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ドーミーインなどのホテル事業を手がける株式会社共立メンテナンスが運営する有料老人ホーム「ドーミーシニア」。東京を中心に15事業所を展開し、食事・活動・睡眠の3つを軸に、お客さまの「生涯活躍」を支えることを目指しています。
お客さまの暮らしを支えるには、スタッフ自身が安心して働き、成長できる環境も欠かせません。その考え方は現場でどのように実践されているのでしょうか。支配人・主任・介護職員の3人に話を聞きました。

※掲載している内容は取材当時(2026年6月)の情報です。
話を聞いた人

ドーミー中野弥生町 支配人
中山 常之さん
ドーミー中野江古田の介護主任兼生活相談員を経て、2025年よりドーミー中野弥生町の支配人に就任。事業所全体の運営責任者として、お客様が安心して生活できる環境づくりと、スタッフが安心して働き、成長できる職場づくりに取り組む。
「その方らしさ」を支える暮らしの場をどうつくるか

──まずドーミーシニアがどのような施設なのか教えてください。
中山さん:ドーミーシニアは、「顧客第一」の考え方を軸に、お客さまの「生涯活躍」を支える有料老人ホームです。お客さまが生涯を通じて、その方らしい生活を続けられる「暮らしの場」であることを何より重視しています。そのため、なんでもお手伝いするというよりも、お客さまができることを最後まで続けていただくことを大切にしています。
例えば、居室から食堂まで歩いて移動することも、お客さまにとっては大切な生活の一部です。必要以上の介助はおこなわず、どうすれば自然に体を動かしたくなるか、どう声をかければ前向きな気持ちになれるかを考えながらお客さまと関わっています。
──そうした考え方を現場で実践するために、どのような取り組みをしていますか?
毎年の事業計画に反映させ、現場へ落とし込んでいます。事業計画といっても、数字だけを示すわけではありません。スタッフが日々の行動につなげられるよう、キーワードとして分かりやすい言葉で表現し、面談や目標設定の場でじっくり話し合いながら浸透を図っています。
今期のキーワードは「守る」です。スタッフが守られて笑顔で働けることがお客さまの生活を守ることにつながり、結果として顧客第一を実現できる、という考え方ですね。この考え方を現場に根づかせるために、研修や日々のコミュニケーションにも力を入れています。
技術の前に、自分を知る

──研修ではどのようなことをおこなうのでしょうか?
介護技術の研修に加えて、一人ひとりの人間的な成長につながる研修も取り入れています。例えば「自分はどのような価値観を持っているのか」「どのような場面でどんな判断をするのか」といった、自分自身を見つめ直す研修です。
診断ツールを活用した、自分でも気づいていない思考の傾向や強みを理解するきっかけづくりや、実際の場面を想定した、「自分ならどう判断するか」「なぜその判断をしたのか」を言語化するトレーニングもおこなっています。
──自身に向き合う研修は、お客さまへの支援にどうつながっているのでしょうか。
スタッフが自分の考えを整理し、笑顔で元気に働ける状態であることが、結果として良い支援につながると考えています。
介護はお客さまやご家族など、多くの人と関わりながら進める仕事です。だからこそ、相手を理解するために、まずは自分自身を理解する力も大切です。自分の考え方の傾向を知ることで、相手にも寄り添いやすくなり、より良い関わりや支援につながっていくと考えています。
──日々のスタッフとのコミュニケーションで意識していることはありますか?
スタッフ一人ひとりの判断の背景を聞くことを大切にしています。例えば、スタッフの判断が結果的に目指す方向とずれてしまったときも、頭ごなしに否定するのではなく、「なぜそう考えたのか」を聞くようにしています。
その人がどのような考えで行動したのかを理解しようとすることが、技術だけでなく人としての成長を支えることにもつながっていると思っています。
──では、そうした環境の中で、どのような方がドーミーシニアに向いていると思いますか?
介助技術だけが重要だとは考えていません。もちろん技術や経験は大切ですが、それ以上に新しいことを学ぼうとする姿勢や、自分自身と向き合う姿勢を大切にしています。
ドーミーシニアはこれからも成長を続けますので、新しい視点を取り入れながら一緒に成長していける方と働きたいと思っています。
「生涯活躍」に惹かれて入社。現場で感じたドーミーシニアらしさ
現場で働くスタッフは、日々の仕事や職場環境をどのように感じているのでしょうか。訪問介護から転職して2年目の野口さんと、在籍8年目の主任・三友さんに話を聞きました。
話を聞いた人

ドーミー目白台 介護職員
野口 夏鈴さん
在籍2年目。訪問介護事業所のヘルパーを5年勤めたのち、共立メンテナンスへ入社。ドーミー目白台ではアクティビティ委員会の委員長も務め、季節のイベントやレクリエーションの企画や運営に携わる。

ドーミー目白台 介護主任
三友 真理恵さん
在籍8年目。シニアライフ事業の「生涯活躍」という言葉に惹かれ、新卒で共立メンテナンスへ入社。ドーミー戸田公園Levi、本社勤務を経て、現在はドーミー目白台の主任を務める。
──野口さんはもともと訪問介護をされていたそうですね。共立メンテナンスへ入社したきっかけは何でしたか?

両親が訪問介護事業所を営んでいて、高校生のころからその手伝いとしてホームヘルパーを始め、5年間現場を経験しました。
施設の介護に興味がわいて調べていたときに、ドーミー目白台の求人を見つけたんです。ちょうど地元を出て東京で働くことを考えていた時期でもあったので、社員寮制度があることも大きな決め手になりました。

──有料老人ホームに移って、とくに違いを感じたのはどのような点ですか?

訪問介護はご自宅を訪問している時間だけの関わりでしたが、有料老人ホームではお客さまの暮らし全体を継続的に見守ることができます。
小さな変化や新たな一面に気づく機会も多く、より個別性のあるケアにつなげられる点が訪問介護との大きな違いです。看護師やケアマネジャー、機能訓練指導員など多職種と連携する機会も増えて、自分の視野がずいぶん広がりました。
──三友さんは新卒で共立メンテナンスに入社されたそうですね。入社のきっかけは?

さまざまな業界を見ていたなかで、学校説明会で「ホテル兼介護」と書かれた共立メンテナンスのブースに立ち寄ったことです。福祉専攻の大学ではなかったのですが、「生涯活躍を応援していて、お客さまができることを最後まで続けていただく」という考え方にとても惹かれました。
その後、当時のドーミー常盤台でインターンを経験しました。1階に共有部をまとめて、自然に移動する機会を増やすなど、建物の設計から介護を考えていることを知り、介護に対する考え方が変わったんです。「介護をやるなら共立だけ」と思い、入社を決めました。
──現在、在籍8年目だそうですね。長く続けられる理由は何だと思いますか?

新しい経験を積みながら成長できる環境があることだと思います。実は入社して数年経ったとき、日々の介護業務に向き合うなかで心身ともに疲れを感じていた時期がありました。そんなときに「視野を広げるために、一回本社で全体を見てみない?」と声をかけてもらい、2年間本社勤務を経験したんです。
本社勤務では事業所と連絡を取りながら仕事を進める機会が多く、事業所全体を俯瞰する視点を身につけることができました。この経験は、現在の主任としての仕事にも活かされています。
ドーミーシニアには「やったことないからまた今度ね」ではなく、「じゃあ一緒にやろう」と寄り添って考えてくれる先輩や上司が多いので、挑戦しやすい環境だと思います。

「ありがとう」と言われるための仕事にしない
──日々の取り組みや挑戦について、目標はどのように設定しているのでしょうか?

目標は、達成・未達成が数字で判断できる形で設定します。期末に結果を見るときも評価する側の感情が入りにくいので、公平だと感じています。

私は、支配人との1on1で「お客さまの活躍できる場面を見つけて、それをご家族にフィードバックする」「多職種との話し合いの場を月1回つくる」「業務改善のための提案と話し合いの場を設ける」といった目標を決めました。
定期的に面談があって進捗を一緒に確認できるので、一人で抱え込まず相談しながら進められる安心感があります。
──目標設定では、ドーミーシニアが大切にする「生涯活躍」をどのように意識していますか?

介護職はどうしても「ありがとう」と言われることをモチベーションにしがちです。ただ、そればかりを求めていると、いつの間にか「ありがとう」と言われることが仕事の目的になってしまうことがあります。
「生涯活躍」を実現するためには、「ありがとう」ではなく、「あなたのおかげでこういうふうに生活が変わった」と、お客さま自身が生活の変化を実感できるような事例をつくっていきたいと考えています。
「なぜそう判断したの?」を問い直す、自己分析研修
──支配人から「自分を知る研修」に力を入れていると聞きました。現場ではどのように活かされていますか?

自分の判断の癖を知ることで、お客さまとの関わり方が変わってくると思います。例えば自己分析の研修では、お客さまがご自分で食器の下膳をしようとしたときに、スタッフが「危ないからいいですよ」と引き取ってしまった事例などを題材に、なぜそう判断したのかを深掘りしていくんです。
危険を避けることを優先して判断したのか、それとも、ご自身で続けてもらうことを重視したのか。自分の判断の傾向を知ることで、お客さまとの関わり方を見直すきっかけになります。

チームワークの面でも役立っています。「自分はこういう特性があってこう考えるけど、相手は違うんだな」と念頭に置いてコミュニケーションが取れるようになったので、スタッフ同士の連携がスムーズになりました。
──日々の連携を円滑にする工夫はほかにもありますか?

スタッフ全員がインカムをつけているので、必要な情報をその場で共有できます。日勤から遅番への引き継ぎもインカムでできるので、別のスタッフを探して歩き回ることはありません。


細かい情報もリアルタイムで共有できます。例えば「〇〇さんをお風呂にお誘いしたんですが少し気が進まないようです。別の時間にお声がけをお願いします」「〇〇さん、今はおやつの気分ではないみたいです」などスタッフそれぞれの気づきをすぐに伝えられるので助かっています。
──業務連絡だけでなく気づきもチームで共有されてるんですね。チームにはどのような年代・経歴の人がいるのでしょうか。

20代から60代まで、幅広い年代のスタッフが在籍しています。私のフロアは17名中7名が未経験スタートで、協力しながら働いています。中国からの実習生やミャンマー出身のスタッフもいて、いろいろなバックグラウンドを持つ仲間と働けるのも魅力です。
明るくさっぱりした性格の人が多く、困ったときに気軽に相談しやすい環境だと思います。年齢や経験年数に関係なく意見を出し合いながら、力を合わせて仕事を進めることができています。
「スタッフを守る」を実感する瞬間
──今期のキーワードはスタッフを「守る」だと伺いました。これを実感する瞬間はありますか?

小さなことではありますが、部長・副部長クラスが、スタッフの名前をよく覚えていることが印象深いです。「最近、三友さんが頑張ってるんだって。名前よく聞くよ」「〇〇を頑張ってるんだってね、すごくいいと思うよ」など声をかけてくれて。「見てくれてるんだ!」という意味でのやりがいはありますね。

支配人との面談では、日頃の悩みや「もっとこうしたい」という話を真摯に聞いてもらえます。さらにそれを実際の業務にまで反映させてくれるので、「自分の話をちゃんと聞いて、大事にしてくれているんだ」と実感できる瞬間が多いです。
──では、働き方や福利厚生の面ではいかがでしょうか?

体調面のサポートが手厚いと思います。介護は夜勤もある仕事なので、体調の変化を普段のコミュニケーションから早めにキャッチして、「来月は夜勤を減らしてシフトを組もう」とか「病院に行けるようにシフトを変えるね」といった対応がすぐできるようにしています。

週休2日制で、毎月2日間の希望休を申請できます。有休を取りたい場合も同時に申請する仕組みで、子育てや介護、趣味など、理由に関わらず希望を出しやすい雰囲気があります。私自身も希望した日に取得できていて、前年度は付与された有休をほとんど使い切ることができました。
福利厚生面では、共立メンテナンスグループのリゾートホテルを社割で利用できます。資格手当の制度もあるので、スキルアップのモチベーションにもなっています。

──最後に、今後どのような人と一緒に働きたいか教えてください。

新しいことに積極的に挑戦したい方のサポートをしていきたいと思っています。お客さま一人ひとりの生活や人生に寄り添いながら介護に関わりたい方と、一緒に働けたら嬉しいですね。

私はお話好きな方と一緒に働きたいと思います。お客さまとたくさんお話をする仕事なので、お客さまのことを深く一緒に知っていけるようなスタッフと情報を共有して、より良い介護をしていけたらいいなと思います。