HITOWAキッズライフ株式会社は、首都圏を中心に「太陽の子保育園」「わらべうた保育園」などの保育施設を111ヶ所運営しています(2025年6月時点)。保育理念に「つながり保育」を掲げ、子どもたち一人ひとりの個性に合わせ、その子らしい成長を支える保育をおこなっています。
今回は下町の風情が残る東京都江東区・森下の「太陽の子 森下三丁目保育園」を訪れ、園長と保育リーダーの2人に職場環境や保育の特徴について詳しく話を聞きました。

自由と規律の良いバランス
話を聞いた人

園長 宇田 恵子さん
幼少期から憧れの職業だった保育士として働き、自身の育児中は子育てひろばのスタッフとしても勤務。子どもが育ったタイミングで本格復帰し、他法人を経て2022年にHITOWAキッズライフに入社。企業主導型保育園の園長を3年務めたあと、2025年より「太陽の子 森下三丁目保育園」の園長に就任。
──まず初めに、「太陽の子 森下三丁目保育園」はどのような保育園なのか教えてください。
宇田園長:当園では、子どもたちの「心が動く体験」と「豊かな対話」を大切にしています。HITOWAキッズライフは「つながり保育」を保育理念に掲げていて、子どもを中心に、保護者、地域の方々、スタッフがつながる保育園を目指しています。
そのための一つが、絵本を日々の保育に取り入れることです。HITOWAキッズライフでは「絵本日本一プロジェクト」を推進していて、子どもたちの心が動くような質の高い絵本をたくさん用意しています。園内には各階ごとに絵本を読むためのスペースが設けてあり、保育士と一緒に読むのはもちろん、お迎えの前後などでゆっくりと絵本の世界に入ることができます。

──ゆったりと過ごせそうな良い空間ですね。ほかにも特徴的な取り組みはありますか?
昨年から、この深川エリアの地域の良さを感じられる「日本文化」をテーマにした活動*をおこなっています。相撲部屋の見学に行ったり、国技館へ本場所の観戦に行ったりしました。
ほかにも太鼓の先生をお呼びしたり、伝統的な積み木やわらべうたをやったり。昨年は、卒園式で子どもたちが積み木で花道を見事に装飾してくれて、とてもすてきな式になったんです。

HITOWAキッズライフ独自の活動としては、年長さん向けの「こども事業部」があります。この取り組みでは、年長さんたちがこども事業部の社員になって、こども会議を開き、自分たちで意見を出し合いながら活動内容を決めます。そうして決めた活動、例えば、園内のお手伝いや地域の清掃などを“お仕事”として取り組みます。「係長」などの役職もあり、任命されるとみんなとっても張り切るんですよ。
こども事業部は、子どもたちに社会の一員であることを感じてもらうために始めました。意見の違うお友達とも、対話を重ねてお互いを尊重し合う大切さを知ってもらいたいと思っています。
──子どもが社員とはおもしろい取り組みですね。こういった取り組みは、現場のスタッフから意見やアイデアが出てくるんですか?
「こども事業部」は全社的におこなっていますが、「日本文化」は当園独自の活動ですね。
HITOWAキッズライフは、何かアイデアを思いついて提案したら「それ、やってみましょう」と言ってくれる会社です。一方で、なんでも自由なわけではなく、園運営で必要となるルールやマニュアルはしっかりと整備されています。組織のトップの方針が頻繁に変わると、現場は振り回されてしまいますが、HITOWAキッズライフでは自由と規律のバランスがうまく取れていると感じます。

スタッフの負担を減らす取り組み
──新しく入社するスタッフは慣れるまで不安だと思います。新人をサポートする制度はありますか?
HITOWAキッズライフは研修が充実しているんです。新卒には新入社員研修や新卒研修、経験者には中途入社時研修など、経験や役職に応じたさまざまな研修を用意しています。

また、当園独自で今月(2026年7月)から、新人スタッフと先輩スタッフがペアを組む「バディ制度」を導入しました。業務のことから些細な悩みまで気軽に相談できる環境を作り、スムーズに職場になじんでほしいと考えています。
──労務面についてもお聞きします。スタッフの業務負担を減らすための取り組みがあれば教えてください。
会社全体として、持ち帰り仕事は禁止しています。また、フリーの保育士を基準より多く配置したり、事務作業に集中できる「ノンコンタクトタイム」を週に30分設定したりするなど、担任の先生たちに負担が集中しないように工夫しています。
ほかにも、指導計画の作成や保護者との連絡にはアプリを導入しているので、午睡中などに手軽に入力でき、業務の負担軽減につながっています。
──残業時間についてはいかがですか?
個人差はありますが、残業は少ないほうだと思います。行事前の慌ただしい時期でも、長くて月5時間くらいでしょうか。
残業が必要な場合は、必ず事前申請してもらうルールです。長時間残業にならないよう、終了予定時刻を確認したうえで作業をおこなってもらいます。

──働きやすさという点で、よく活用されている福利厚生があれば教えてください。
一人暮らしのスタッフにとっては、社宅制度や住宅手当にはかなり助けられているのではないでしょうか。

また、商業施設やカフェ、温泉施設、レンタカーなどで割引が効く優待制度があります。「軽井沢に保養所があるから今度使ってみたい」なんて話しているスタッフもいますね。
園長不在でも大丈夫と思えるチームを目指して
──園を運営するうえで心がけていることはありますか?
園長がいなくても通常どおりに運営される園が良い園だと考えています。そのため、私は自分が動くよりも、まずは「話を聞くこと」を大切にしています。
スタッフから声をかけられたときは、必ず手を止めて話をしっかり聞きます。そしていつでもニコニコと機嫌よくしていること。そのほうが誰でも、いつでも、話しかけやすいですから。

──これから保育園をどう運営していくか、目標を教えてください。
子どもたちはもちろん、スタッフも含めたみんながのびのびと成長できる環境を作っていくことが目標です。スタッフ一人ひとりの良いところや得意なことを、もっと自然に発揮できる場を整えたいですね。
HITOWAキッズライフの理念である「つながり保育」には、スタッフ同士がつながってチームになる意味も込められています。園長がいなくても大丈夫なくらい、頼もしいチームになれたらいいですね。
友人の薦めで転職してみたら「大成功」
話を聞いた人

保育リーダー 刀根 香織さん
新卒で院内保育園に1年間勤務したのち、友人の紹介で2022年にHITOWAキッズライフに転職。2024年に「太陽の子 森下三丁目保育園」に異動。入社4年目で保育リーダーに昇格し、フリー保育士として全クラスを支えながら、園長と二人三脚で園運営に携わる。
──刀根さんは新卒で入った保育園を1年で退職されたのですね。転職のきっかけは何だったんですか?
刀根さん:新卒では病院の院内保育をしている認可外保育園に就職しましたが、夜勤もあり、生活リズムを作るのが大変で……。私には合っていないと感じて、転職を考えるようになりました。
そんなときに、HITOWAキッズライフで働いている友人から「給料も人間関係も良いよ!」と薦められたんです。実際に働いている友人の口コミが一番だと思ったので、迷わず転職を決めました。
──お友達を信じての転職だったんですね。実際に入社してみてどうでしたか?
一言で言うなら「転職大成功」です(笑)。友人から聞いたとおり、給料や住宅支援などが手厚く、人間関係も良好でした。でもそれ以上に、保育にしっかり向き合う姿勢を感じられるのが、一番良いところかもしれません。ここでは、クラスや役職を越えてみんなで団結して保育に取り組んでいる感覚があります。

──2年前にここ「太陽の子 森下三丁目保育園」に異動されましたが、職場の雰囲気はいかがですか?
当初は私以外にも異動するスタッフが多かったこともあり、打ち解けるのに少し時間がかかりました。でもその翌年に宇田園長が着任されて、スタッフの仲がより縮まったと思います。
──どのような変化が?
それまではスタッフがそれぞれ好きな場所で昼食を食べていましたが、園長が「みんなで一緒に食べよう」と声をかけてくれたんです。それをきっかけに他愛のない話をする機会が増えて、スタッフ同士の距離がぐっと近づきました。ちょっとしたことも相談しやすくなり、仕事をするうえでもよりチームワークが良くなったと思います。
ここのスタッフは園長を筆頭に前向きな人が多く、私自身もそのムードに引っ張ってもらっています。プライベートで落ち込むことがあっても、仕事に来ると前向きになれるんですよね。

リーダーとして「安心感を与えられる存在」になりたい
──刀根さんは昨年から保育リーダーになったんですね。きっかけは何だったんですか?
園長と主任から推薦してもらったのがきっかけです。周りを支える立場にも挑戦したいと思っていたので、お話をいただいたときは「よし、やってみるか!」と引き受けました。
当初は気合いが入りすぎていたのか、周りから「香織先生、顔が怖い……」と言われてしまったこともあります(笑)。
──それだけ一生懸命だったんですね。リーダーになるにあたって、何かサポートはあったのでしょうか。
保育リーダーになるときに「ミドルリーダー研修」を受けました。リーダーとしてどう振る舞うべきか、新人や後輩スタッフをどう指導していくかを学ぶための研修です。
例えば、保育の現場でおこなう計画(Plan)、実行(Do)、振り返り(Check)、改善(Action)を繰り返すことは「PDCAサイクル」という手法が使われていると学びました。今まで無意識的にやっていたことをあらためて整理でき、後輩に教えるときにも役立っています。
それから「傾聴」に関する姿勢も学び、スタッフ一人ひとりと接するときの意識が変わりました。
──実際に保育リーダーになってみて、スタッフとの関わり方は変わりましたか?
今までは園長や主任に相談に行っていたスタッフも、まずは私に相談に来てくれることが増えました。頼りにされていると感じられて、うれしいです。
うちの園では、スタッフの良いところを紙に書いて、その人のロッカーに貼る取り組みをしているんです。私も感謝の言葉をもらったり、慕ってもらったり……。リーダーは大変なこともたくさんありますが、やっていて良かったなあと思います。

──今後はリーダーとして、この園をどうしていきたいですか?
スタッフみんなが働きやすい環境を作りたいです。いつも明るくて話しやすい園長みたいに、私も「香織先生がいるから大丈夫」と安心感を与えられる存在でいたいですね。
──最後に、この記事を見ている方へメッセージをお願いします!
HITOWAキッズライフには、前向きで明るいスタッフが集まっているので、もし失敗してしまっても「大丈夫! 次に活かそう!」と背中を押してもらえると思います。興味を持たれた方は、ぜひ応募して話を聞いてみてください。
※掲載内容・所属・肩書はインタビュー時点のものです。