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「やさしく、つよく生き抜く力」を育む
株式会社ニチイ学館が手がける保育園ニチイキッズは、「おもいっきり遊ぶ。おもいっきり学ぶ。」を保育理念に掲げ、47都道府県で300を超える保育施設を運営しています。
日々の遊びや学びを通して「やさしく、つよく生き抜く力」を育むための保育目標が3つあります。
食育や体育などで健康な心と身体を育むほか、集団生活のなかで社会のルールやマナーを教えます。また、リトミックや英語でのコミュニケーション、工作など好奇心を育てる多彩なカリキュラムが特徴です。
今回は、京都府向日市にある企業主導型保育施設*「ニチイキッズ洛西口第二保育園」に転職した保育士の岡田さんと、上司で園長を務める山本さんに業務内容と入職後の変化を伺いました。
*企業が従業員の働き方に応じて提供する認可外保育事業。従業員の子ども以外にも地域の子どもの受け入れも可能。
話を聞いた人
岡田 美穂さん(保育士)
幼稚園教諭・保育士歴19年目。京都市内にある幼稚園の教諭として12年間勤務したのち、新規オープンの保育所に転職。同保育所で4年間勤め、2020年10月にニチイキッズ洛西口第二保育園に転職。現在は2歳児の担任を務める。
山本 優子さん(園長 保育士)
保育士歴25年目。新卒で京都市内の保育所に入職し13年勤務。プライベートの時間も大切にしたかったことなどから、別の保育所に転職しパートとして7年ほど勤務。2017年に認可保育所であるニチイキッズ洛西口保育園へ転職し、2019年より同洛西口第二保育園の園長を務める。
一貫した保育理念が魅力
──おふたりとも保育経験がそれぞれ19年、25年と長いですね。なぜ前職を辞めてニチイキッズに入職したのでしょうか?
前職は近所にある保育園のオープニングスタッフとして入りました。そこには年齢も経歴もバラバラの職員がいて、みんなでつくりあげていく園という感じでした。
私もそれまでの幼稚園教諭の経験をもとに、いろいろな提案を試みました。経験が異なる職員たちが意見を出し合い模索する状況で、意見がぶつかることもあったんです。保育観の違いに戸惑うことも多く、自分にはそういうあつれきが合わないなと感じて転職を決めました。
私は身体を痛めてしまったことが理由でした。前職が300人規模の保育園で、お昼寝の布団の上げ下ろしや給食の準備だけでも、ものすごい数があり、最終的に首を痛めてしまったんです。小規模の園でじっくりと園児一人ひとりに関わりたいと思いニチイに転職しました。
決め手となったのは園長先生の雰囲気と熱意でした。転職活動では3園ほど見学に行きましたが、ニチイキッズの園長先生が一番熱心に保育理念を語られていて、明るく受け入れてくださったんです。
実は私も、知人がニチイの別の園で園長をしていたんです。人柄が良く仕事ぶりも聞いていたので、ニチイに良いイメージを持っていたことも決め手のひとつでした。
あと、前職では人が変わるたびに体制や保育内容が変わることがあり、現場が混乱することも多かったです。でもニチイの場合は研修制度や教育体制が整っていて、職員に保育理念が浸透しているので、人が変わっても混乱しない点が魅力でした。
園長先生が保育に入るから相談しやすい
──洛西口第二保育園では、0歳〜2歳までの園児をワンフロアで合同保育しているそうですね。現在の業務内容を教えてください。
いまは2歳児を担当しています。勤務はシフト制で8時〜17時勤務の場合、一日の流れはこんな感じですね。
私は職員のシフト作成や勤怠管理、各担任が作成してくれた予定表やイベント案の確認など管理業務のほか、職員がお休みのときや着替え介助など人手が必要なときは保育業務もおこなっています。
最初は認可保育所の洛西口保育園のほうに保育士として入職して、園長を務めるとは思っていなかったんです。正直に言うと、管理業務だけになってしまうのであれば異動は断ろうかと悩んでいました。でも、企業主導型は園長も保育に入れると聞き、就任を決意しました。
ずっと保育の現場には立ち続けたかったので、いまは管理業務と保育バランスよく働けています。
私はこれまで、園長先生が保育に入る職場を経験したことがなかったのですが、ここは職員数も少ないのでいてくださると助かります。少し緊張もしますが(笑)。
大切な子どもたちを預かっているので、気を引き締めるためにもある程度の緊張感を持つことは必要だと思っています。
私が保育の場に出てやりづらさを感じるかもしれませんが、面談の場以外でも相談にのれるなど良い面もあるんですよ。例えば、7時からの早番のときに常勤の先生とふたりになるので、困りごとはないかなどを聞いたりアドバイスしたりできます。
たしかに、「面談」というと構えてしまいますが、日々の保育の場であれば些細な疑問や気づきを共有しやすいですよね。私は園長先生より年上なんですがいい意味で気にせず、ときにはユーモアを交えながら、ときにはズバっと伝えてくれるのでありがたいです。
これからも園長先生のもとで働きたいなと思っています。
え!そんなこと言ってくれて嬉しいです!
職員同士でフォローし合う環境
──おふたりとも大規模の保育園や幼稚園を経験されてきました。小規模企業主導型保育にはすぐ慣れましたか?
入職当初は自分がどの業務をするのが最適なのかわからず戸惑いました。というのも、前職では職員がたくさんいたので、給食介助をしたら片付ける人、着替えを手伝う人など業務ごとに担当制をとっていました。ここでは、職員同士がフォローし合いながら状況を見てあらゆる業務をおこなう必要があります。
すごくわかります。一口に保育園と言っても、施設ごとにやり方がまったく異なりますし、大規模でも業務フローが複雑なところもあります。小規模では、職員も少ないので自分がどこにいるべきか把握するのに時間がかかることもあるかと。
私の場合、慣れるまでに一年くらいかかりました。
岡田先生の場合、新しい人が入ってきたときにその動きをどう言語化して教えるかにも悩まれていましたね。でも、徐々に慣れていき昨年はOJTトレーナーとして教える立場にまでなりましたね。ものすごく成長されたなと思っています。
これまで新人教育には苦手意識がありましたが、入って3年ほどが経ち自分自身にとっても学び直す良い機会だと思い引き受けました。
──OJT期間はどのくらいでしょうか?
3ヶ月間です。ニチイオリジナルのOJTチェック表があり、業務の理解度を測りながらじっくりと進めていきます。これまでの経歴に関係なく、入職者全員に受けてもらっています。
教える側にもOJTトレーナー研修があったり、園長先生やほかの先生方からサポートも受けられるので、一人で抱え込むことはありませんでした。
トレーナーとして教えるだけでなく、自分自身の振り返りもされていてすばらしいなと思いました。
──研修やフォロー体制が整っているんですね。ニチイキッズでは保育士の負担軽減のために事務作業の効率化に取り組んでいると聞きました。
そうですね。タブレットを使って保護者とのコミュニケーションをとっていることが挙げられます。いまではすっかり慣れましたが、年齢的にも手書きに慣れているので最初は使い方に苦戦しました。
慣れてしまえば事務作業にかかる時間が短縮できて便利ですよね。
ボールペンのインクがぜんぜん減らないです(笑)。
──手書きでの事務仕事や制作などはありますか?
週案や月案のほか、行事のアイデアを出すときくらいでしょうか。ニチイキッズではすべての園が共通のイベントをやるわけではなく、園の規模や希望に応じてイベントをおこなっています。
岡田先生は経歴が長いので、本当にたくさんの引き出しを持っているので助かっています。ほかの職員が煮詰まっているときに「こういうアイデアは?」といろいろな案を出してくれます。
そう言ってもらえて嬉しいです。働く場所が変わると、それまでのやり方が否定されることもあると思うんです。でも、ここでは「それおもしろいね!」とか「その手遊びはじめて見た!」と興味を持ってもらえるので、これまでの経験を活かせているなと実感しています。
雰囲気が柔らかく、心地よく働ける
──OJTトレーナー以外にも役割があるのでしょうか?
はい。保育士をまとめるリーダー、栄養士との連携役、各行事の担当者がいます。
とくに、ニチイキッズでは食育に力を入れているので栄養士との連携は大切なんです。日々の保育でも、乾燥わかめを水でふやかして触る、ゼリーに色をつけるなど食べ物を取り入れることもあるんですよ。
保育士同士は毎日ミーティングで顔を合わせるので直接話せますが、栄養士はその間おやつの準備などで参加できません。日誌でのやりとりはありますが、対面でもコミュニケーションがとれるよう、橋渡し役を決めているんです。
常勤の先生方は20代〜50代までと幅広く、経験値も異なります。この先生にはこのスキルを伸ばしてほしい、この先生はここまでできるから任せてみようなど、毎年考えて任命しています。
年代も前職の施設形態もバラバラなので、それぞれが経験してきたことをもとに意見を出し合っています。意見を押し付けたり反発したりするのではなく「すり合わせる」という感じなんです。建設的に物事が進められるので、そこがニチイキッズの魅力に感じています。
そうですね。それぞれ得意・不得意があるので苦手があってもフォローし合っていますし、協調性があるメンバーが揃っているなと思います。
洛西口第二の園長をしていて一番嬉しいのは、本社・支部の担当者が訪問に来た際に「ここは雰囲気が柔らかい」と言ってもらえることなんです。担当者が変わっても同じことを言われるので、本当にそのとおりなんだろうなと。
ここに入職してから、娘に「お母さんの表情が柔らかくなった」と言われたんです。
小規模だからこそ、一緒に働く職員の人柄や人間関係は大切です。毎日顔を合わせるので、お互いを理解し合い心地よく働けることがいいですし、仕事に追われず自分らしくいられるんだなと実感しました。
残業や持ち帰り仕事もほとんどないので、ワークライフバランスもとりやすいですしね。
残業したいときは申請すればきちんと残業代も出ます。でも、無駄に残ることはまったくないですね。私の場合定時で帰ることも多いです。
岡田先生は、すごくメリハリがある働き方をされています。業務を終えられたらパッと帰られるので、「お疲れさまです!」と明るく見送っています(笑)。
▼求職者の方へのメッセージ
人事部からのメッセージ
ニチイキッズは、休暇制度(年間休日122日以上・有給休暇取得促進など)が充実しているので、ワークライフバランスが取りやすいです。また、OJTやフォローアップ制度、ICTの導入など、スタッフが働きやすい環境を整えています。
保育理念は“おもいっきり遊ぶ・おもいっきり学ぶ”。
子どもたちと“おもいっきり”を感じながら、一緒に成長していきましょう! 保育経験が豊富な職員が優しくていねいにサポートしてくれるので、経験の浅い方やブランクのある方も安心して働けます。ぜひ一度、見学にお越しください!