一人で訪問しても、相談できる仲間がいる。24時間対応の定期巡回で働く介護職と看護師|社会福祉法人ふれあいコープ

「24時間対応」「オンコール」「一人での訪問」。定期巡回・随時対応型訪問介護看護の求人票に並ぶ言葉だけを見ると、身構えてしまう人も多いかもしれません。実際に現場で働く職員はどんな働き方をしているのでしょうか。栃木県宇都宮市と小山市を拠点とするコープ安心ケアシステムの職員に話を聞きました。【PR】社会福祉法人ふれあいコープ

一人で訪問しても、相談できる仲間がいる。24時間対応の定期巡回で働く介護職と看護師|社会福祉法人ふれあいコープ

定期巡回・随時対応型訪問介護看護(以下:定期巡回)は、24時間体制で介護と看護を一体的に提供する訪問型のサービスです。定期的に利用者宅を訪問し、身の回りの生活支援や療養上のサポートをおこなうほか、急な対応が必要な際にも駆けつけます。

栃木県宇都宮市と小山市を拠点とするコープ安心ケアシステムでは、要介護度2〜3程度の方を中心に、それぞれ20〜30名の利用者の在宅生活を支えています。今回は、リーダー、介護職、看護師の3名に働き方や仕事のやりがいを聞きました。

職員が大切にする「できることを奪わない」支援

髙松さんインタビュー風景
話を聞いた人:コープ安心ケアシステムみどり リーダー 髙松 由季さん
2016年の事業所立ち上げから勤務。現在は介護業務のほか事業所のシフト作成や新人育成など、事業所運営を担う。

──まず、定期巡回・随時対応型訪問介護看護がどんな仕事なのか教えてください。

髙松さん:定期巡回は、利用者さまのご自宅を1日に複数回、24時間体制で訪問し、介護と医療的なケアを提供するサービスです。1回の訪問時間は5〜10分のときもあれば、1時間ほどかかることもあります。

また、体調の変化などの緊急連絡があれば、時間を問わず随時対応で駆けつけますし、医療的な判断が必要なときは、オンコールで自宅待機している看護師がすぐに動ける体制を整えています。

ふれあいコープ社用車
コープ安心ケアシステムでは社用車を利用して訪問しています

──訪問介護や訪問看護とはどう違うのでしょうか?

訪問介護・看護は「月曜日の13時から30分間、食事と排泄の介助をする」というように、ケアプランで決められた日時に、決められた内容をおこなうサービスです。

一方、定期巡回は「午前に1回、午後に1回」といった大まかな目安はありますが、その日のご本人の体調や状況に合わせて臨機応変に対応できるのが大きな違いです。「今日は体調が悪そうだからあとでもう1回様子を見に行こう」といったように、利用者さまやケアマネジャーと相談しながら、必要なときに必要なケアをお届けできます。

また、当事業所は介護職と看護師が同じ拠点で働く「一体型」なので、ひとつの事業所で介護と看護両方のサービスを提供できますし、連携もしやすいというメリットがあります。

──では、実際に利用者さまを訪問するとき、どんなことを意識していますか?

私たちが大事にしているのは、「ご家族と協力しながら、本人が希望する自宅での生活を1日でも長く続けられるようにしよう」という考えです。

在宅でその人らしく暮らしていくには、ご本人自身ができることをご自身で続けていただくことも大切です。私たちがすべて代わりにやってしまうと、かえってご本人のできることが減ってしまいます。だからこそ、本当に必要なことを見極め、できることを奪わないよう職員全体で意識しています。

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介護職が語る、一人でも安心して訪問できる理由

武関さんインタビュー風景
話を聞いた人:コープ安心ケアシステムみどり 介護職 武関 怜奈さん
高校時代に介護職員初任者研修を修了し、新卒でふれあいコープへ入職。特別養護老人ホームで3年の勤務を経て、定期巡回へ異動。定期巡回介護職2年目。

──特別養護老人ホームから定期巡回に異動されたきっかけを教えてください。

武関さん:3年ほど特養で働くうちに、ほかの現場も経験してみたいと思うようになりました。人事に相談したところ、勧められたのが定期巡回でした。

──当時は定期巡回についてどんなイメージを持っていましたか?

一人で訪問する仕事なので、大変そうなイメージがありました。ただ、入職時の研修でデイサービスやグループホームなど、いろいろな現場を回ったことがあり、そのとき一番職員が楽しそうに働いているように見えたのが定期巡回だったんです。

事業所に戻ってきた職員が「今日のあの方はこうだった」「こういう変化があった」と話しているのを見て、スタッフ同士支え合いながら働けるんだなと感じたのを覚えています。だから不安より期待のほうが大きかったです。

──実際に異動してみて、一人で訪問することに不安はありませんでしたか?

最初は、何かあったらどうしようという不安がありました。ただ、独り立ちするまでの2ヶ月ほどは先輩にしっかりついてもらえたので、その間に利用者さまとの関係性を築くことができました。おかげで、初めて一人で訪問した日も、あまり不安は感じませんでした。

看護師に相談できることも大きかったですね。異動して3、4ヶ月くらいのころ、訪問先で利用者さまの呼吸が止まっている場面に遭遇したことがあるんです。事業所に連絡すると、オンコールで待機していた看護師がすぐ現場に駆けつけてくれました。一人で訪問していても、いざというときに助けを求められるのは心強いです。

定期巡回で働く介護職の仕事内容

──定期巡回の介護職の1日の流れを教えてください。

私は日勤がメインで、1日10件ほど訪問しています。

コープ安心ケアシステム(定期巡回)の介護職のある一日の流れ

──1日10件の訪問は多くないですか?

10件といっても、5分、10分程度の訪問が入っていることもあり、移動時間を含めるとある程度余裕があります。主な訪問時間は大体20〜30分くらいで、入浴や買い物支援の場合は60分程度と少し長めになります。

記録は訪問の合間にアプリでサッと入力できるので、あとからまとめ直す手間もありません。月の平均残業時間は4.4時間くらいです。お子さんのいるスタッフも活躍していますし、自分の時間を確保しやすい仕事だと思います。

──定期巡回は24時間対応のサービスですが、夜勤に入ることはありますか?

月に2〜3回ほど夜勤に入っています。時間は21時半〜6時半までで、5〜6人ほど訪問しています。就寝介助から始まって、日付が変わってからは問題なくお休みになっているかの安否確認、朝方は排泄介助を中心として、そのほかの時間に随時対応が入れば訪問するという流れです。

──夜間の随時対応と聞くと、少し身構えてしまいそうです。

最初はやっぱり不安でしたね。ただ、頻繁にあるわけではないですし、オンコールで待機している看護師に相談できるので安心して夜勤に入れています。

──看護師とは普段どんな連携をとっているんですか?

訪問の合間に事業所へ戻ったときには、利用者さまの様子を報告し合っています。「午前はこういう様子だったから、午後行ったときに確認してほしい」というやり取りを普段からしているので、いざというときも相談しやすいです。

先日も、訪問先で利用者さまが転倒して腕にかすり傷ができてしまっていたことがありました。看護師に「ガーゼで保護しました」と報告したら、「その対応で大丈夫だよ」と言ってもらえて自信を持てました。

──最初に「職員同士で支え合っていた」と感じたのも、こういったやり取りを見てのことだったんですね。

そうですね。訪問の合間に事業所に戻ってきたとき、ほかの職員に相談したり、利用者さまの前向きな変化を共有できたりするのも楽しいです。それと、自立されていて日常の会話ができる方も多いので、そこで会話するのも楽しみのひとつですね。

特養にいたころは「家に帰りたい」という利用者さまの言葉や気持ちに寄り添いながらも葛藤がありました。定期巡回に来て1年が経ちましたが、そうした方が自宅で前向きに暮らしている姿を見て、その暮らしを支えられることが今のやりがいです。

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看護の枠を超えて生活に寄り添う。看護師が見つけた、家族まで支える理由

定期巡回で働く看護師は、普段どんな仕事をしているのでしょうか。コープ安心ケアシステム喜沢で働く看護師に話を聞きました。

大貫さんインタビュー風景
話を聞いた人:コープ安心ケアシステム喜沢 看護師 大貫 美保さん
呼吸器科の病院で看護師として勤務後、出産・子育てを経てふれあいコープのデイサービスへ。17年間デイの仕事を続けたのち、定期巡回・随時対応型の事業所へ異動。定期巡回看護師3年目

──大貫さんは病院の看護師を経て、介護業界に入られたんですね。

大貫さん:呼吸器科の病院に勤めていましたが、出産を機に退職して数年間専業主婦をしていました。2人目の子どもが3歳になったタイミングでそろそろ働こうと思い、夜勤がない仕事を探し、ふれあいコープのデイサービスに入職しました。

もともと働きやすさで選んだ職場だったので、子どもが大きくなったら病院に戻るつもりでした。でも、気づけばデイの仕事が楽しくなってしまって。何度か異動を重ねながら17年ほどデイに勤めていました。

──定期巡回へ異動したきっかけはなんですか?

勤め先だった喜沢事業所で定期巡回の看護師が引退することになり、お手伝いで入ったことがきっかけです。

訪問の仕事は学生時代の実習で苦労した経験があり、最初は不安でした。ただ、訪問先にはデイサービスで顔なじみの利用者さまも多かったんです。デイとご自宅では違う表情が見られるのが新鮮で、訪問のおもしろさを感じるようになりました。その後、法人から打診を受けて正式に異動しました。

定期巡回で働く看護師の仕事内容

──定期巡回の看護師の仕事について教えてください。

ご家族だけでは対応が難しい医療的ケアが必要な方を中心に、1日10件ほど訪問しています。1件ごとの訪問時間は、安否確認や服薬確認だけなら5〜15分程度、喀痰吸引や胃ろう、バルーンの管理、インスリン治療中の方の血糖測定と注射といった医療的ケアになると30分から1時間くらいです。

コープ安心ケアシステムでは、看護師が洗濯や掃除といった生活支援をすることもあります。訪問看護は看護だけですが、ここの看護師は利用者さまの生活そのものに寄り添うことができます。利用者さまやご家族との距離も自然と近くなるのが、この仕事のおもしろさだと思っています。

──看護業務に加えて生活支援もされるんですね。随時対応やオンコールはどれくらいの頻度でありますか?

随時対応は週2回ほどです。近くにいる看護師同士で「私がこっちに行くから、そっちお願いできる?」というようにカバーしあっています。看護師でなくても対応できる内容は、介護職にお願いすることもあります。

夜間帯は、介護・看護ともオンコール体制をとっています。これまで対応したのは、バルーンカテーテルが詰まったという連絡や、ターミナル期の方のご家族から「呼吸が止まっています」と連絡があったときなどで、これまでにもごくわずかでした。

状態の変化が見られた場合は、日中のうちに主治医や訪問診療に報告・相談しています。そうすることで、夜間の急な対応を減らし、利用者さまが安心して夜を過ごせるようにしています。

──定期巡回の看護師を始めてから、何か心境の変化や気づきはありましたか?

最初は利用者さまのことばかり考えていたんですが、在宅での生活を支えるにはご家族のケアも同じくらい大事なんだと気づかされました。

あるお宅で、お母さまを介護されている娘さんから「支援がなかったら仕事を辞めざるを得なかった。あなたのおかげで介護と仕事を続けられているわ」と言っていただいたときは、自宅での生活を支える仕事の意味を、あらためて実感しました。

ターミナル期のご主人を介護されているお宅では、奥様から「夫婦二人きりだと気持ちが沈みがちなところを、あなたと話すと明るくなれる」とおっしゃっていただいたことも印象的です。ご家族と一緒にお茶を飲んだり、お話をしたりする時間も、大事な仕事のひとつだと思っています。

──最後に、定期巡回に興味がある看護師に伝えたいことはありますか?

基本は一人での訪問になるので、不安があるかもしれません。でも、相談できる環境がありますし、最初は先輩がしっかり同行してくれるので心配ありません。私自身、病院にいたころは血管確保くらいしか経験がなく、点滴などの医療行為はここに入ってから少しずつ覚えました。

夏の訪問の暑さや、利用者さまの小さな変化を自分の目で見極める責任の重さなど、大変なこともたくさんあります。それでも、何度も訪問しているからこそ、「いつもと何かちがう」「食事や水分がすすんでいない」など、利用者さまのささいな変化に気づけますし、ご本人だけでなくご家族との関係も築いていけます。人と接することが好きな人なら、定期巡回の看護師という仕事がきっと向いていると思いますよ。

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※掲載内容・所属・肩書はインタビュー時点のものです。

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