テレビCMでもおなじみで「美容医療といえば湘南美容クリニックが頭に浮かぶ」という人も多いのではないでしょうか? 今回はそんな湘南美容クリニック 東京蒲田院に勤務する看護師のKさんを取材。美容看護師はどんな仕事をするのか? 看護師としてのキャリアはどうなるのか? ──気になる実態について詳しく話を聞きました。
話を聞いた人
看護師 Kさん
新卒で総合病院の整形外科病棟に勤務。その後、かねてより抱いていた美容医療への想いから2018年にSBCメディカルグループに入職し、現在は湘南美容クリニック 東京蒲田院で活躍中。
病棟看護師から美容看護師になることへの葛藤

──Kさんは以前、整形外科で働いていたとお聞きしましたが、美容クリニックに転職したのはなぜですか?
Kさん:私はもともと「なんで看護師を目指しちゃったんだろう」というくらい血を見ることが苦手だったのですが、それでも誰かの支えになりたいという気持ちが強く、また美容にも昔から興味がありました。そのため、実は新卒の頃から美容看護師になりたいという気持ちを抱えていました。
ただ、最初から新卒で美容看護師になるのではなく、病院である程度の経験を積んでから美容医療の道へ進んだほうが看護師としての幅が広がると考え、新卒では総合病院に就職しました。
そして総合病院の整形外科病棟で3年勤めたあと、美容看護師としてSBCに入職しました。
──数ある美容クリニックのなかでもSBCを選んだ理由は?
転職活動で重視していたことは3つあります。
まず美容医療は未経験だったので、研修・教育体制が整っていること。次に、私自身の適性が皮膚科と外科のどちらにあるのかわからなかったので、皮膚科と外科の両方を経験できること。最後にお給料が前職に見劣りしないこと。
この条件に当てはまるクリニックはいくつかあったのですが、その中でもSBCの面接時にしていただいた「美容医療には外見を綺麗にするだけでなく、内面まで美しく変える力がある」というお話に強く共感したことは今でも覚えています。
それと、SBCからは美容医療に対する並々ならぬ情熱を感じ「ここなら美容看護師として大きく成長できそうだ!」と思い、SBCを選びました。
──美容クリニックへの転職に不安や葛藤もあったのでは?
確かに周囲から反対されることも多く、不安がまったくなかったと言えば嘘になります。
それに転職前の職場は上司や同僚との人間関係も良く、お給料にも不満はなく、お休みも取りやすかったので、とても居心地が良かったんです。
「今はすごく安定しているし、この病院で働き続ければいいんじゃないか」という想いもありました。
──医療業界では美容看護師に対してマイナスなイメージを持つ人もいると聞きます。
私も働いていたからわかるのですが、病院には美容医療や美容看護師に関する情報はほとんど入ってこないんです。なので「楽なのに給料が高い」「金儲けばかり考えている業界」というようなことも憶測で言われがちで、反発も生まれやすいのではないかなと。
「一度美容クリニックに転職したら、もう病棟には戻れないんじゃないか」「看護師としてのキャリアを積めないのではないか」など、実際に私もすごく悩みました。
ですがあるとき、代表の相川(SBCメディカルグループ代表・相川佳之氏)がインタビューの中で「やりたかったことを諦めたとき、人は後悔をする」と話していたんです。その言葉に背中を押され転職へと踏み切りました。
「美容看護師として働く」とは
──実際に美容看護師としてSBCで働いてみてどうでしたか?
「好きな言葉は情熱です!」という、SBCのCMをご存知ですか? 本当にあの言葉のとおり、スタッフみんなが強い情熱を持って仕事をしている、というのが最初の印象でした。本当に誇りを持ってこの仕事をしているんだなと。
意外だったのは、想像以上に慌ただしいところでしょうか。もちろん医療の世界はどこも甘くないことはわかっていたのですが、表からは見られないスタッフルームや薬剤室などでは本当にドタバタと動いているんです。

──美容看護師と関わりを持たない人からは、業務内容をイメージしづらいかもしれません。
「脱毛だけやってればいいんでしょ?」と言われたこともあります。
確かに脱毛をはじめとしたレーザーを使った施術が多いのですが、オペに入ることも多いんです。場合によってはお客さまの容態が急変してしまうこともありますし、そのあたりは病院勤務の看護師と同じですよね。
私の場合はもともと整形外科でオペの経験がなかったので、器具の渡し方などオペの補助についてはいちから学ばせてもらいました。

──美容看護師から病棟看護師に戻る方もいるのでしょうか。
東京蒲田院にはあまりいないですね。とくに1~2年働いた方はほとんど定着しています。ただ、入った直後にギャップを感じて退職する方は稀にいるようです。
──退職された方はどんなギャップを感じたのでしょうか。
SBCでは“患者さま”ではなく“お客さま”として接するので、接客業に近いものがあります。そのため、その対応の差にこれまでとのギャップを感じるのかなと。
一人ひとりのお客さまに対して誠意を持って対応するために、接遇などもしっかり学ばなければいけないので、そういった部分に抵抗感を持つ方もいるかもしれません。
また美容クリニック未経験から転職される方がほとんどなので、入職直後にインプットしなければならないことがすごく多いんですね。なかにはその勉強量についていけなくて退職してしまう方もいました。
──Kさんは未経験からの転職で苦労しませんでしたか?
もちろん覚えなくてはいけないことばかりなので大変ではありましたが、つらいと感じることはなかったです。
もともと美容には興味がありましたし、知らない知識や技術ばかりだったので、知識をインプットすればするほど新しい世界が広がるような感じがして、常に新鮮な気持ちで臨めました。
研修と教育を徹底できる、業界トップクラスの強み

──入職後の研修や教育体制について教えてください。
まず入職後に3日間、東京にて座学研修がおこなわれ、SBCの企業理念・ビジョン・事業内容など、会社全体の理解を深めます。
その後、現場配属の前には東京・豊洲にある研修センターにて、美容看護師として必要な知識や技術を学ぶ研修が実施され、配属後には半年間のOJT研修がおこなわれます。
また入職後も、それぞれの年次や役職にあった研修やオンライン学習を受講することができます。一緒に働くスタッフもみんなモチベーションが高いので、日々の成長を感じられる環境だと思います。
業界トップクラスなだけあって、研修・教育体制はかなり充実しているのではないでしょうか。
──新卒や未経験の方でも安心ですね。SBCで実際におこなう施術内容を簡単に教えてください。
美容外科と美容皮膚科に大きく分けられます。
美容外科は医師による医療行為のサポートがメインで、脂肪吸引や輪郭矯正などが代表的です。オペの際には準備・介助・片づけと、オペに関わる一通りの業務を担います。
一方で美容皮膚科はレーザー照射・脱毛など、中長期的な通院を必要とするものが多く、また看護師が主体となってそれらの施術をおこないます。一般的な病棟看護師は医師のサポートがメインになると思うのですが、美容皮膚科では看護師が主役となって施術をおこなうので、そういったところもやりがいに繋がりますね。
それから空いた時間で物品の発注などもおこないます。一般的な病院やクリニックでは事務の方などが発注してくれることがほとんどだと思いますが、SBCの場合は職種の垣根なく、協力し合いながら業務にあたっているんです。
お客さまの笑顔こそ最高のやりがい
──美容看護師として働くなかで嬉しかったエピソードを教えてください。
やっぱり施術後のお客さまの笑顔が一番嬉しいですね。

例えば二重手術などがわかりやすいでしょうか。施術前にとても不安そうな顔をしていたお客さまが、鏡を見た瞬間にパァッと素敵な笑顔になるんです。
「こんなに綺麗になるなんて!」「悩まずにもっと早く来ればよかった!」と言ってもらえたときは、本当にこの仕事を続けていてよかったなと感じます。
──一方で大変だったエピソードはありますか?
先程も少しお話したのですが、入職直後はインプットするべきことがすごく多くてとても忙しかったですね。レーザーや施術の種類はいくつもありますし、覚えていくうちにまた次から次へと新しい機械や技術が増えていくので。
病院では新しい施術や医療機器が増えることはそれほど多くないので、慣れるまではそれなりに大変でした。
──そのほかSBCの福利厚生などについても教えていただきたいです。
福利厚生と言っていいかわかりませんが、スタッフ同士が仲良くなれる機会はすごく多いです。
今はコロナ禍なのでなくなってしまったのですが「飲みニケーション」という制度があって、スタッフ間のチームワークを高めるために、2ヶ月に1回ほどのペースで食事会がありました。費用は会社負担です。
あとは、ゴルフ、ランニング、登山、スノーボードなどいろいろな部活動があり、その活動も会社が援助してくれます。
──休暇は取得しやすい環境ですか?
そうですね。有休は気兼ねなく取れますし、消化率も90%近かったかと。
産休・育休を取得して復帰されてる方も多くいらっしゃいますし、育児による時短勤務制度や保育料支援制度(社内規定あり)もあるので、女性が働きやすい環境はしっかり整備されています。
そのほかの福利厚生・社内制度
- SBC AWARD(グループ全体の表彰式)
- My Star表彰(職場で最も輝いたスタッフを表彰)
- 育児短時間勤務制度
- 定期健康診断(一般検診のほか女性向け検診プランあり)
- インフルエンザ予防接種無料
- 家賃補助(社内規定あり)
- 退職金制度 (勤続3年以上の方)
──ありがとうございます。最後に、今後の目標や描いているキャリアプランなどがあれば教えてください。
今後は美容看護師としての幅をさらに広げていくために、アートメイクにも挑戦していきたいと考えています。
アートメイクはオペが必要な従来の施術に比べてハードルが低いと思うので、美容医療に抵抗のある人がSBCに来られるきっかけになれば幸いです。