目次
第120回歯科医師国家試験の概要
試験日
2027年(令和9年)1月30日(土)および31日(日)
合格発表日
2027年(令和9年)3月16日(火)午後2時
厚生労働省サイトの資格・試験情報ページにて、受験地・受験番号を掲載して発表され、合格者には合格証書が郵送されます。
試験地
北海道、宮城県、東京都、新潟県、愛知県、大阪府、広島県、福岡県
受験申し込み期間
2026年(令和8年)11月2日(月)〜30日(月)
受験手数料
1万8,900円
出題基準
歯科医師国家試験の出題基準は4年ごとに変わります。第120回からは新しい令和9年版の出題基準へ改定されます。
「必修の基本的事項」:(約22%)
- 医の倫理と歯科医師のプロフェッショナリズム:約2%
- 社会と歯科医療:約13%
- 予防と健康管理・増進:約5%
- 人体の正常構造・機能:約15%
- 人体の発生・成長・発達・加齢変化:約5%
- 主要な疾患と障害の病因・病態:約12%
- 主要症候:約10%
- 診察の基本:約7%
- 検査・臨床判断の基本:約11%
- 初期救急:約4%
- 治療の基礎・基本手技:約14%
- 一般教養的事項:約3%
「歯科医学総論」(約28%)
- 総論Ⅰ 保健・医療と健康増進:約19%
- 総論Ⅱ 正常構造と機能、発生、成長、発達、加齢変化:約15%
- 総論Ⅲ 病因、病態:約8%
- 総論Ⅳ 主要症候:約4%
- 総論Ⅴ 診察:約8%
- 総論Ⅵ 検査:約14%
- 総論Ⅶ 治療:約19%
- 総論Ⅷ 歯科材料と歯科医療機器:約13%
「歯科医学各論」(約50%)
- 各論Ⅰ 成長・発育に関連した疾患・病態:約19%
- 各論Ⅱ 歯・歯髄・歯周組織の疾患:約24%
- 各論Ⅲ 顎・口腔領域の疾患:約23%
- 各論Ⅳ 歯質・歯・顎顔面欠損と機能障害:約24%
- 各論Ⅴ 配慮が必要な高齢者・有病者・障害者等に関連した疾患・病態・予防ならびに歯科診療:約10%
※歯科医学各論において、出題割合の約6%は歯科疾患の予防・管理に関する項目から出題されます
令和9年版の出題基準は令和5年版をベースに、社会情勢や用語の変化に対応した必要最小限の改定となっています。今回の改定でとくに強化・充実された重点項目は次の2点です。
1.情報倫理及びデータ保護に関する内容
マイナ保険証、オンライン資格確認、診療録の電子化などに伴い、情報倫理や個人情報を含むデータ保護のあり方についての理解が求められます。
2.病院歯科等の役割に関する内容
病院歯科と歯科診療所等との連携や、病院歯科の規模・機能に応じた専門性の高い歯科医療の提供、地域歯科医療機関への後方支援機能について、地域の拠点となる病院歯科の役割についての理解が求められます。
過去の合格率
歯科医師国家試験の過去5年間の合格率は61〜70%程度で推移しています。
合格後の免許申請手続き
合格後は免許申請の手続きをおこない、厚生労働省が管理する歯科医師名簿に登録されることで、初めて有資格者としての業務が可能になります。申請から免許証が手元に届くまで時間がかかるので、合格後は速やかに申請手続きをおこないましょう。

申請書類の提出先や提出書類の詳細(クリックで開閉)
住所地を管轄する保健所(一部の県については県庁)
※一部の保健所は受付窓口となっていない場合があります。各都道府県のサイトで確認してください
受付時間
保健所(一部の県については県庁)の業務時間内
提出書類
〈必須書類〉
- 免許申請書(指定様式はこちら)
- 診断書(発行日から1ヶ月以内のもの、指定様式はこちら)
- 住民票の写しまたは戸籍抄(謄)本(発行日から6ヶ月以内のもの)
- 収入印紙 6万円(申請書内に貼付)
- (外国籍の人のみ)国籍がわかる書類
- 短期在留者:旅券その他身分を証する書類の写し
- 中長期在留者、特別永住者:住民票の写し
〈登録済証明書の発行を希望する場合のみ必要〉
- 登録済証明書用はがき(所定の様式)
- 所定料金の切手(速達を希望する場合は速達分の切手)
免許登録後、免許証が手元に届くまでは3〜4ヶ月ほどかかります。その間に登録済証明書の提出を求められる職場もあるので、必要な場合は発行してもらいましょう。登録済証明書用はがきは、主に保健所で配布しています。また、オンラインでの発行も可能です。
参照:資格申請案内 |厚生労働省歯科医師の給与データ
歯科医師として働くにあたり、給与水準は気になるポイントの一つです。ここでは、厚生労働省の調査をもとに、歯科医師の給与の傾向を整理します。
経験年数別の給与データ

*10人以上の組織
*年収は平均月収×12ヶ月+ボーナス
歯科医師の年収は経験年数に応じて上がっていく傾向があります。キャリア初期は臨床研修医として勤務するため、年収323万円からスタートしますが、1〜4年で720万円に到達します。なお、10年目以降に平均給与が減少する傾向が見られますが、これは一定の経験を積んだ歯科医師が独立開業し、本統計の調査対象から外れるケースが増えるためと考えられます。
歯科医師国家試験合格後のキャリア
臨床研修修了後の進路は多岐にわたります。厚生労働省の調査(令和6年度)によると、半数以上が歯科診療所を最初のキャリアとして選択しています。次いで多いのが、母校や他大学の大学病院・附属診療所で、合わせると33%にのぼります。
歯科医師1年目の実例
歯科医師は国試合格後1年間の臨床研修を経て、それぞれのキャリアに進みます。なるほど!ジョブメドレーが過去に取材した歯科医師の実体験を紹介します。
大学院進学を諦め一般歯科へ就職したSさん

国試合格後、大学病院での研修医生活を選んだSさん。各科を回る臨床研修は学生実習の延長のような感覚で、給与も月15万円弱と親の仕送りに頼る生活でした。
その後、矯正歯科を志し大学院受験に挑むも不合格。浪人も頭によぎるなか、一般歯科への就職に切り替えたことで、1年目から幅広い診療と歩合制による高収入を実現しました。当時を振り返って、「早くから多方面にアンテナを広げて良かった」と語ります。
ジョブメドレーを使って仕事が決まるまでの期間
実際に就職や転職を考えた場合、どれくらいの期間で就業先が決まるのでしょうか。求人サイトジョブメドレーで転職した歯科医師791人のデータを分析しました。

求人サイトジョブメドレーを利用して仕事を決めた歯科医師が応募から入職までにかかった日数は平均51.9日でした。この平均日数には「入職を数ヶ月待ってもらった」など、さまざまなケースが含まれます。
勤務形態別の日数を調査したところ、正職員は平均61.6日(中央値49日)でした。一方、パート・アルバイトは平均48.5日(中央値39日)と、正職員よりも13日ほど短い結果となりました。
|
平均日数 |
中央値日数 |
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|---|---|---|
|
正職員 |
61.6日 |
49日 |
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契約職員 |
51.6日 |
45日 |
|
パート・アルバイト |
48.5日 |
39日 |
正職員は、勤務条件や入職時期の調整が必要になることから、入職までに一定の時間を要する傾向があると考えられます。
すでに臨床研修先の内定をもらっている人も、これから仕事を探す人も、働き方やキャリアについて考える場面は出てくるはずです。そのときには、ジョブメドレーの求人情報をのぞいてみるのも一つの手です。今後の選択肢を考えるきっかけにしてみてください。
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