2016年4月 医療介護15職種の平均月給・時給調査を発表

プレスリリース

2016/05/26

株式会社メドレー(本社:東京都港区、代表取締役社長:瀧口 浩平、代表取締役医師:豊田 剛一郎)が運営する医療介護求人サイト「ジョブメドレー」は、医療介護系15職種について、2016年4月の平均月給・時給をまとめました。就職活動や転職活動はもちろん、採用活動にも役立つ情報提供のため、ぜひ御覧ください。

※本調査は、ジョブメドレーおよびハローワークに掲載された求人情報をもとに、雇用形態別の募集時平均賃金を集計したものです。(集計対象件数:326,849件)

※各賃金は基本給と定額的に支払われる手当を合算したもので、その他の手当は含みません。


■概要 – 月給・時給ともに、「保育士」が最も低い結果に


平均月給では、「歯科医師」が56.8万円で最も高く、次いで「薬剤師」(35.3万円)、「理学療法士」(25.3万円)となりました。医科やリハビリ・代替医療、歯科の多くの職種で平均月収は22〜25万円前後で、ほぼ横並びとなっています。一方、介護福祉では、ケアマネジャーを除く3職種で20万円前後の水準となりました。

平均時給では、「歯科医師」が3,437円で最も高く、次いで「薬剤師」(2,181円)、「言語聴覚士」(1,683円)となりました。月給・時給ともに、全職種中「保育士」(月給

18.8万円、時給993円)が最も低い結果となっています。


■解説 – 訪問リハビリの需要増で、リハビリ系職種は時給上昇傾向 介護系は給与以外の採用工夫を重視


平均賃金結果からは、背景にある各職種の市場動向が伺えます。例えば時給をみると、リハビリ系職種である「理学療法士」「作業療法士」「言語聴覚士」は、他と比べて時給が高い傾向にあることが分かります。これは高齢化に伴い訪問リハビリの需要が増えたことで、比較的時給の高い、訪問事業所の求人が増えていることが影響しています。

介護福祉系では、少子高齢化により求人数は増加傾向にあるものの、時給増の動きは見られません。介護福祉職では、これ以上の時給引き上げが難しい事業所も少なくなく、シフトを柔軟にしたり、資格取得支援を充実したりと、給与以外での人員確保の動きが多く見られるようになっています。

(株式会社メドレー 代表取締役医師 豊田 剛一郎)


平均賃金調査


■地域別 – 東京都が高いものの、「薬剤師」「歯科医師」はエリアによる給与差は見られず


地域別にみると、ほとんどの職種で東京都が高い傾向にあります。しかし「薬剤師」「歯科医師」では東京都以外の地域の平均値が高く、エリアの違いによる給与差がほとんど見られません。

月給・時給の差をみてみると、「薬剤師」(中国エリア)、「あん摩マッサージ指圧師」(甲信越エリア)では、月給は平均より低く、時給は平均より高い結果となっています。この背景として、求職者が時給形態で働きたいニーズが高く、非常勤ながら、常勤の従事者の業務範囲を補う働き方をしていると考えられます。


地域別賃金調査


■給与レンジ – 歩合制のある職種で開きが大きく


各求人に提示された最低・最高額の平均値を集計した給与レンジをみると、「柔道整復師」「鍼灸師」「あん摩マッサージ指圧師」「歯科医師」「歯科技工士」といった歩合制を取っている職種ほど開きが大きくなる傾向にあることが分かります。


給与レンジ


■ジョブメドレー・ハローワークの平均賃金比較


ジョブメドレーとハローワーク、それぞれに掲載されている求人を比較すると、月給では多くの職種でジョブメドレーの平均給与が数千円〜数万円ほどハローワークを上回る結果となりました。一方、時給では両サービスの間に大きな違いは見られません。

従来ハローワークのみを利用していた事業所が、高いスキルや豊富な経験を持つ人材を求めて、民間の求人サイトを活用し始めるケースは少なくありません。この場合、月給水準を引き上げて求人を掲載することが多く、これがジョブメドレーの平均月給がハローワークより高い一因と考えられます。しかし、未経験を歓迎することも多い非常勤の募集では、掲載媒体問わず同一条件で出すことも多く、時給に差異が見られないようです。


ジョブメドレー・ハローワークの平均賃金比較

詳細はこちら

http://www.medley.jp/release/2016415.html

職種とキーワードで求人検索

読み込み中
読み込み中