東京海上日動ベターライフサービス株式会社(以下ベターライフサービス)は東京海上グループの総合介護事業会社として設立され、在宅介護サービス、介護付有料老人ホーム、サービス付き高齢者向け住宅を運営しています。
今回は神奈川県横浜市にある介護付有料老人ホーム「ヒルデモア三渓園」で介護福祉士として働く田中美沙さんに、仕事内容や前職との違いについて聞きました。
話を聞いた人
介護福祉士 田中 美沙(たなか みさ)さん
専門学校卒業後、介護付有料老人ホームに就職。その後派遣会社に転職し、派遣社員としてヒルデモア三渓園で働き始める。派遣期間の満了に伴い改めて正社員として入社。現在に至る。
「同じ有料老人ホームなのにこんなに違うの?」
──田中さんのこれまでのキャリアを簡単に教えてください。
医療事務の専門学校を卒業して、こことは別の介護付有料老人ホームに介護スタッフとして入社しました。
その施設で6年ほど働きながら介護福祉士の資格も取得しました。でも長く勤務するには不安な環境だったんです……。
──不安とは例えば?
休日や夜勤明けの日でも会議に呼ばれて出社したし、有休もほとんど取らせてもらえなくて。
入社して数年でサブリーダーになったんです。名誉なことではあるものの、責任がのしかかるし、経験もスキルも未熟だったので自分のキャパシティをオーバーしてしまいまして……。
思い返せばもっとほかの人に頼ればよかったんですが、頼り方すらわからない状態でした。
──悩んだ末に転職活動を始めて、ヒルデモア三渓園に来たんですね。
派遣会社に登録して、そこで紹介されたのがヒルデモア三渓園でした。すぐに正社員として働くのがちょっと怖かったんです。また同じことの繰り返しになっちゃうんじゃないかって。
働いてみると「同じ介護付有料老人ホームなのにこんなに違うの?」って驚きました。
前の職場はスタッフ間にピリッとした空気が流れていたように思います。ヒルデモア三渓園はスタッフもご入居者も人柄が良く、笑顔の人が多いんです。介護職ってこんな在り方もあるんだなって、価値観が変わりました。
それと男性スタッフや若いスタッフが多いことも新鮮でした。年齢も性別も関係なく働きやすい職場なんだろうなと感じました。
スタッフに心のゆとりを感じる。その理由は?
──前の職場とヒルデモア三渓園ではいい意味でギャップがあったんですね。
スタッフもご入居者も、なんだか心にゆとりがあるんですよね。おそらく人員が充実していることが一つの要因だと思うんです。
前の職場では人員が少なかったので「このケアはこの人がやらないとダメ」とか「この時間は必ず全員でこの活動をする」とか、タイムスケジュールが分刻みできっちり決まっていたんです。もちろんそういったケアにもメリットはあるのですが、スタッフ一人あたりの負担が大きく、ご入居者一人ひとりに割ける時間も足りなくなるんですよね。
ヒルデモア三渓園の場合、夜勤でも看護師さんを合わせたら3フロア6人体制。前職では3フロアで4人体制だったので、余裕が生まれますよね。
──ギリギリの人数でケアをするとなると、効率を重視してしまいますね。
ヒルデモア三渓園には看護師だけでなく、常駐の理学療法士、巡回の言語聴覚士や歯科衛生士など、いろんな専門職が働いているんです。なので幅広い要望に対応できます。
例えば、飲み込みや発語のことなら言語聴覚士、入れ歯や口腔ケアのことであれば歯科衛生士が見てくれます。お身体の動きや適切な姿勢、福祉用具の使用とその環境の提案は理学療法士が対応できます。
たくさんのプロが知恵を集めてご入居者を支えられる。そこが特徴だと思います。
同僚の頑張りがモチベーションに
──一日の仕事の流れを教えてください。
シフトによって変わりますが早番の日を例にあげますね。
三渓園の特徴は個浴(一人用の浴槽)を取り入れていて、入浴時間を一人あたり1時間くらい取っています。その時間はゆっくりとコミュニケーションを取れるので、業務の中でも入浴介助は好きですね。
──関わる時間が十分に取れるということですね。では田中さんが介護福祉士として働くうえで大切にしていることがあれば教えてください。
ご入居者は何を考えて、何をしたいのか、何を望んでいるのかといったことを常に考えるようにしています。私だけじゃなく、ここで働くスタッフ一人ひとりに根付いている考えだと思うんです。
例えば寝たきりの方がいたら、ベッドから離れてリビングで過ごす時間も欲しいんじゃないかなとか。なので「急に身体を起こすと体調が悪くなるから、まずはベッドを少し上げてみよう」「少しずつ刺激を与えて覚醒を促してみよう」など、どうやったらその方のためになるのかをチームみんなで本気で考えて話し合います。
自分の考えや気づいたことを発信しやすい環境だと思います。みんなが同じ目的で頑張っているのでモチベーションにも繋がりますね。
──業務のディスカッションができているんですね。ちなみに仕事とプライベートの両立はできていますか?
まったく問題ないですね。残業は少ないですし、有休も気兼ねなく取れる環境なので、毎年連休を作って旅行に行く人もいます。福利厚生なども充実していますし、働きやすい会社ですよ。
ヒルデモア三渓園に向いている介護職員って?
──入社したとき、研修はおこなわれましたか?
もちろんです。まず3日間は本社で研修があります。介護の基礎知識や基本的な手技などを復習したり、会社組織の説明などを受けました。
その後はヒルデモア三渓園でケアプランの見方や事務作業、ツールの使い方、電話対応や緊急時対応の方法などを教えてもらいました。
また派遣時代は夜勤をおこなわなかったので、夜勤時の業務などについても改めて教わりました。
──へぇー充実してる! 入社後も安心ですね。では、ヒルデモアにはどんな方が向いていると思いますか?
ご入居者が何を欲してるのかを考えたり、上手に引き出せたりする方が向いていると思います。今働いている人でいうと、どんな物事にもセンサーが敏感に働く方が活躍していますね。
採用担当者は選考時に「どんな想いからこの仕事を選んだのか」「どういう介護をしたいのか」を重視しているそうですよ。
忙しいときこそ一度立ち止まってみては?
──今後のキャリアプランはどのように考えていますか?
視野をもう少し広く持っていきたいです。派遣時代からずっと同じフロアで働いているので、ほかのフロアの特色やほかの事業所の雰囲気なども把握していきたいなと。
また今は新型コロナウイルスの影響で外部研修にはなかなか参加できないので、内部研修に積極的に参加することと、スキルや知識をもっと身につけて会社に貢献できるよう頑張りたいですね。
──向上心がありますね。では最後に介護職の方にメッセージをお願いします。
介護スタッフとして“理想の介護像”があると思うんです。でも業務に追われると「いかに効率良く仕事をするか」ばかりを考えてしまい、ご入居者の気持ちがおざなりになってしまいます。私もそうでした。
そんなときには一度立ち止まって、“やりたい介護”を思い出してみてください。ヒルデモア三渓園ならきっとそれが見つかると思うんです。本当にすごくいい職場なので、ぜひ一度見学にいらしてください
一緒に働ける日を楽しみにしています!