1.応募から入職まで平均46.8日

ジョブメドレーで転職した看護師が、応募から入職までにかかった日数は平均46.8日でした。この平均日数には「現職が忙しく入職を数ヶ月待ってもらった」「資格取得のため急いで入職した」などさまざまなケースを含んでいます。
一方、中央値は36日でした。この中央値とは全員のデータを一列に並べたときに、全体の「真ん中」にくる数値で、入職までにかかるおおよその日数を把握するのに適しているといわれています。
なお今回の調査では、実際に入職した事業所の選考期間を計測しているため、複数の事業所に応募する場合、転職活動全体の期間は長くなる可能性があります。
2.就業状況別
転職活動は離職してから取り組む場合(離職中)と、仕事をしながら進める場合(就業中)があります。応募から入職までにかかった日数を就業状況ごとに比較しました。
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平均日数 |
中央値日数 |
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|---|---|---|
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離職中 |
33.5日 |
27日 |
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就業中 |
55.2日 |
45日 |
その結果、離職中の看護師は、平均33.5日(中央値27日)で入職しているのに対し、就業中の看護師は平均55.2日(中央値45日)と、20日以上の差がみられました。
離職している場合は、面接日程の調整や入職時期を比較的柔軟に決めやすい一方、就業中の場合は、勤務の都合に合わせて面接や条件調整を進める必要があるため、入職までに一定の時間を要するケースが多いと考えられます。
なお、看護師の転職活動を分析すると、選考の面接回数は「1回のみ」だったケースが97.8%を占めています。このことから、面接を早く設定できるかが入職までの日数にも影響しやすいことがうかがえます。
3.勤務形態別
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平均日数 |
中央値日数 |
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|---|---|---|
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正職員 |
56.5日 |
46日 |
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契約職員(常勤) |
54.1日 |
44日 |
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パート・アルバイト |
38.7日 |
31日 |
正職員は平均56.5日(中央値46日)、契約職員(常勤)は平均54.1日(中央値44日)でした。一方、パート・アルバイトは平均38.7日(中央値31日)と、入職までの日数が比較的短い結果となりました。
正職員や常勤の契約職員では、勤務条件や入職時期の調整が必要になることから、入職までに一定の時間を要する傾向があると考えられます。
一方、パート・アルバイトの場合は、勤務日数や時間の調整がしやすく、比較的早いタイミングで入職に至るケースが多いようです。
4.年代別
データを年代別にみると、30代を境に入職までの日数が短くなっていくことがわかりました。30代の平均49.2日(中央値39日)から、70代の平均36.9日(中央値28日)まで、必要な日数は短くなっていきます。

この背景には、多くの看護師がライフステージの変化に合わせ働き方を変え、パートやアルバイト、契約職員(常勤)などでの転職を選んでいることがあります。

実際に今回の調査では、20代は正職員54.6%、非常勤のパート・アルバイト36.9%、契約職員(常勤)6.8%でしたが、30代で正職員とパート・アルバイトが逆転します。30代では非常勤のパート・アルバイト54.1%、正職員40.4%、契約職員4.4%となっており、この傾向は年代を重ねても続きます。
5.職場のタイプ別
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平均日数 |
中央値日数 |
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|---|---|---|
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診療所 |
42.7日 |
34日 |
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介護・福祉事業所 |
46.9日 |
35日 |
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保育園・幼稚園 |
48.4日 |
41日 |
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訪問看護ステーション |
51.2日 |
41日 |
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病院 |
54.0日 |
40日 |
※100人以上の入職者がいる施設タイプでの比較
今回の調査では、職場のタイプによって入職までの日数に違いがあることがわかりました。最も短い診療所では平均42.7日(中央値34日)ですが、病院では平均54日(中央値40日)かかります。組織規模に応じて採用プロセスや入職時期の調整方法が異なり、選考にかかる期間にも影響している可能性があります。
また、一般的に看護師の職場といえば病院をイメージするかもしれません。ただし、厚生労働省の令和6年度衛生行政報告例によれば、病院で勤務する看護師は25~29歳が最多の若手中心の職場で、診療所や訪問看護ステーションは40〜50代が多い傾向です。それぞれの職場の体制や働き方の違いも、入職までの日数に影響している可能性があります。
参考
- 厚生労働省|令和6(2024)年度衛生行政報告例の概況