職場でのマスク撤廃「反対」が55.7%

今回のアンケート調査は、看護師が働く職場でコロナ以前にマスク着用義務のなかった環境を前提としてします。
結果は「反対」が過半数を超え55.7%。次いで「どちらとも言えない」が31.3%、「賛成」が11.6%と続きました。
それぞれの回答に寄せられたコメントを紹介します。
「反対」のコメント
- 面会を禁止している限りスタッフからの感染もできる限り防がないといけないと思います。そうじゃないと本人もご家族にも申し訳ない。診療科や患者層にもよるかもしれませんが。【神経内科, 一般病院】
- 職場では、コロナ前からマスクしてました。新生児を扱うので、些細な病気も持ち込めません!また、患者さんの中には、子供が感染症にかかっていても、黙って来院される方もおられ、モラルの無さを感じることが多いです。【産科・婦人科, クリニック】
- 頻繁に吸引をするので、マスクはした方がいいと思います。【慢性期, 病棟】
反対派の意見では、マスクを撤廃することによる患者への感染リスク増加を懸念する声が多く見られました。世間でマスク撤廃が進んだとしても、看護現場ではまだ意識を緩められないと考える人が多そうです。
「どちらとも言えない」のコメント
- コロナ云々の前から仕事中は常にマスクしてたのでやめないかなあ。やめたい人はやめればいいと思う【内科, 神経内科, 脳神経外科, SCU】
どちらとも言えない派では「外したい人は外していい」という意見があり、個人の選択の自由を尊重している人が多いようでした。判断基準は職場の環境に依るところも大きそうです。
「賛成」のコメント
- 正直な気持ちは只々、鬱陶しい。めんどくさい。感染委員会でも勉強し、研修を受け、適宜必要だと判断した時にはスタンダードプリコーションしていたし。何の問題もなかった。コロナ前だって鼻水出たり咳したり風邪症状があればマスクするし、無ければしないし。患者さんの表情も見えるし、ちょっとした表情の変化に気がつける。もちろん私たちの表情もちゃんと見てもらえる。でも夜勤明け朝のすっぴん隠すにはマスクが都合良かった…【一般病院】
- 夏は暑い、メガネが曇る、マスク下の肌荒れが酷くメンテナンスが大変、話が聞き取りにくく意志疎通が更に困難になる、表情が読み取りにくい、耳が痛い…などなど、私は元々マスク着用義務が無かったところに勤めていたため(冬場のみインフルエンザの流行具合で着用していた)、撤廃の動きがあると聞いた時にはちょっと喜びました。コロナ禍で職場だけではなく常日頃から着用が義務化して慣れましたが無い解放感はやはり嬉しいです。ただ、咳やくしゃみなどの症状がある場合は自主的に着用…となった場合、当然常識、モラルを持って取り組んで欲しいですが基準がバラバラであるが故にトラブルもあるでしょうが。【クリニック】
賛成派の意見では、基本的な感染予防対策はしっかり講じたうえで外す分には問題ないという意見が多く見られました。とくにマスク着用による問題点として、患者との意思疎通が図りにくいこと、暑さや肌荒れからストレスの原因になることが挙げられています。
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マスク撤廃についての議論は本格化したばかり。5類相当への引き下げに伴い、世間での着用状況は今後変わっていくでしょう。看護現場での撤廃はまだまだ先になりそうですが、少なからず世間の状況から影響を受けるかもしれません。今回のテーマについて、あなたはどう考えますか?
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