
株式会社東急イーライフデザインが展開する「グランクレール」は、東急不動産の住まいづくりのノウハウを結集させた高級シニア住宅。いつまでも自分らしく快適に暮らせるよう、フロアはシニアレジデンス(住宅型有料老人ホーム)とケアレジデンス(介護付き有料老人ホーム)にフロアが分かれています。
今回取材した東京都港区の「グランクレール芝浦」では、フロア拡大に伴い介護職員を積極採用中。ケアレジデンスで働く職員の皆さんに施設や仕事の特徴について、さらに人事部の方に選考のポイントや魅力ある福利厚生についても教えてもらいました。

目指すは入居者の能力を活かす介護

──上野さんは2020年の開業時からお勤めなんですね。
上野さん:グランクレール芝浦の開業に伴い、キャリアアップを目指して異動してきました。以前はグランクレール馬事公苑の訪問介護事業所で7年ほど働いていて、管理者兼サービス提供責任者を担当していました。
──開業時から介護長を務めているんですか?
上野さん:初めは介護リーダーを担当していまして、2021年8月1日からケアレジデンスの介護長を担当しています。
──短期間で昇進されたんですね。ではケアレジデンスの介護方針について教えてもらえますか?
上野さん:グランクレール芝浦のステートメントである「私らしくを、いつまでも」を実現するために日々取り組んでいます。特徴といえば、個別ケアに力を入れていることです。お風呂やお手洗いをなるべくご自分の力でできるよう、生活の中でできるリハビリをケアに取り入れているんです。ご自身でおこなっていただくことで、能力を維持することを目指しています。
芝浦独自の取り組みとしては、「芝浦リフレッシュ体操」と「口腔体操」というものを実施しています。芝浦リフレッシュ体操は機能訓練指導員などと話し合いながら作ったオリジナルの集団リハで、「この運動をするとこんな予防につながりますよ!」と伝えながらおこなっています。
──口腔体操はどんなことをするんですか?
上野さん:口の周りの筋肉を動かしたり、発声練習をおこなうことで、食べる、噛む、飲み込む為の準備運動になり誤嚥を予防します。また高齢になると唾液の分泌が低下するため、唾液腺をマッサージすることにより、唾液の分泌が促され、食事を美味しく召し上がることができます。唾液には抗菌・浄化作用があるため誤嚥性肺炎の予防にもつながります。
IoTでも入居者を支援
──先ほど“生活リハ”を取り入れていると聞きました。入居者の自立支援に重きを置いているということでしょうか。
上野さん:そうですね。「私らしい生活」を送るためには生活リズムを整えることが大切だと考えています。そのためには、生きるうえで基盤となる水分・運動・食事・睡眠・排泄の5つが正常に保たれることが大切なんです。
水分をしっかり摂ることはより良い運動にもつながりますし、お食事も美味しく召し上がれる。すると自然な排便につながり、良質な睡眠を取ることができます。これらをトータルで支援する取り組みをおこなっています。

上野さん:認知症ケアの取り組みは知識の習得や一人ひとりのアセスメントシートを活用しながらおこないます。アセスメントをおこなうにはまずコミュニケーションが大切なので、「見て・話して・触れて・立つ」を通して、寄り添いながら信頼関係を築いています。
こういった支援のほかに、服薬アプリや「眠りSCAN」という機器も導入しています。眠りSCANはマットレスの下に入れるセンサーなんですけど、心拍と呼吸と睡眠状況を把握することができるんです。
──凄いマシンですね! ところで、睡眠管理と自立支援はどう関係があるのでしょうか?
上野さん:起床のタイミングをリアルタイムで把握できるので、起きたタイミングにお伺いして排泄介助をすることができます。お部屋への訪問を減らすことで、その人らしい生活を送っていただけますし、ご家族さまから「最近眠れていますか?」と質問されたときにデータを提示することもできます。
「働いていて楽しい!」と言える環境
──先ほど施設を見学させていただいて、スタッフの皆さんが和気あいあいとしていると感じました。

上野さん:元気で明るいスタッフが多いですね。それと入居者さまの暮らしや、働く環境をより良くしたいと提案できる人が多いように感じます。そういうスタッフがいるからか、私も働いていてすごく楽しいです!
──「仕事が楽しい」と言えることが素敵です。
上野さん:仕事が楽しいと、もっと職場を良くするためにはどんなことに取り組めば良いか、どんな催しをしたら喜んでいただけるかって発想が生まれてきますよね。

上野さん:グランクレール芝浦にはアクティビティを考える委員会があるんですけど、季節に応じたイベントやフットバス、ハンドケアなど毎日違った内容を取り入れる工夫をしています。
入居者さまには介助やコミュニケーションを通して「グランクレール芝浦に来て本当に良かった」と思っていただけたら嬉しいです。
「働いてみてどうですか?」入社2ヶ月の介護職員に聞いてみた
実際に働く職員はケアレジデンスの仕事をどう感じているのでしょう。2022年3月に入社した介護職の繁原さんに聞きました。

──転職の理由と、数ある介護施設の中からグランクレール芝浦を選んだ決め手を教えてください。
繁原さん:介護職としてステップアップしたいと考えて転職しました。転職活動をする中で何社か検討したのですが、グランクレール芝浦はスタッフ1人あたりが担当する入居者さまの数が少ないんです。なので一人ひとりと関われる時間が多く取れそうだなと思い選びました。
──なぜ関わる時間にこだわったんですか?
繁原さん:作業に追われると、入居者さまと話していても「次あれやらなきゃ」とか考えてしまうんです。
──実際に働いてみて入居者との時間は持てていますか?
繁原さん:以前働いていたホームよりも関わる時間を取れるので、ちょっとした介助の中でもゆったりと会話できています。やはり関わる時間を取れるのは私にとって魅力でした。
あと、多職種との連携が取りやすいところもいいなと感じています。連携が取れると、入居者さまの状況に応じて適切なサービスを提供できるんです。例えば「最近左手の調子がちょっと……」などといった状態の変化にもスムーズに対応できます。

残業は10時間以下。好きな映画も堪能できる
──勤務形態についてお聞きします。グランクレール芝浦は早番・遅番・夜勤の3交替制でしょうか。
繁原さん:大きくはその3つで、早番と遅番は2種類あります。


──早番の中でも役割が分かれているんですね。残業はどの程度ありますか?
繁原さん:まだ入社して間もないのでほとんどありません。アクティビティを考える委員会の参加や資料作成が入ってくると、少し残業が発生すると聞いています。それでも平均残業時間は月10時間程度だそうです。
──10時間! プライベートの時間も確保できますね。退勤後やお休みの日は何をされることが多いですか?
繁原さん:映画鑑賞が趣味で、ミステリーやサスペンスをよく観ています。映画の話題が仕事に活きることもあるんです。例えば『ALWAYS 三丁目の夕日』は昭和30年代のお話なので、映画で描かれている背景や日常の様子が入居者さまが過ごしてきた人生と重なるみたいで、話のネタになりました。

──実際に働いてみて、成長できたなと思うことはありますか?
繁原さん:まだ2ヶ月なのでなんとも(笑)。でも、今までの経験は十分活かせていると思います。
──介護職として今後の目標はありますか?
繁原さん:今年ケアマネジャーの受験資格を得られるので、10月の試験に合格するのが目標です。合格してからは研修などがあるので、それを乗り越えて会社の中でどう働いていくか考えたいです。
現在介護職を募集中。重視するのは「接遇面」

──グランクレール芝浦では現在正職員の介護職を募集しています。選考の流れを教えてください。
小田さん:応募いただきましたらまず書類選考になります。その後は面接を2回(現場責任者・本社)していただきます。合格されたら本社の人事と面談し、入社時期などについて相談させていただきます。
──選考時に重視するポイントはありますか?
小田さん:弊社のグランクレールシリーズは比較的ご入居金が高く、ハイステータスな方も利用されていますので、接遇面を重視しています。といっても、目を見て会話ができるかとか、会話のバランスであるとか、本当に基本的なことです。入居者さまだけでなくスタッフに対しても誠実に対応する姿勢も求められますね。
──ホームページを拝見して、人事制度や福利厚生が充実していると感じました。
小田さん:東急不動産HDのグループ会社なので、東急ハーヴェストクラブ(会員制リゾートホテル)をはじめ、グループ会社のサービスを割引価格で利用できるほか、持株会にも加入できます。
そのほかの制度としては誕生日休暇を設けていまして、お誕生月かその翌月に1日お休みが取れるんです。あとはリフレッシュ休暇ですね。年間で5日以上の連休が取れることになっています。
その他の制度
・有給休暇
・特別休暇
・災害休暇
・忌引休暇
・結婚休暇
・積立休暇制度
・産前産後/育児休暇制度
・介護/看護休暇制度
──お休みが充実しているんですね。ちなみに有休取得率はどの程度でしょうか。
小田さん:取得率は70%以上です。入所者さまにご満足いただくには、サービスを提供する私たちの心身が健康でなければならないので、制度はどんどん利用していただきたいです。

──キャリアアップを目指す方をバックアップする取り組みがあると聞きました。
松島さん:資格取得を希望する場合、講座の開催や助成金付与などのサポートが受けられる資格取得支援制度や、オンライン動画研修サービスジョブメドレーアカデミーを導入しました。また、資格に応じたお祝い金制度なども用意しています。
繁原のようにスキルアップを目指す職員が多いので、お互いに刺激し合える環境ではあります。
──松島さんは元々介護職として働いていたそうですが、グランクレール芝浦にはどんな方が向いていると感じますか?
松島さん:中途で入社する方は「入居者さまと深く関わりを持ちたい」と考えている方が多いです。ゆとりを持って入居者さまに向き合いたいと考えている方はグランクレール芝浦を含め、東急イーライフデザインが提供するサービスに向いていると思います。