
1.マスクの正しい着け方と裏表
1-1.マスクの種類
1-2.政府が推奨するマスクの着け方
1-3.市販されているマスクの着け方の例
2.採用面接におけるマスク着用のマナー
3.介護現場でのマスク事情を聞いてみた
1.マスクの着け方と裏表の見分け方
マスクは自分の咳やくしゃみの飛沫拡散を防ぐ目的で着用することが多いですが、花粉や細菌の侵入を防ぐ効果も期待できます。
しかし誤ったつけ方をすると、マスクと顔の間に隙間ができ、マスク本来の効果が発揮されません。
マスクの正しい裏表やつけ方は商品によって違います。商品に同封されている説明書や、パッケージに記載されている説明をもとに着用しましょう。
1-1.マスクの種類
マスクの種類は、その用途によって次の3種類に分けられます。
<家庭用マスク>
風邪や花粉症対策などで日常的に使用されるマスク。不織布製のプリーツ型や布製の立体型など、素材・形状・サイズが豊富で、ドラッグストアやコンビニなどでも購入できる。
<医療用マスク>
主に病院などの医療機関や救急隊などで使用されることが多く、感染防止能力に優れたマスク。「N95マスク」や「サージカルマスク」などがこれにあたる。
<産業用マスク>
主に工事現場や工場などで使用される防塵対策のためのマスク。「防塵マスク」や「工業用マスク」と呼ばれることもある。使い捨て式とフィルター交換式の2つに大きく分けられる。
本記事では、一般の人たちも手に入れやすく、馴染みの深い家庭用マスクについて解説していきます。
用語解説
サージカルマスク:元々は「外科用の」という意味で、いまでは広く「医療用のマスク」を指す。医療現場においてガーゼマスクを使用することはほとんどないため、不織布マスクが主流。
1-2.政府が推奨するマスクの着け方
マスクの正しい着け方については政府インターネットテレビにて、動画で紹介されています。
まずは、政府の推奨するマスクの着用方法から確認してみましょう。
step1.マスクを着ける前に、石鹸を使ってしっかりと手洗いをする

step2.マスク上部のワイヤーを鼻の形に合わせ、鼻との隙間をふさぐ

step3.ひもを耳にかけ、鼻の部分を片手でおさえながらあごを包むようにマスクを下まで伸ばし、顔にフィットさせる

引用:政府インターネットテレビ「マスクの正しい着け方
1-3.市販されているマスクの着け方の例
次に、市販されているマスクの一例として、100円ショップのダイソーから販売されている「不織布マスク 30枚入り」で確認してみましょう。

こちらの商品は説明書が同封されておらず、箱の裏側に説明が記載されているタイプでした。

順を追って、着用方法をみていきましょう。
step1.ノーズワイヤーを上にして、耳ひもが付いている側(ひもの接着面)を顔にあてる

step2.ノーズワイヤーを鼻の形に合わせてフィットさせる

step3.耳ひもをかけ、プリーツを伸ばして顔にフィットさせる

家庭用マスクには、平型・プリーツ型・立体型など様々ありますが、いずれの場合も「鼻の部分をフィットさせる」「あごの下までしっかりと覆う」という点は共通して重要なポイントのようです。
またインターネット上の記事などでは「耳ひもが接着されている側が表面」などとしているような情報も散見されますが、マスクの裏表は商品によって違うので注意しましょう。
マスクと顔の間に隙間があると、ほこりや細菌が侵入しやすくなります。せっかくマスクを着用するのであれば、最大限の効果を発揮できるよう、商品説明をしっかりと読み、正しく着用しましょう。
2.採用面接におけるマスク着用のマナー
面接時にマスクをつけていたら面接官に対して失礼じゃないかな? と、採用面接におけるマスク着用の是非に悩む方もいるのではないでしょうか。
求職者の基本的な心構えとしてはどうすればいいのか。面接時におけるマスク着用のマナーについて、ジョブメドレー・キャリアサポートチームからのアドバイスをまとめたので参考にしてみてください。
① 感染症の流行期にはマスク着用を推奨
インフルエンザなどの感染症が流行している時期は、基本的にマスクを着用させてもらいましょう。自分への感染を防ぐことはもちろん、面接会場が病院や介護施設の場合は、患者さんや利用者さんを守ることにも繋がります。
マスクをつけたまま面接を受けさせてもらう際には、「マスクを着用していてもよろしいでしょうか?」と、断りを入れることも忘れずに。
また、花粉症の場合も辛いとは思いますが、周囲の人に感染するおそれはないので、あらかじめ薬を飲むなどして、面接にはマスクを外した状態でのぞむほうが好ましいでしょう。
②心配な場合は採用担当者に連絡を
感染症の流行期には、マスクを着けたほうがいいとは理解しつつも、「表情が見えないし、マイナス評価にならないだろうか」と心配になる人も多いかと思います。
そういった場合は、採用担当者の方に直接問い合わせ、相談するようにしましょう。
③マスクのデザインは白の無地が好ましい
最近は黒やピンクなどのカラーマスクもよく見かけるようになりました。
しかし、人によってはまだ馴染みがなく、受け入れづらいという人も一定数います。そのため、面接においては白色で無地のマスクが無難でしょう。
とはいえ、感染症の流行期にはマスク自体が品薄となり、該当するマスクが手に入りにくいこともあります。
やむをえず、そのほかのマスクや自作のマスクを使う場合は、派手すぎずシンプルな見た目のものを選びましょう。
3.介護現場でのマスク事情を聞いてみた
感染症の流行時期などに、介護施設ではどのようにして対応しているのでしょうか。
日本介護協会の理事長に就きながら、自身も複数の施設を運営している平栗潤一さんにオンラインで話を聞いてみました。(2020年4月に取材)
◎お話を伺った方

ー例えば、インフルエンザなどの感染症が流行している時期に、介護施設ではどのような対策方針をとっていますか?
平栗さん:やはり感染拡大を防止しなければならないので、私が運営する施設ではスタッフ・利用者さんともにマスクの着用を義務付けさせてもらっています。特に今回のコロナウイルス流行を機に、感染症対策は急ピッチで整備しました。
とはいえ、利用者さんの中にはマスクを嫌がる方も少なくありません。
そういった方の場合は、居室に消毒液を噴霧したり、ウイルスをシャットアウトしてくれるというネックストラップを首から掛けてもらったりしています。
ネックストラップは効果があったらいいな、くらいの気持ちですね。
ーマスク着用におけるルールなどは整備されていますか?
はい。マニュアルを作成しています。
例えば「一時的にマスクを外す際は、表面と裏面に消毒スプレーを吹きかけて消毒する」とか「マスクをあごまで下ろすのは禁止」とかですね。
とくに昼食時などにマスクを下ろしてしまう人が多いんですが、そうするとあごや首元に付着していたウイルスや細菌が、マスクの内側に入ってしまうと聞いたので。
ー職員採用における面接時の対応はどうでしょう?
私の施設では、面接に来る方のマスクも用意しておきます。
マスクが手に入りにくい時期などもあるので、求職者の方にはなるべく負担をかけたくないなと。
ほかの施設では「面接時はマスクの持参・着用必須」という案内を出しているところも多いようですね。
ー用意があるのは求職者の方も助かりますね! そのほか注意している点などはありますか?
職員が手作りマスクを使用する際は、使用前に消毒してもらうよう徹底しています。
また、感染流行期にはマスクだけで感染拡大を防ぐことは難しいと思うので、体温チェックや次亜塩素酸ナトリウム溶液の噴霧、手指消毒液の設置なども並行しておこなっています。
ー本日は以上になります。ありがとうございました!