自分の家族がしてもらいたいサービスを提供する
株式会社ベネッセスタイルケアは、保育から介護まで生活の幅広い分野で事業を展開する会社です。「自分や自分の家族がしてもらいたいサービスを提供する」という理念のもと、各事業の運営をおこなっています。
保育事業では、首都圏を中心に全国68園で子どもたちの心が動く瞬間を大切にした保育を実践しています。そこで働くのは、保育士だけではありません。保育園の縁の下の力持ちとして、運営をサポートしているのが保育園事務です。
今回は、東京都葛飾区にある私立認可保育園「ベネッセ 四ツ木保育園」で働く園長と事務スタッフに、保育園ならではの業務内容と仕事の魅力を聞きました。
話を聞いた人
園長 和田恭代さん
サービス業に12年従事したのち、出産・育児を機に離職。子育てをしながら通信制の大学に入り、保育士資格を取得。認証保育所、学童クラブ、小規模保育園、フリースクールを経験し、2023年にベネッセスタイルケアに入社。
事務スタッフ 山本江梨さん
新卒で営業事務を6年ほど経験したのち、出産・育児を機に離職。子育てをしながら独学で保育士資格を取得し、小規模保育園にて非常勤保育士として6年間勤務。2019年にベネッセスタイルケアに入社し現在6年目。
これまでのスキルを総動員できる職場
──お二人とも保育とは異なる業界で経験を積んだあと、保育士資格を取得されています。何かきっかけがあったのでしょうか?
産後2年くらい経ったころに復職したいなと思い、いろんな職場の面接を受けてみたのですが、無資格で残業やシフトの制約があったことなどから、不採用が続きました。
資格があれば状況が変わるのではと思い、保育士資格が取れる通信制の大学に入学しました。育児を経験して、保育の仕事を身近に感じたことも大きかったですね。入学後には、認証保育所で無資格の保育補助として働き始めました。学校で学んだ理論を職場や家庭ですぐ実践できるので、素早く知識を習得できたと思います。
私はもともと大学で児童心理学を学んでいたことに加え、出産を機に「子どもっておもしろいな」と思ったのがきっかけです。独学で保育士の資格を取ってからは、非常勤の保育士として小規模保育園で働きました。
──なぜベネッセの保育園に転職しようと思ったのでしょうか?
前職で園児が減ってしまったことを機に転職を決意しました。事務仕事も好きだったので、事務職の求人を見ていたら、保育園事務の仕事を見つけたんです。「これまでの経験をすべて活かせるのはこれだ!」と思い、応募しました。
認証保育所で働いたあと、学童クラブ、小規模保育園、フリースクールとさまざまな職場を、ある意味さまようなかで、乳幼児期に大人がどう接するかが重要だと思い至ったからです。
学童クラブやフリースクールで関わった子どもたちのなかには、幼児期は活発だったのに就学後に無気力になったり、不登校になったりした子がいました。壁にぶつかったとき「自分ならこの状況を乗り切れる」と思えるかどうかが大切で、保育園での経験はその礎となりうるのではないかと。
──数ある保育園のなかから、なぜベネッセを選んだのでしょうか?
選考プロセスのなかで各面接官が毎回、会社の理念である「自分の子を預けたくなるサービスを提供する」について、自分の言葉で伝えてくれたことに感銘を受けました。こんなに規模が大きくても理念が浸透していて、体現できていることに会社の強みを感じたんです。
私は、面接で園を訪れた際、お家のような雰囲気がいいなと思いました。四ツ木に限らず、ベネッセの保育園は家庭的な雰囲気なんです。あと、スタッフみんなが暖かく迎え入れてくれたことも決め手となりました。働くうえでスタッフ同士の人間関係を重視していたので、ここなら問題なく働けそうだと感じたことを覚えています。
実際に入ってみたら、スタッフだけでなく子どもたちも私のことを「えりさん」と名前で呼んでくれて、本当の家族みたいだなと感じています。
保育園事務ならでは!一日として同じ日はない
──保育園事務をしてみて、オフィス事務との違いは感じましたか?
もう何から何まで違いました(笑)。事務というと、パソコンとにらめっこして一日中座りっぱなしというイメージがあるかもしれません。保育園事務は、請求業務、電話対応、資料作成などのいわゆる事務作業以外にも、散歩のときの見送り、保育室に行き担任たちに書類を配布するなどの幅広い業務があるので、席にいない時間も結構ありますね。
登園時や園内で様子の気になる子どもがいたら、保育室に行って担任に報告することもあります。
山本さんは保育士としての経験もあるので、何を報告すべきかの判断や、伝えるタイミング、内容も的確なんです!
──事務職は山本さん一人とのことですが、入社後はどのように業務を覚えていったのでしょうか?
入社後は前任の方からOJTを受け、その後は一人立ちという流れでした。引き継ぎ期間がない園でも、本社から研修担当者が来てくれますし、マニュアルも整備されているので安心です。もし、わからないことがあればいつでも本社に確認できるので、サポート体制が充実していると感じます。
──山本さんは、午前勤務の日と午後までの日があるのですね。
週に3日は午後まで働き、残りの2日は午前のみ勤務しています。シフトは前月の15日ころに提出し、休みも希望に合わせて取りやすいです。子どもの学校行事などもあるので、家庭との両立がしやすく本当に助かっています。
山本さんがいないと、スタッフや子どもたちに休みか確認されます(笑)。それくらい、この園になくてはならない存在です。
──保育園事務ならではの大変さはありますか?
先ほど一日の流れを紹介しましたが、イレギュラーな頼み事もあるので、一日として同じではないところでしょうか。
ただ、保育スタッフ、看護スタッフ、給食スタッフそれぞれが仕事に集中できるようサポートするのも大切な役割だと感じています。そのため、何か頼まれたら自分の業務を調整しながら、可能な範囲で対応しています。保育園事務は状況に応じて柔軟に動けるのが魅力ですし、毎日同じことの繰り返しでないのは、この仕事の醍醐味だと思っています。
自分の子どもを通わせたいと思える園
──園児や保護者とも関わりがあるのでしょうか?
書類の受け渡しなどは、担任を介すので直接的なやりとりはありません。ですが、事務所にいる私の前を通って保育室に行くので、毎朝保護者の方や子どもたちと必ずあいさつや会話をします。
子どもたちとは長時間関わっているわけではないので、私の名前を知らないんじゃないかと思っていたら、意外とみんな名前を覚えて呼んでくれるのがうれしくて。卒園を控えた子が、園で作ったビーズの飾り物と私宛のお手紙をくれたこともありました。いまでも家に大切に飾っている宝物です。
──多職種、保護者、園児たちと関わり合う職場なんですね。
そうですね。とくに業務面では、いろんな職種が協力し合っています。スタッフ一人ひとりが園の状況を把握していて、気づいたことがあればパッと声をかけられるなど、本当に良いチームだなと感じています。保育園は保育士が中心だと思われやすいですが、誰一人欠けても成り立ちません。
保育に一生懸命なスタッフが多いですよね。子どもたちに、「保育園楽しかった!」と感じながら過ごしてもらうためにはどうしたらいいんだろうと、いろいろ考えて共有している様子をいつも見聞きしています。
自分の子どもがもし小さかったら、こんな園に通わせたかったです。
保育園で働いていると、その園のいろいろな側面が見えるので、自分の子どもを通わせたいかどうかが一つのバロメーターですよね。職員の心配ごとを少なくして、子どもと向き合うことに集中できる環境づくりは、私たちの最大の役目だと思っています。
真剣に楽しく成長を支える
──保育園事務には、どのような人が向いていると思いますか?
子どもたちのことを第一に考えられる方ですね。人を育て、成長に関われる仕事って本当に楽しいと思うんです。
子どもはいろんなことを考えていて、大人には思いつかないような返しをしてくれます。「そうきたか!」と驚かされることもあり、何年経っても発見の連続です。もちろん、大変な場面もありますが、さまざまな職種が集まって一緒に悩み、子どもたちに真剣に向き合う過程が楽しいんです。
子どもたちの成長を共に喜び合える人にとって、この仕事は向いていると思います。
私は事務職でありながら子どもたちの成長を間近で見られて、一番おいしい職種なんじゃないかなと感じるんです。年度始めは、入園・進級で園全体が落ち着かない雰囲気なのに、数週間もするとスムーズに移動できるようになり、楽しそうに登園してくる姿を見ると、成長って素敵だなと思います。
そんな瞬間にたくさん出会える保育園事務に興味が湧いた方は、ぜひエントリーしてみてください!
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