相良病院は、乳がん治療の専門病院として2014年に全国で初めて「特定領域がん診療連携拠点病院」に認定されました。診断から終末期まで一貫して患者さまに寄り添う医療体制を築き、地域に根ざした信頼ある病院として知られています。
今回は、そんな相良病院で働く若手看護師と看護部長に、教育体制や職場の雰囲気、看護師としての成長の機会についてお話を伺いました。
※掲載している内容は取材当時(2025年11月)の情報です
先輩に支えられ、一歩ずつ成長できる職場
話を聞いた人

看護師 堂原 真名(どうはら まな)さん
鹿児島県出身、鹿児島大学医学部保健学科卒、看護師2年目。看護師の祖母の影響と家族の入院経験をきっかけに、自然と看護師を志すようになる。
──相良病院に入職した理由は?
堂原さん:インターンシップで相良病院に来たのが入職のきっかけです。さまざまな科を見学させていただくなかで、先輩方の仕事に向き合う姿勢や患者さまへの思いを伺い、一人ひとりに寄り添う姿に感銘を受け、「私もこの病院で働きたい」と思うようになりました。

──職場の雰囲気は?
温かい人が多く、良い環境で働けていると感じています。年の近い先輩も多くて、業務の相談はもちろん、プライベートなことも話しやすいんです。
入職前は、乳がん領域の専門病院できちんと立ち回れるのか、患者さまに安心感を与えられるのか、正直不安もありました。覚える業務も多く、気持ちがいっぱいいっぱいになって落ち込むこともあったんです。
そんなとき、プリセプターの先輩が親身になって話を聞いてくださって、現場の状況を一緒に整理しながら「次はこうしてみよう」と前向きなアドバイスをくれました。コミュニケーションが取りやすい職場だからこそ、少しずつ成長できていることを実感しています。将来、私もプリセプターになったときは、同じように後輩を支えられる存在になりたいです。
──どんな研修を受けた?
1年目には、他の病院との合同研修があります。自分が関わった患者さまへの看護について振り返り、レポートにまとめて共有するんです。自分の看護を見直すだけでなく、他院の看護師さんの意見も聞けるので、「そういう視点もあるんだな」「次はこうしてみよう」と考えるきっかけになりました。他院の同期の働き方を知れたのも刺激的でした。
──患者さまとの印象深い出来事は?
「治療をやめたい」「やっぱり頑張りたい」と、日々気持ちが揺れる患者さまと関わったことです。つらいお気持ちに寄り添いながら、身体の状態やご家族の支援、多職種との連携なども意識して、自分にできる関わり方を模索しました。
気分が沈んで入浴を避ける日もあったのですが、体調の良いタイミングを見逃さずに声をかけると、お風呂に入ってくださって。そのとき、「ありがとう」と言ってもらえて、背中を押してあげられてよかったと感じました。
──就活生へのメッセージ
私は、「どんな看護をしたいか」「患者さまとどう関わりたいか」を考えながら就職先を選びました。実習を通じて自分の理想とする看護や関わり方を見つけ、将来の自分の姿をイメージしながら就職先を考えてみてください。応援しています。

患者さまの人生に寄り添い、共に成長する看護を
話を聞いた人

看護部長・副院長 新垣 るみ(あらかき るみ)さん
大学病院勤務を経て現職。専門看護師・認定看護師による研修体制の構築や倫理コンサルテーションチームの運営など、看護師が専門性を高めながら成長できる環境整備に力を注ぐ。
──相良病院の特徴は?
新垣さん:2014年に全国で初めて、乳がん領域における「特定領域がん診療連携拠点病院」に認定された専門病院です。乳がんの治療は多様化しており、長期間にわたって続くため、患者さまのライフプランに大きく影響します。当院では、就労や家族の問題なども含めて一緒に考え、患者さまに寄り添ったケアを実践できる体制が整っています。

──スキルアップの支援体制は?
プリセプター制度やローテーション研修、クリニカルラダーに応じた研修計画など、全職員が研修を受講できる体制を整えています。資格取得を目指す職員には学費を支援しているのも特徴です。
現場で倫理的な課題に直面したときは、医師と看護師で構成された「臨床倫理コンサルテーションチーム」に相談できる仕組みを整えています。多職種合同倫理カンファレンスで話し合った結果を共有することで、職員の教育の場としても機能しています。
──新人に求めることは?
まずは素直なこと、そして、家族、友人、同僚や自分自身を大切にできることです。そのような方は、患者さんを「ひとりの大切な人」として尊重できる看護師に成長していくと思います。もう一つは「気にかける」ことです。患者さまは、病気と向き合いながら日常生活を送っていらっしゃいます。生活をするうえで困っていることはないかなど、ちょっとした変化にも気づける、そんな目線を持つことが大切だと思います。
──就活生へのメッセージ
当院は専門病院ではありますが、診断から終末期まで長い治療期間をお付き合いしていく病院です。乳がん看護は全てのがん看護の基盤であり、全人的なケアが求められます。まずは、自分自身に「どんな看護師になりたいか」と問いかけてみてください。その最初の答えが、看護師人生の中でずっと続いていく目標ですので、大切にしてほしいと思います。また、患者さまから「あなたに会えて良かった」と言ってもらえるような看護師を目指してほしいです。そのような方と一緒に成長していけたらと思っています。
社会医療療法人博愛会相良病院 DATA
・設立年:1946年
・法人所在地:鹿児島県鹿児島市
・職員数:約450名
・理事長:相良吉昭
・事業内容:乳腺・甲状腺外科を中心に、婦人科、形成外科、腫瘍内科、緩和ケア科など複数の診療科、さがらパース通りクリニックなど関連施設を含む女性医療・がん医療を提供
※2025年11月現在