう。
知って役立つ医療・福祉業界の「マナー・接遇」と「クレーム対応」
職種ならではの勉強や準備
医療・福祉の仕事では、専門知識や働くうえでの心構えが求められることも多いでしょう。ジョブメドレーがインタビューをした作業療法士の女性は、新しい担当業務で必要な身体機能の知識を事前に勉強していました。前職での経験を振り返り、自分に足りない知識を補っておくことも重要です。
また、エステティシャンの女性は、初出勤までに自分の肌を整えていたようです。「エステシシャンとして見られること」を意識することで、職場内や利用者からの第一印象を良くすることにもつながります。
ほかにも、職場のホームページを見て事業内容や理念を再確認しておきましょう。可能な範囲で職場の情報を集め、働く体制を整えておくことが大切です。
5.初出勤の日に使える挨拶文例
はじめての出勤では、朝礼などで一言挨拶が求められることもあります。緊張してしまわないよう、あらかじめ話す内容を考えておくと安心です。下を向かずに、明るくはっきりと話すと好印象を与えられます。
例
おはようございます。
本日より皆さまと一緒に働くことになりました、○○○○(氏名)と申します。
前職では○○○○(施設形態など)にて○○○○の業務をおこなっておりました。
一日でも早くお役に立てるよう精一杯頑張りますので、よろしくお願いいたします。
例
本日からお世話になります、○○○○(氏名)と申します。
未経験の業界のため不慣れな点も多く、皆さまにはご迷惑をおかけするかと思いますが、貢献できるよう努力して参りますので、ご指導・ご鞭撻のほど、よろしくお願いいたします。
例
本日よりこちらの部署に配属になりました、○○○○(氏名)と申します。
前職では、○○○○(施設形態など)にて○○○○(業務内容)を担当しておりました。
出身は○○で、趣味は○○です。
一日でも早く業務に慣れるよう尽力しますので、よろしくお願いいたします。
6. まとめ
初出勤までの期間はあっという間に過ぎていきます。直前になって焦らないよう、余裕を持って準備しておくことが大切です。以下のリストを活用して気持ちよくスタートを切りましょう。
初出勤までにやること 確認リスト
□職場から指定された提出物は用意したか
□発行が必要な書類の手続きは済ませたか
□仕事で使う道具は用意したか
□制服やエプロンなど、職場からの貸与物は確認したか
□仕事に関する予習・復習は済ませたか