東京海上日動ベターライフサービス株式会社(以下ベターライフサービス)は東京海上グループの総合介護事業会社として設立され、介護付き有料老人ホーム、在宅介護サービス、サービス付き高齢者向け住宅を運営しています。
サービスの一つで、在宅介護サービスを提供する「みずたま介護ステーション南浦和」。今回は、社歴10年の居宅ケアマネ・伊関さんに、これまでの苦労や、施設ケアマネとの違い、そしてみずたま介護ステーションで働く魅力について語っていただきました。
話を聞いた人
ケアマネジャー 伊関幸子さん
施設や病院で介護スタッフとして働いたのち、ケアマネジャー資格を取得。2013年に東京海上日動ベターライフサービス株式会社が運営する、みずたま介護ステーションに入社。産休・育休取得後も居宅ケアマネとして働き、勤続10年目を迎える。
一歩引いた立場からのサポートが私のスタイル

──伊関さんは入社して約10年になるんですね。入社当時のことを覚えていますか?
伊関さん:いやぁ、本当にあっという間でしたね。入社したのがついこの間のような感覚です。
みずたま介護ステーションに来る前も居宅介護支援事業所で居宅ケアマネとして働いていたのですが、結婚を機に引越したので職場がものすごく遠くなってしまったんです。
その職場ではずっと一人で働いてたのですが徐々にスタッフが増え、業務を引き継ぐ体制が整ったので心機一転、転職に踏み切ったんですよね。
──数ある法人の中でも、ベターライフサービスのみずたま介護ステーションを選んだ理由は?
一人でケアマネをしていた期間が長かったので、大人数というか、チームで働くような環境に憧れがありました。ベターライフサービスは会社としても大きいですし、研修や教育、福利厚生も充実しているので、ここなら安心して長く働けそうだと。それに、ホームページや求人に掲載されているスタッフさんの写真がみんないきいきとしていたんですよね。
実際に働いてみたら、思っていた以上に皆さん優しくて! 本当に楽しみながら働かせてもらっています。
──今の仕事内容を教えていただけますか?
担当させていただいているお客さまがご自宅で安心して生活していけるよう、介護サービスに関わるご相談やご案内、要介護認定申請手続きの代行、ケアプランの作成などをおこなっています。
ケアプランが完成したら、その計画やサービス提供が滞りなく進んで安定した生活が送れているのかを見守りつつサポートしていく仕事です。

──仕事をするうえで大切にしていることを教えてください。
自分の考えをなるべく押し付けないようにしています。お客さまやそのご家族がどうしたいのかをまず一番に考え、自分は一歩引いた立場からサポートしていくような感じですね。
やっぱり利用される方それぞれ思いや考えが違うので、そういった事情も汲み取りながら「こういうプランやサービスが合うんじゃないでしょうか」と提案し、納得いただけるものを選んでいただいています。
そういうやり方が一番自分らしいかなって。
──居宅ケアマネは施設ケアマネと比べて、どんなところに魅力がありますか?
施設ではどうしても、施設の仕組みやルールにお客さまが合わせなくてはいけない部分が出てきちゃいますよね。一方でご自宅は、その人の生活に私たちが入っていくので、一番その人らしく穏やかに過ごせると思うんです。
それにご自宅ではその人の歴史や生活などの背景もわかるので、「お客さまは何に困っているのか」「今一番必要なサービスは何か」、そういった本当のニーズに寄り添った提案ができるんじゃないでしょうか。
私自身、昔は施設の介護スタッフだったので余計にそう感じますね。
ケアマネ1年目にぶつかった大きな壁

──一方で居宅ケアマネとして大変な部分もあるのでは?
私は特殊なケースかもしれませんが、ケアマネになったばかりの頃が一番きつかったですかね。
前の職場に入社したときは先輩が一人だけいたのですが、私が入社したあとすぐに辞めてしまい、ケアマネは私一人になってしまったんです。
まだケアマネになりたてで介護保険制度の実務についてもよくわからないし、ケアプランの作成方法もよくわからない。お客さまご本人とご家族のニーズのすり合わせや、サービスの案内も上手にできないし……。
「もうこのままどこかに消えちゃいたい!」って思う日もありましたね。
──それは大変でしたね……。どのように乗り越えたんですか?
そのときは周りの人たちにとても助けられました。違う事業所のケアマネさんに教えていただいたり、役所の方に聞いてみたり。地域の同業者さんに親切な方がたくさんいらっしゃったのがすごくありがたかったです。
あとはとにかくインターネットで調べましたね。ケアマネの卵はだいたいみんな同じような壁にぶつかって悩みを抱えている方が多いようで、ケアマネジャーの掲示板やブログなどをよく読んでいました。
最初の頃は役所に相談しに行くのも、なんかすごく緊張しちゃうんですよね。通っていくうちにだんだん顔なじみになって「また来たの?」みたいな。そういうふうに仕事もだんだん慣れてきて徐々に楽しくなっていったなぁ。
──叩き上げで育ったんですね。みずたま介護ステーションではスタッフの研修・教育はおこなわれますか?
とても手厚くおこなわれていますよ。例えば最近は災害時の対応についての研修がありました。「地震や水害が起きたらどういう対応をする?」っていうのをみんなでディスカッションしながら。
毎年会社全体で必ず実施されるのが、「虐待に関する研修」「災害研修」「ハラスメント研修」「コンプライアンス研修」の4つです。これらは年間予定に組み込まれています。
あとはスマートボーディングっていう、他社の外部研修も受けています。介護職だけではなく、いろんな職種の方が参加してマネジメント業務などを学べるんです。
──新入社員に対する研修はどうですか?
まずウェルカム研修が本社で4日間おこなわれます。そこで介護知識や介護保険制度についてなど、基礎部分を学んでいきます。
各事業所に配属後はフォローアップ研修とベーシック研修が1年以内に実施されます。そのほかは主に現場でのOJTになりますね。
私の前職ではこういった手厚い研修や教育体制もなかったので、入社直後から今現在まですごく助かっています。
前職では目の前の業務に毎回振り回されていたんですけど、研修で「自分はどういうケアマネになっていきたいのか、という軸を決めなさい」と教えられて、その言葉を意識しだしてからはケアマネとして安定してきた気がします。
スタッフ一人ひとりの事情を考慮してくれる

──手厚い研修と教育体制が整っていて、未経験でもスタートしやすい職場なんですね。
そうですね。とても働きやすい環境ですし、各スタッフの事情にすごく配慮してくれる職場なんです。
ケアマネは自転車でご自宅を訪問することが多いのですが、妊娠中は社用車が利用できたり、徒歩で訪問できるところに担当を変えてもらったりと、融通を利かせてもらい時短勤務にもできました。周りの人がすごくサポートしてくれて、本当にいい職場だなと。
ケアマネは同じエリアを担当し続けていくと、その地域の社会資源やさまざまな情報に精通してくるんです。なのでそういった事情も考慮してくださり、職場復帰後も育休前と同じエリアの担当を任せてもらえて。
お陰様で家庭と仕事の両立も無理なくこなせているので、この会社に出会えてすごくラッキーだったなと思います。
──みずたま介護ステーションのキャリアステップについて教えてください。
みずたま介護ステーションのケアマネはJCM(ジュニアケアマネジャー)・ACM(アシスタントケアマネジャー)・CMG(ケアマネジャー)という3段階のキャリアステップがあります。
まずJCMは見習いケアマネジャーという位置づけです。介護支援専門員(ケアマネジャー)の資格は取得済みだけど実務は未経験で勉強中という方がここに当てはまります。
次にACMは介護支援専門員として一人前になって、だいたい30件くらい担当できるようになった方ですね。
最後にCMGは一般的なケアマネ業務に付随して、管理業務やマネジメントもおこなえる方が就く役職です。こういった段階制度はケアマネだけでなく、サービス提供責任者なども同じシステムを採用しています。
新人サポートに力を入れ、会社への恩返しを

──伊関さんの今後の目標や展望を教えてください。
娘が4歳になり、やっと生活が落ち着いてきたので、これからは会社に恩返しをしていきたいなと思っています。
私も昔は一人で困っていたので、未経験の方や新しい職場に飛び込んできた人の気持ちは多分誰よりもわかると思うんです。なので新しく入ってきた方が安心して働けるような環境づくりとか、成長していけるようなサポートをしっかりできたらなと。
──そういった未経験の方や、これからケアマネジャーを目指す方へアドバイスをお願いします。
ケアマネジャーになる方は、これまでたくさんの経験を積んで試験を受けてこられているので、地盤はしっかりできあがっているんですよね。それでもケアマネは今まで自分が経験してきた分野とは違うことがいっぱいあったり、いろんな人に出会ったりする職種なので、初めはすごく緊張するし体力も使うと思うんです。
知らなくて当たり前のことばかりなので、お客さまやご家族などにわからないことを聞かれたら「少しお調べしてから、ご連絡させていただきますね」とお客さまに不安を感じさせないようお伝えし、周りの先輩や上司に聞いていいと思います。
そうやって自分の引き出しをいっぱい作っていければ、だんだん仕事が楽しくなってきて、やりがいも感じられると思います。
みずたま介護ステーションは、みんな和気あいあいと仲良く働いていますし、サポート体制もすごくしっかりしているので、安心して飛び込んできていただけたら嬉しいです!
──では最後に、求職者の方にメッセージをお願いします!