社会福祉法人あすか福祉会は、各地域で特別養護老人ホームや介護老人保健施設をはじめとしたシルバー事業と、保育事業を展開しています。シルバー事業では、地域ごとの暮らしや風土に合わせて施設づくりをおこない、同じ法人でも“雰囲気が違う”多様な事業所を運営しています。
今回は、千葉県の特別養護老人ホーム成島苑で働く若手介護福祉士と介護課長に、現場で大切にしていることや学びの機会について伺いました。※掲載している内容は取材当時(2026年1月)の情報です
思いやりを持って仕事に向き合える環境
話を聞いた人
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介護福祉士 下山 美空(しもやま みく)さん
千葉県出身、中央介護福祉専門学校卒業後、2023年4月に入職。介護職員として働く叔母の影響で介護の仕事に興味を持ち、介護福祉士を志す。現在はユニットリーダーとして活躍している。
──志望の理由は?
下山さん:専門学校時代の実習先のひとつが成島苑だったんです。ほかの施設にも実習に行きましたが、成島苑には介護計画の定着に向けた委員会があり、専門学校で学んだ知識、とくに介護課程に関することを現場でしっかり活かせそうだと感じたのが決め手でした。

──働いてみた感想は?
学生時代は、介護というと「生活のお手伝いをする」イメージが強かったのですが、働いてみると、入居者さまの残っている能力をどう生かすか、そのためにどんな道具や環境が必要かを考えることがとても大切な仕事なんだと実感しました。
──職場の雰囲気は?
思いやりを持って仕事に向き合える環境だと感じています。自分にはない知識や能力を持っている先輩や同僚がいて見習いたいと思いますし、わからないことがあっても声をかけやすく、「ひとりで抱え込まなくていい」と思える環境です。
──成長の機会は?
あすか福祉会には、認知症ケアや高齢者虐待防止など、さまざまな研修を受ける機会があります。成島苑では外部講師を招いた研修もあり、幅広い情報に触れながら、自分にどんなスキルが必要なのかを考えるきっかけになっています。
外部機関が開催する研修に参加したこともあります。他施設の職員や、年齢・役職の異なる方々とのグループワークをとおして、新しい考え方に出会えたのが印象に残っています。

──印象深い出来事は?
日々の関わりで信頼関係ができてくると、「本当はこんなことがしたい」と希望を話してくださる方もいらっしゃいます。その思いを受け止めて介護計画に趣味活動を取り入れることで、生き生きとした表情が見られるようになり、豊かな生活を送るお手伝いができていると感じました。
入居者さまとの関係性を深めるため、午前と午後に1回以上は顔を合わせてお話しすることを心がけています。認知症のある方のなかには私のことを忘れてしまう人もいますが、毎日続けていると「見たことのある顔だね」と反応してくださることもあり、日々のコミュニケーションの大切さを実感しています。
──就活生へのメッセージ
実際に働いている人の声を聞きながら職場を選んでほしいと思います。私も実習のとき、採用担当者や現場の職員と話すなかで「ここなら自分の力を発揮できそう」と感じて入職を決めました。納得して働ける現場に出会えるよう応援しています!

マニュアルどおりではなく、思いやペースに合わせたケアを
話を聞いた人
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介護課長 渡邊 英範(わたなべ ひでのり)さん
2021年に介護課長として入職。現場の介護業エリアの業務フォロー、研修の企画運営まで広く携わる。

──あすか福祉会の特徴は?
渡邊さん:施設ごとに運営や雰囲気が大きく異なる点です。同じ法人でも、地域性や入居者さまの暮らし方に合わせて、それぞれの施設が独自のカラーを持っています。画一的なルールで統一するのではなく、その土地、その人たちに合った介護のかたちを現場で考え、実践していることが、法人としての強みだと感じています。
建物のデザインひとつとっても、ポップな雰囲気の施設もあればシックで落ち着いた施設もあります。写真だけ見ると、同じ法人とは思えないほど違うんです。

──理念や大切にしていることは?
「その人らしい生活」を支えることです。介護には決まった正解があるわけではありません。入居者さま一人ひとりの人生や価値観によって、関わり方は変わります。
現場では、「この方にとって今、何が一番大切か」を常に考えながら支援しています。マニュアル通りではなく、その人の思いやペースに合わせて判断することを大切にしています。
──働きやすさの工夫は?
有給休暇とは別に、年6日のリフレッシュ休暇があり、希望した休暇も取りやすい体制です。シフト調整もしやすく、仕事とプライベートが両立しやすい環境だと感じています。
また、法人全体で忘年会を開催するなど、施設を越えた職員同士の交流の機会も大切にしています。各エリアで200〜300名規模の会が開かれ、同じ法人で働く仲間と顔を合わせて、お互いの頑張りをねぎらえる時間になっています。
──就活生へのメッセージ
介護は明るい人や話すのが得意な人が向いていると思われがちですが、私は「人の話を聞いて、待てる人」も大切だと思います。入居者さまの中には、すぐに気持ちを言葉にできなかったり、行動に移すまでに時間がかかる方もいます。そうしたときに急かさず、ペースを尊重しながら関われる人は、どの現場でも力を発揮できます。
「どんな介護をしたいか」「どんな力を伸ばしたいか」を大切にしながら、就職先を考えてみてください。その選択肢のひとつとして、あすか福祉会を考えてもらえたらうれしいです。
社会福祉法人あすか福祉会 DATA
・設立年:1982年
・法人所在地:長崎県対馬市
・職員数:1673名
・理事長:素花源之
・事業内容:特別養護老人ホーム、介護老人保健施設、軽費老人ホーム、デイサービスセンター、訪問介護、訪問看護などを運営
※2026年1月現在