【実例あり】美容師の履歴書の書き方・志望動機・面接対策をまとめました

美容師の転職において「履歴書の書き方」や「志望動機」「面接時の服装」「面接対策」などで悩んだことはありませんか。この記事では、美容師の履歴書の実例や、覚えておきたい履歴書の基本・面接時の作法などについて紹介いたします。

美容師の履歴書の書き方、志望動機、転職対策まとめ
目次
1.美容師(東京都・24歳)の履歴書【実例】
2.美容師の履歴書の書き方(基本)
 2-1.履歴書の種類・形式・サイズは?
 2-2.手書きorパソコンどっちがいい?
 2-3.誤字脱字のチェックを忘れずに
3.美容師の履歴書の書き方(項目別)
4.履歴書の提出方法
 4-1.郵送するときのマナー
 4-2.手渡しするときのマナー
 4-3.メールで送付するときのマナー
 4-4.封筒はどの提出方法でも必要
5.(例文)美容師のパターン別・志望動機
 5-1.新卒・未経験者の志望動機サンプル
 5-2.経験者の志望動機サンプル
 5-3.異業種から転職するときの志望動機サンプル
6.美容師の面接対策
 6-1.面接時の服装・メイク・身だしなみ
 6-2.面接前日の準備
 6-3.面接当日の流れと注意点
 6-4.面接時のマナー
 6-5.よく聞かれる質問例と回答例

1.美容師(東京都・24歳)の履歴書【実例】

就職・転職活動をおこなうときに必要な“履歴書”。「書き方がわからない」「志望動機に入れるべき内容を知りたい」などと悩む方も多いのではないでしょうか?

この記事では、基本的な履歴書の書き方や面接対策だけでなく、現役の美容師が転職する際に準備したことや面接での質問内容を含め、より実践的な対策もご紹介します。

現役の美容師へのインタビューについては、以下の記事で詳しく紹介しています。実体験のほかに、ジョブメドレーのキャリアサポートからの履歴書・面接対策に対してのアドバイスも掲載していますので、参考にしてみてください。

美容師24歳インタビュー

【美容師インタビュー】24歳女性の履歴書・志望動機・面接対策

2.美容師の履歴書の書き方(基本)

2-1.履歴書の種類・形式・サイズは?

履歴書にはさまざまな種類があります。応募先や学校からの指定がない限り、どの履歴書を使っても問題ありません。しかし新卒者と中途採用者では履歴書でアピールすべき内容も異なりますので、自分にあったフォーマットを選ぶと良いでしょう。

履歴書の種類

<ベーシック(厚生労働省推奨)>

2021年4月より厚生労働省が公正な採用選考をおこなうことを目的に作成されたフォーマット。「性別」が任意記入、「通勤時間」「扶養家族・配偶者」などの欄がないことが特徴。「学歴・職歴」欄が広く設けられているため、転職回数の多い人にもおすすめ。

<新卒者・職歴の少ない人向け>

「学歴・職歴」欄が狭く、その代わりに「趣味・特技」「スポーツ・クラブ・文化活動」「自己PR・長所」などの欄があるものがおすすめ。新卒者の場合は、学校指定の履歴書を使っても良い。

<中途採用者・転職回数の多い人向け>

「学歴・職歴」欄が広く設けられているものがおすすめ。「退職理由」を記入する欄が設けられているタイプもある。

<パート・アルバイト向け>

「希望勤務日・時間帯」欄が設けられているものが便利。「志望動機」欄をはじめ全体的に記入欄が狭く、書く文量が少ないのが特徴。


なお、履歴書の入手方法としては、コンビニやスーパー、文房具店などで市販のものを購入するか、インターネット上の求人サイトなどで無料配布しているものをダウンロードして利用する方法があります。

アドバイス|履歴書のサイズはA4かB5の2種類

市販のものやインターネットでダウンロードできる履歴書には、A4サイズ(ヨコ210ミリ×タテ297ミリ)と、ひと回り小さいB5サイズ(ヨコ182ミリ×タテ257ミリ)の2種類があります。サイズの指定がない場合、どちらを選んでも問題ありません。

A4サイズはB5サイズに比べて、各項目(学歴・職歴、志望動機・自己PRなど)の記入スペースが広いため、内容を充実させたい人はA4サイズを選びましょう。

2-2.手書きorパソコンどっちがいい?

履歴書の形式・提出方法が指定されている場合は、それに従いましょう。では、指定がない場合や「手書き・パソコンどちらでも構わない」と言われた場合は、どちらのほうが良いのでしょうか?

■時間を有効に使いたいなら、パソコン・スマホでの作成が便利

最近ではパソコンやスマートフォンで履歴書が簡単に作成できるツールも増えています。データを保存・編集できるツールを使えば、手書きの履歴書のように書き損じによる書き直しの手間もなく、複数エントリーする場合でも使い回しができて便利です。

ジョブメドレーには、プロフィールを入力するだけで簡単に履歴書と職務経歴書を作成できる機能が備わっています。積極的に活用してみましょう。

▼履歴書の書き方の基本についてはこちらの記事もご覧ください。
履歴書の書き方!いまさら聞けないキホンって?

アドバイス|手書きの場合、修正テープ・修正液は使ってもいい?

応募書類を書き損じた場合、修正テープや修正液は使わずに書き直すことをおすすめします。

例えば、ぜひ採用したい経験や能力を持つ人からの応募であれば、修正テープなどを使ったからといって即不採用になるとは考えにくいです。しかし同じような条件の応募者が複数いて、不備のない綺麗な履歴書と、修正テープが使われた履歴書があった場合、心証が良いのは修正テープを使っていないほうの履歴書ではないでしょうか。

書き損じを減らすための工夫としては、鉛筆で下書きをしてからボールペンで清書する、事前に記入する内容をメモ帳などにまとめておくといった方法があります。コピーした履歴書で練習してみるのも良いでしょう。

2-3.誤字脱字のチェックを忘れずに


手書き・パソコン、どちらの履歴書でも大事なポイントは書き終えたあとには「誤字脱字」のチェックをしておくと安心です。一度声に出して読んでみることで、本人が見逃しがちな「ちょっとしたミス」を事前に防ぐことができます。

提出期間に余裕がある方は、家族や職場の同僚、学校の先生、友人などの第三者に履歴書を読んでもらい、気になる点を指摘してもらうことも有効です。

3.美容師の履歴書の書き方(項目別)

美容師の履歴書の書き方見本

ここでは履歴書の項目別のポイントをご紹介します。書き方のルールや証明写真を撮影するときの服装・身だしなみのマナーを覚えておきましょう。

①日付

履歴書を書いた日付ではなく、提出する日付を記入。郵送の場合は投函する日付を記入する。他の応募先に持参した、日付の古い履歴書の使い回しはNG。

②氏名

見やすく大きな字を心がける。苗字と名前の間にスペースをあけて書くのが望ましい。

③生年月日・年齢

和暦・西暦を書類全体で統一する。「満◯歳」となっているものは、提出日時点での年齢を書き込む。

④住所

必ず都道府県から書き、番地やマンション名も省略せずに記入する。ふりがなは都道府県と市区町村(番地の前)まででOK。マンション名に難しい漢字が入っている場合は、ふりがなを振っておく。

⑤連絡先

つながりやすい携帯電話の番号を記載。普段使用しているメールアドレスも記入しておく。

⑥写真

証明写真は3ヶ月〜半年以内に撮影したものを使用するのが一般的。写真がはがれたときのために、裏面に「氏名+撮影日」を記入する。スナップ写真の切り抜きやプリクラなどは避ける。

証明写真については「第一印象を良くする!履歴書写真の撮り方とポイント」で説明しているので、あわせてご覧ください。

point

・暗いイメージを持たれないよう、自然な笑顔を心がける
・服装はお店の雰囲気に合わせた私服が一般的
・派手なアクセサリーや濃いメイクは避けたほうが良い
・前髪で目が隠れないようにする

⑦学歴・職歴

学歴と職歴を分けて記載する。和暦・西暦はどちらでも構いませんが、履歴書内で統一しましょう。年・月の欄に「年」「月」と書く必要はありません。

学歴は高等学校以降の入学・卒業を記入。「◯◯高校」ではなく、正式名称で「◯◯高等学校」と書く。新卒の場合は、通っている学校を「卒業見込み」と記入しましょう。

職歴は入社ならびに退職の年月を時系列に沿って記入。美容師以外の職歴も正しく書く。勤務していた美容室の規模や役職なども記載すると、より丁寧です。

なお、学生時代のアルバイト歴を記載する必要はありません。ただし、美容関係のアルバイトなど選考時にアピールできる勤務先の場合は記載しましょう。

また、フリーランスの職歴がある人は、その期間も記載すると良いでしょう。

学歴・職歴の記載が終わったら、職歴の最後の行に「現在に至る」と記入し、その一行下に右寄せで「以上」と記入。退職が決まっている場合は、職歴欄の「現在に至る」の隣に退職予定日を記入しましょう。

point

・学校、学部、学科名は正式名称で
・転職した場合は正しい年月と企業名を
・すべての経歴を記載し終わったら、最後に「以上」を忘れずに

■短い職歴は省略してもいい?

入社1年未満で退職に至る、いわゆる「早期離職」の職歴がある場合、「書くべきかどうか迷う」「悪い印象を与えたくない」という人は多いはず。

履歴書・職務経歴書について、どこまで書くべきかという決まりは定められていませんが、短い職歴についても履歴書に記載することをおすすめします。

万が一、保険や年金の加入実績から過去の職歴がわかった場合、担当者によっては「経歴を詐称して応募してきた」という印象を与えかねません。

それよりは、早期退職の理由を説明して、失敗や反省点は今後に活かして働きたいという前向きな姿勢を見せることが大切です。

⑧免許・資格

免許・資格名は正式名称で記載しましょう。記載順に決められたルールはありませんが、先に運転免許を取得順に書き、その他の免許・資格を取得順に書くと見やすくなります。

⑨志望動機

履歴書の志望動機は「学歴・職歴」「免許・資格」などの情報に加えて、仕事に対する熱意・考え方を伝える重要な項目です。

「なぜその美容室を志望するのか」という理由を、自身の経歴や応募先の特徴と結びつけて書くことで、より説得力を持たせることができます。

「何を書けばいいかわからない」という人は後述の「5.(例文)美容師のパターン別・志望動機」を参考にしてみてください。

■正しい「敬称」はどれ?

履歴書や面接において、意外と間違えやすいのが「敬称」です。正しい「敬称」の使い分けをマスターしましょう。

point

「貴社」
書き言葉のため、履歴書や職務経歴書などの書面で使用する。


「御社」
話し言葉のため、面接のときに使用する。

⑩本人希望欄

絶対に譲れない勤務条件や待遇がある場合を除き「貴社の規定に従います」と記入。給料や待遇などの希望は、選考が進んだ段階で担当者に直接交渉することが一般的です。

在職中で電話の対応時間が限られる場合は、連絡可能な時間帯を書いておくとより丁寧です。

4.履歴書の提出方法

4-1.郵送するときのマナー


■送付状(添え状)の書き方・テンプレート

履歴書を郵送する際には、「送付状(添え状)」を同封します。

送付状(添え状)の書き方見本

送付状はA4サイズで、以下の項目を記入します。

①日付

郵送する履歴書と合わせて、投函する日付を記入する。西暦・和暦は書類の中で統一する。

②宛名

送り先の会社名・部署名などを省略せずに正式名称で記入する。

③署名

宛名より下に記入する。「住所」「氏名」に加えて「連絡先」を記入しておくと丁寧。

④件名

「何の件」に関する書類かわかるように、件名を記入する。

⑤頭語と結語

書き出しは「拝啓」の頭語、締めは「敬具」の結語を記入する。

⑥本文

「拝啓」に続き、簡単な挨拶文を記入する。

⑦同封書類

「敬具」の結語のあとに改行して「記」と記入。箇条書きで同封書類・枚数を記入。 最後は「以上」と記入する。

■封筒の書き方・テンプレート

封筒の表面には、送り先の郵便番号、住所、宛名を省略せずに正しく書きましょう。左下に「履歴書在中」と記載する必要がありますが、はじめから印刷されている「履歴書用封筒」もあります。封筒の裏面・左下には、自分の住所と氏名を書きましょう。

クリアファイルに挟んだ履歴書を封筒に入れて、のり付けをしたら、中央に黒いペンで「〆」と記入します。

封筒の色は「白」、サイズは履歴書を折らずに封入できる「角形A4号」か「角形A2号」を選びましょう。

封筒の書き方見本

4-2.手渡しするときのマナー


履歴書を直接持参する場合でも、郵送するときと同様に、クリアファイルに挟んだ履歴書を封筒に入れましょう。持参する過程で、端が折れたり、シワになったり、汚れたりすることを防ぐことができます。

直接手渡しする場合は、郵送するときのように、表面に宛先を記入する必要はありません。封筒の裏面・左下には、自分の住所と氏名を記入します。

4-3.メールで送付するときのマナー


「履歴書をメールで送ってほしい」と言われた場合は、以下のポイントに気をつけてメールを作成しましょう。

■件名は簡潔に、本文は読みやすく

採用担当者は日々多くのメールを受け取っています。件名は「履歴書ご送付の件/氏名」「美容師応募の件/氏名」など、内容がひと目でわかるようにしましょう。本文は適宜改行したり、1行空けたりして、読みやすさを心がけることが大切です。

■履歴書はPDF形式で、パスワードを設定

履歴書は個人情報が書かれた重要書類です。誤送信によって第三者に閲覧されるリスクを軽減するためにも、履歴書の送り方には十分注意しましょう。

履歴書のファイルはWordやExcelなどのテンプレートで作成した場合でも、PDF形式に変換して送るのがベストです。それにより、第三者が上書きできなくなったり、レイアウトを保ったまま印刷したりすることができます。

作成→PDFファイルへの変換が終わったらフォルダに格納。zip形式でパスワードを設定・圧縮したうえで、メールに添付。ファイル名は「20200131_履歴書」のように、担当者がわかりやすい名称にしましょう。

■パスワードは2通目のメールで伝えるのが正解?

パスワードのかかったzipファイルを送るとき、後続のメールでパスワードを送付することが慣習となっています。しかしながら、このような対策はセキュリティ上、ほとんど意味を成しません。

現在、データ送付にメールを使用しなければならない場合は、「電話」「郵送」「直接会う」などの方法で、担当者にパスワードを伝える方法が最も良いとされています。

■履歴書をメールで送付するときの文面例


<件名>
履歴書ご送付の件/氏名

<文面>
株式会社○○○○
○○○○様

○○○○と申します。
ご指示いただきました履歴書をお送りいたします。
ご査収のほど、よろしくお願い申し上げます。

応募書類には念のためパスワードを設定しております。
パスワードは追ってお伝えいたしますので、
ご確認いただけますと幸いです。

お忙しいところ大変恐縮ですが、
何卒よろしくお願い申し上げます。

———————————–
氏名
郵便番号+住所
電話番号
メールアドレス
———————————–

4-4.封筒はどの提出方法でも必要


履歴書を入れる封筒は、履歴書を郵送する場合、手渡しする場合、メールで送る場合のすべての提出方法で必要になります。

メール送付の場合は必要ないと思う人もいるかもしれませんが、念のため送付したPDFファイルを印刷したものをクリアファイル・封筒に入れて面接に持参すると良いでしょう。

5.(例文)美容師のパターン別・志望動機

志望動機といっても、求職者のステータスや応募先によって、伝えるべき内容は異なります。志望動機にどのようなことを書けばいいか、以下の「パターン別・志望動機」を参考にしてみてください。

5-1.新卒・未経験者の志望動機サンプル


“以前からこちらの美容室には客として利用させていただいており、スタッフみなさんの技術力の高さと接客の丁寧さにいつも感動していました。初めて訪れたときから「このお店で働きたい!」という想いが強くあり、この度志望させていただきました。美容学校に通いながら美容室でもアルバイトをしていたため、接客やアシスタント業務には自信があります。足りない技術や知識は積極的に学び、一日でも早く一人前の美容師として活躍できるよう精進していきますので、どうぞよろしくお願いいたします。”

新卒・未経験者の場合は、その人自身の人間性や考え方が重視されます。「人柄がわかるエピソード」「なぜ美容師になりたいのか」というポイントを伝えましょう。

新卒や未経験で、技術や知識が伴わなくても「積極的に勉強していく意欲がある」ことをアピールしましょう。

5-2.経験者の志望動機サンプル


“地方の美容室でスタイリストとして3年の経験があり、特にメンズカットが得意です。また前職はヘッドスパをはじめとするリラクゼーションにも力を入れている美容室だったため、カット・カラー・パーマはもちろんリラクゼーションメニューでもレベルの高いサービスを提供できると自負しています。原宿エリアの中でも特に技術力・知名度共に高い貴社で、一から自分の力を試してみたいと考え志望いたしました。”

美容師としての実務経験がある方が転職する場合は「活かせるスキルや以前の役職」「現在の職場やほかの美容室ではできないこと」を志望動機としてアピールしましょう。

5-3.異業種から美容師に転職するときの志望動機サンプル


“美容学校卒業後、美容師としての技術に自信がなくアイリストとして2年間勤務していましたが、美容師への道を諦めきれず転職を決意しました。
集客力には自信があり、店舗のインスタ運用を始め1年でフォロワー500人を達成しました。前職で身につけた集客力や接客技術を活かして、貴社でも精一杯頑張りたいと考えています。何卒よろしくお願いいたします。”

異業種から美容師に転職する場合「なぜ今から美容師として働きたいのか」という具体的な理由に加えて、「これまでの経験から活かせるスキル」を書くことが大切です。

6.美容師の面接対策

美容師として就職・転職する際の最終審査となる採用面接。面接の場ではあなたの行動や話し方、立ち居振る舞いなどから、履歴書ではわからない「人柄や考え方」も見られます。ここでは、面接時の服装や身だしなみ、面接前日の準備、面接当日の流れと注意点、よくある質問と受け答えをご紹介します。

6-1.面接時の服装・メイク・身だしなみ


美容師は美容系職種なので、一般企業のようにスーツで行くべきか迷う人も多いのではないでしょうか。

ジョブメドレーがインタビューした美容師の女性によると、面接でスーツを着るケースはほとんどなく、お店の雰囲気に合った私服・メイク・髪型で臨むのが良いとのことでした。

美容師(24歳)の例


ー美容師さんは履歴書や面接でスーツを着ないんですか?

まず着ないと思います。スーツを着るよりも、お店の雰囲気に合った服装やメイクを意識したほうがいいかなと思います。

私もそんなに美容師歴が長いわけじゃないので、もしかしたらスーツ指定されるお店もあるかもしれませんが。

ー髪色はどうでしょう?

髪色や髪型もお店の雰囲気に合わせてって感じですね。ただ、一般的には髪色の明るさよりも綺麗さが重要って聞きます。プリンじゃないとか退色した髪色ではないとか。

でも新卒の場合は学校によって指導がまちまちなんじゃないかな。私が通っていたところは「派手すぎるのはやめとけ」くらいな指導でした。”

【美容師インタビュー】24歳女性の履歴書・志望動機・面接対策(転職経験1回)より抜粋



6-2.面接前日の準備


■当日の持ち物・身だしなみをチェック!

当日に慌てることのないように、面接前日までに以下を準備しておきましょう。

point

<持ち物>

・履歴書や職務経歴書などの書類は、クリアファイルに挟んで封筒に入れる。郵送・メールなどで提出している場合でも、念のため書類のコピーを用意する

・持ち物の指定がない場合でも、筆記用具やノートなどは最低限持っていくようにする

<身だしなみ>

・当日着る服が綺麗な状態か確認する

・靴に汚れが付いていないか確認。時間に余裕があれば磨いておく

・ネイルをしている場合は落として、自爪を短く切り揃えておくほうが良い

・むくみやクマなどの原因になるので、前日のアルコール摂取は控える


■面接会場までの行き方・天候を確認しよう

電車やバスなどの公共交通機関を使う人は、自宅から面接会場までの交通手段を確認しておきましょう。

初めて行く場所で不安な場合は、どのくらいの時間がかかるか事前に下見をしたり、面接場所付近に早めに着けるように出発時間を決めたりしておくと安心です。

早く着きすぎた場合は、カフェなどで受け答え内容の最終チェックや身だしなみのチェック、お手洗いなどを済ませ、時間を調整してから訪問しましょう。

また、大雨や雪などの悪天候下では、高い確率で交通機関の運行が乱れます。当日の天気を確認して、出発時間を早める必要があるかどうかの検討も忘れずに。

■面接のシミュレーションをしておくと安心

持ち物や行き方の確認に加えて、当日役に立つのが「面接のシミュレーション」です。「志望動機」「美容師として働く上で大切にしていること」など、予想される質問に対する回答を用意しておきましょう。

また、回答が頭の中で整理できていても、いざ面接官を前にすると頭が真っ白になってしまってパニック……なんてこともよくあります。

そんなときのために、予想される質問と回答をメモ帳やノートに書き出したり、書き出した内容を声に出して読んでみたりしておくと、落ち着いて面接に臨むことができるでしょう。

6-3.面接当日の注意点


■当日の遅刻は悪印象。遅れる場合は速やかに連絡を

「当日の遅刻」に対する面接官の心象は良くありません。余裕を持って到着できるように出発しましょう。

万が一、やむを得ない事情で遅れてしまう場合は、速やかに担当者にお詫びの電話をして「現在の状況」「到着見込み時間」を伝えましょう。

■訪問するのは5分前を目安に

面接場所に到着したら、受付やスタッフの方に声をかけ、面接で訪れた旨を伝えます。面接時間ギリギリに駆け込むのはもちろんNGですが、早すぎる訪問も避けたいところ。

多忙な美容室では、面接担当者も直前まで業務や施術にあたっていることがほとんどです。待たせたり急かしたりすることがないよう、開始時刻の5分前を目安に訪問すると良いでしょう。

■スマートフォンはマナーモードに

面接中はスマートフォンの電源を切っておくかマナーモードにして、着信音や通知音が鳴らないようにしましょう。バイブレーションの音が鳴ってしまうことも、あまり良い印象を与えません。

6-4.面接時のマナー


■話し方や仕草、表情にも気をつけよう

美容師は接客業のため、話し方や姿勢などの見た目の印象は非常に大切。面接中は相手の顔をしっかりと見て、元気よく話しましょう。姿勢が悪かったり、目線が合わなかったりすると、仕事中もそのような接客をするのではないかと思われます。

普段は気にしていなくても、他人から見ると気になる点が1つや2つは出てしまうもの。面接に慣れていない人は、模擬面接の練習などで第三者にフィードバックをもらうことも有効な対策です。

■入退室時のチェックポイント

面接会場への入室時には軽くノックをして、応答が聞こえたら「失礼します」と断ってから入りましょう。部屋に入室したら、軽くお辞儀をして「◯◯◯◯(氏名)です。本日はよろしくお願いいたします」と元気よく挨拶をしましょう。着席は面接官に「おかけください」と勧められてから。先に自分から座ってしまうのはNGです。

面接が終わったら「本日はありがとうございました」とお礼をしてから席を立ち、ドアの前で「失礼します」とお辞儀をしてから静かに退室しましょう。

6-5.よく聞かれる質問例と回答例


面接対策として、よく聞かれる質問と回答例をご紹介します。これらの例文をもとに「自分ならどう答えるか」を考えてみましょう。

質問例「志望理由を教えてください」

美容師の面接に限らず、どの職種でも必ず聞かれるのが「志望動機」です。事前にホームページで調べたり、実際に店舗を訪れたりして、応募先の美容室のどこが良くて志望するのか明確に伝えられると良いでしょう。

回答例

“私が貴社を志望した理由は、「髪の美しさは健康から」という経営理念に共感したためです。私自身もヘアケアだけでなくインナーケアにも気を使っており、その効果が髪質にも現れることを実感しました。
また以前、客として利用させていただいた際にスタイリストさんの確かな技術ときめ細やかなサービスに非常に感動しました。私もこちらの美容室の一員となり、お客様に同様の感動を与えたいと強く感じました。”

質問例「美容師を目指したきっかけは?」

美容師を目指したきっかけを聞くことにより、「求職者の人となり」が伝わります。できるだけ具体的な体験を伝えることが大切です。


回答例

“私が美容師を目指したきっかけは、母の影響がとても大きいです。母は小さな美容室を営んでおり、幼少期からその背中を見ていました。訪れるお客様を次々と綺麗に、そして笑顔に変えていく姿がすごく印象的で、いつの日か私もこんな美容師になりたいと考えるようになりました。”

質問例「長所・短所は何ですか?」

この質問では「自分を客観的に見られるか」「短所をどのようにカバーしようとしているか」といったポイントが見られます。ただの自慢話に終わったり、欠点を述べるだけになったりしないように気をつけましょう。

回答例

“私の長所は「ひとつのことを継続・努力し続けられること」です。6歳から高校生までバレエを続けていたので、コツコツと努力することが苦になりません。
短所は「頑固なところ」です。こだわりが強い性格のため、自分が納得するのに時間がかかってしまったり、理由を求めてしまうところがあります。複数人で働く以上は他人と意見がすれ違うこともありますが、そういったときにはお互いの主張を理解するために、たくさん話すことを大切にしています。”

質問例「転職/退職理由は何ですか?」

中途採用の人が必ずと言っていいほど聞かれる質問です。「職場の人間関係が悪かった」「残業が多く、給料が少なかった」などの愚痴になってしまうと「大変なことがあったら辞めてしまうのでは」という印象を与えるため、前向きな理由を伝えましょう。

回答例

“前職のお客様は10代後半から20代後半の方がほとんどでしたが、子どもからお年寄りまで幅広い年齢層のお客様にサービスを提供したいと考え転職を決意しました。”

質問例「何か質問はありますか?」

いわゆる「逆質問」に対して「特にありません」と回答するのは避けたほうが良いでしょう。途中までの受け答えがうまくいっていたとしても「第一志望ではないのかもしれない」「働きたい職場なのに何ひとつ質問は浮かばないのだろうか」と思われてしまう場合もあります。そのため、逆質問を通してその応募先に対する意欲自己PRをすることが大切です。

回答例

“勉強会や練習会はどれくらいの頻度で実施していますか?”

“あらかじめ勉強しておくべきことはありますか?”

“集客に興味があります。御社のInstagram投稿はどなたが担当しているのですか?”

これらの質問・回答例は、あくまで代表的なものにすぎません。美容師の面接では他にも「他の美容室も受けていますか?」「前の職場で学んだことは?」「どんなスタイルが好きですか?」など、いろいろなことを聞かれるため、当日慌てることがないように準備しておきましょう。

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