有限会社スマイルケアとは?
東京都大田区の、自転車で10分以内のエリアに居宅介護支援事業所やデイサービス、訪問介護、訪問看護といったさまざまなサービスを展開する有限会社スマイルケア。創業から約15年、同じ地域にこだわってサービスを深堀りしてきたわけとは?目指す姿とは?大野修代表取締役にお話を伺いました!
現場スタッフがサービスに徹することができるように。
有限会社スマイルケアについて教えてください!
東京都大田区にて居宅介護支援事業所やデイサービス、訪問介護、訪問看護の事業を展開しています。理念は、「私たちは優れた技術と豊かな人間性で、人に優しい医療・介護サービスを提供します」です。特に「豊かな人間性」が一番大切。我々の仕事は不自由を感じている方に対してどうできるかですので、人間性が求められます。強みは、自転車で10分以内のところにそれぞれの事業所があり連携の取れたサービスを提供できることです。
大野様自身のこれまでの経歴について聞かせてください。
私自身は以前、鍼灸マッサージ師の仕事をしていました。2000年に介護保険制度ができた頃、これからの日本は高齢化が進み、高齢者が自立した生活を営むためにはヘルパーや看護師といった専門職がその方に合った生活を考えサービスを提供する必要があることを知りました。その要となるのが、ケアプランを立てるケアマネジャーです。患者さんと一対一で接する鍼灸マッサージ師の仕事はやりがいもあり楽しかったのですが、他職種が知恵を出し合ってサービスを提供するということに興味を持ち、ケアマネの資格を取得して大手介護会社に就職しました。
どのような経緯で設立されたのですか?
介護保険制度ができたころから介護の大手企業にてケアマネとして地域の高齢者の方々にサービスを提供していて、ある時、大田区に事業所を作りそこの担当になりました。ところがなかなか利用者さんが集まりません。本社から見れば売上が少ない問題の事業所でした。そのため本社からいろいろな指示を出されるのですが、現場の意見と違っていても物事が決められていったり、事業所の統廃合も頻繁で落ち着いて同じ地域の方と接することができなかったりしていました。今思えば会社もどうしたらいいか迷っていたのだと思いますが、当時は現場が落ち着いてサービスの提供に専念しづらいことにもどかしさを感じていましたね。
そこで自分で事業をスタートしようと考え、スマイルケアをスタートしました。設立当初は数人の現場職員で一から作り上げてきたので事務請求や営業などあらゆることを一人ひとりがこなさないといけませんでしたが、現在は事務スタッフなどさまざまな職種のスタッフが活躍し、現場のスタッフがサービスに徹することができる環境となっています。
地域を深掘りし、地域をつくる仕事。
同じ地域でのサービス展開にこだわっている背景には、これまでの経験や想いがあるのではと思います。印象に残っている出来事はありますか?
たくさんありますが、ケアマネになりたての頃に出会った一人暮らしの高齢男性のことです。訪問してみたら家の中はゴミだらけ、鳥かごの中では小鳥が死んでいて、どこから支援したらよいものか・・・今でいう包括支援センターに相談し、保健師や清掃業者の方などと担当者会議を開いて暮らしやすいお部屋づくりを目指し、頂き物で冷蔵庫なども揃え、ヘルパーさんの協力なども得ながら少しずつ一人暮らしの生活が成り立っていったことは印象的でしたね。ほかにも、ある時はトイレに嵌ってしまった女性をみんなで助け出したこともありました。120kgほど体重のある方がベッドから転落してしまい、みんなで引き上げたこともありました。どの出来事でも地域の方々が協力することの大切さを感じましたね。
スマイルケアさんが大切にしているのはどんなことですか?
設立当初は訪問介護と居宅介護支援事業所からスタートしましたが、訪問介護の利用者様でなかなか食事を召し上がれない方がいたのをきっかけにその方がいらして食事を楽しめるデイサービスを作り、そして医療や看護のケアを受けられる訪問看護ステーションを作り、と、地域のニーズに合わせて発展してきています。地域を深掘りし、地域をつくる。地域をしっかり支えていくことをやはり大切にしていますね。
働くスタッフへは3つのSを呼びかけています。
- Smile(スマイル):笑顔で楽しく仕事をします。
介護の仕事は大変なことも多いですが、笑顔が人をつくります。職員一人ひとりに笑顔で声をかけることや、忘年会や食事会なども開いて気兼ねなく何でも言える雰囲気をつくり、他職種の連携を取りやすくしています。
- Sincerity(シンセリティー・誠実さ):常に誠実な対応を心がけます。
会社の現状をオープンにし、運営方針を明確にするようにしています。仕事をしていると独りよがりになりがちで、世代間などでギャップが広がることもありますので、常に振り返る機会を持つようにしています。
- Study(スタディ):学ぶ意欲を持ち、学んだ地域で地域社会に貢献します。
毎月一回は学びたいことを学ぶ勉強会を行っています。
しっかり働き、しっかり学び、しっかり休めるから長く活躍できる。
スマイルケアさんならではのお仕事はありますか?
大田区の訪問介護事業所連絡会を主催するなど幅広く活動し、自社だけでなく、積極的に地域の方と一緒に仕事をするようにしています。こうした地域の連絡会への参加や定例会の主催、そしてもちろんお客様に真面目に接しサービスの質を高めることが我々の仕事です。
現在活躍しているスタッフはどんな方ですか?
現在スタッフは70-80名ほど。主婦や子育て世代がほとんどで、男性は10名ほどいます。前向きで明るく、介護に対して熱意のあるスタッフがそろっています。
一番古いスタッフは何年目ですか?
15年目です。これまで当社ではさまざまなサービスを立ち上げてきたので、そのたびにこのスタッフも新しい経験を積んできました。先日は経営方針発表会で長期の活躍を特別賞としてねぎらいました。全体的に離職率も低く、ほかにも長く活躍しているスタッフが大勢います。
研修や働きやすさへの工夫について教えてください!
訪問介護や看護では、同行訪問しながら先輩社員からお仕事を教えるようにしています。ケアマネにはマニュアルを用意しているほか、地域のことをよく知り地域とのつながりを持つことが大切ですから、まずはさまざまな社会資源へ訪問してもらいます。勉強会も月に一度は開催し、今知りたい内容を提供するようにしています。ちなみに今月はスピーチロック(※編集部注:言葉の拘束とも呼ばれ言葉で相手の自由を奪うこと)についてです。
働きやすさの工夫という点では、お休みを取りやすい体制も意識して作っており、希望があれば休めるようにしています。近頃、長期休暇をとって海外に行ったスタッフが現地の福祉について学んで帰ってきたのを見て、休みを生かしてバランスよく働くことの大切さをさらに感じました。働きやすさは離職率の低さにも表れているかと思います。
同じ「働く」だったら気持ちを込めてやる。
どんな人と一緒に働きたいですか?
「来るお客様には楽しみを、帰るお客様には喜びを」とも言うように、常に「どういうことにお困りなんだろうか」と想像し、喜んでいただけるサービスを自分で探し出す気持ちのある人ですね。ある一定のサービスのうえで個性を出し、オーダーメイドで価値を提供することが私たちの存在意義です。言われたことだけをやるのではなく、同じ「働く」だったら気持ちを込めてやったほうが、自分自身の成長にもつながると思います。
新しいスタッフが増えたらどんなことに挑戦したいですか?
例えばケアマネでも訪問の現場に携われるようにするなど、組織を流動的にしていきたいです。どの職種もそれぞれの専門性をさらに深掘りできる方が活躍できる会社にしていきたいですね。
最後に応募を迷う方へ一言お願いします!
時代とともに変わっていきたい。興味を持ってもらえたら、ぜひ一緒にお仕事をさせてください!
一緒に映る福本武司さん(2011年11月入社・左)にもお話を伺いました!
スマイルケアは、いろんな意味で面白い会社です!社長は、人のことや職員のことをよく考えて話を聞いてくれます。休みも取りやすく、会社が資格取得をサポートしてくれるので、今後は積極的にチャレンジしてレベルアップしていきたいですね。