
保育園以外で保育士の資格が活かせる職種ってどんなもの?
「保育士は保育園で働くものだ」というイメージを持っている人は多いかもしれません。実際に資格を取得される方のほとんどが、保育園での勤務を見据えているのが現状でしょう。しかしながら、保育士が「介護」の分野でも活躍できることをご存知でしょうか?
「介護といえば高齢者」という印象が浮かぶかもしれませんが、障がいを持つ子どもたちが通う施設でも、保育士の資格が求められることがあるのです。実際にどのような活躍の場があるのか見てみましょう。
障がいのある子どもをサポートする「児童発達支援センター」
保育士の活躍の場の一つとしてあげられるのが「児童発達支援センター」です。その地域で暮らす障がいのある子どもが、日常生活を自立して送るために必要な知識やスキルを身につけるために通います。ここでの保育士の役割は、子どもたちの身体的ケア(介護)のほか、保育園と同様に遊びや給食、おやつの指導、日報の作成などです。
子どもと高齢者が共に過ごす「幼老複合施設(介護施設併設保育所)」
核家族化に高齢化が加速する中で、高齢者との関わりが減っている子どもたち。その高齢者と子どもたちが共に過ごす施設として「幼老複合施設(介護施設内併設保育所)」という形が増えてきています。これは、高齢者が利用するデイサービスや老人ホームなどの施設内に、保育士が常駐する保育所を併せ持った施設です。施設で働く介護職員も保育士も自身の子どもを預けられるというメリットも備えています。
子どもを施設内で預けられることにより、子育てに伴う離職を回避することが可能になります。また、保育士に限らず、介護スタッフや利用者を含めて子どもを見守る目が増えることで、安全で安心な環境を目指すことができます。このように、保育と介護は「生活支援」という共通点があります。これからは保育士としての経験を活かして介護業界での仕事にも活躍の場が広がっていくのかもしれません。