1.ベネッセの保育園について
「こどもちゃれんじ」で有名なベネッセのグループ会社であるベネッセスタイルケアは、東京、神奈川、千葉、埼玉、兵庫で62の認可保育園を運営しています(2021年11月時点)。
ベネッセの保育園が大切にしている想いは「その子らしく、伸びていく。」。子どもたち一人ひとりが主役となり、自信と意欲を持ちながらのびのびと成長していくことを大切にしています。
話を聞きに訪れたのは、東京都練馬区にある「ベネッセ 練馬えこだ保育園」。閑静な住宅街にある定員60名の中規模園で、2020年4月に開園しました。
2.先輩保育士インタビュー
話を聞いた人
保育士 前田紗也佳さん
保育の短期大学を卒業後、乳児保育園に新卒入社し3年間勤務。2021年4月にベネッセ 練馬えこだ保育園へ転職し、現在は2歳児クラスの担任を務める。一度ハマるととことん極める凝り性で、ここ半年間のお弁当には鶏肉とブロッコリーが必ず入っている。
・“違和感”を忘れずに、自分に合う保育観の環境へ
──前田さんは新卒入社した保育園を3年で退職してベネッセの保育園に来たんですよね。どうして転職しようと思ったんでしょうか?
前田さん:私がやりたい保育と、園の方針となる保育観が合わなかった……というのが主な理由でした。
私は子どもたちが楽しいと思える遊びややりたいことのできる環境を作ってあげたいと思っているんですが、前職では指導的な保育が多かったんです。0〜2歳児を預かる乳児保育園だったんですが行事にとても力を入れていて、それに向けた練習も盛んで。大人たちが主導して「あれをやってね」「これをやってね」と子どもたちを引っ張っていくような保育でした。
──自分の考えに合わない方針で保育をするのは苦しかったのでは?
はい、実は働き始めてすぐに違和感があったんですけど……新卒ですぐに辞めるのは自分に負けるような気がしたし、その園で学べることもあったので「まずは3年働こう!」と決めていました。
でも長く働いていると、だんだん最初の頃に感じていた違和感が薄れてきていることに気がついたんです。「このままじゃ良くない」と思って、ちょうど3年が経つタイミングで転職しようと決めました。
──ベネッセの保育園に興味を持ったきっかけは?
いろいろと転職サイトを見ていたらたまたま見つけて、保育理念が私の考えにも合いそうだなと思ったので説明会(兼選考会)に行ってみたんです。そこで採用担当の相澤さんにお会いして話すうちに、私のやりたい保育に近いなと思えました。
──前職と比べて、どれほどの違いがあったんですか?
ぜんぜん違うんですよ。内定を頂いたあとに一日園見学をしたのですが、園内の音の違いに驚いたことを覚えてます。
──「音の違い」?
前の園は一斉保育をしていたので、先生は子どもたち全員に伝わるように大きな声で話すんです。そうすると子どもたちもその声を超えようとさらに大きな声でしゃべるので、常にわいわい、ガヤガヤしていて。泣き声も多かったかな。
それがこの園に来てみると、すごく落ち着いた雰囲気で穏やかな空気が流れていたんです。先生が大きな声で話さなくても、子どもたちはちゃんと注意深く聞いていて。泣いてしまう子がいても抱っこに行ける余裕があるから、子どもたちが落ち着きやすいんです。
・入社後の環境の変化と自身の変化
──前田さんが入社されて約半年。働いてみて率直な感想は?
最初の頃は、やっぱり3年間も続けた前の保育に慣れてしまっていて。子どもたちがなにか一つできたときに「次の段階に進めてあげたいな」という気持ちがどんどん出てきてしまったんですよね。
でも周りの同僚や先輩を見てみると、もっとゆったりと構えて子どもたち一人ひとりの発達のペースに合わせた関わり方をしていることがわかって。「あ、こんなに気を張り詰めなくていいんだな」って思えるようになりました。
──慣れないうちは判断に迷うこともあったのでは?
何が子どもたちにとって良いことなのか、迷うときは今でもありますよ。でもそういうときは、のり子さん(園長先生)に些細なことでもたくさん相談させてもらっていて。前職だと園長に相談すること自体、気後れして独りで悩んでしまいがちだったんですけど、のり子さんは「なんでも話して」と言ってくれるので相談しやすいです。
──保護者の方との関わり方や、前田さん自身の働き方にも変化はありましたか?
前の園では「今は保育園でこれをやっているので、お家でもこうしてください」という感じで保護者の方にお願いすることが多かったんですが、今はかなり減ったと思います。その代わりにお子さんの園での様子をお伝えしたり、反対にお家での様子を教えていただいたりする時間が取れるようになりました。
働き方の変化は、残業をしなくなりましたね! 前の園では朝早く出勤して、定時になったらタイムカードを切ってまた仕事を再開するのが当たり前だったんですけど……。ベネッセでは分単位で残業申請できますし、定時になるとみんなサーッと帰っていくんですよ!「定時で帰れる保育園って本当に実在するんだ……!」って驚きました(笑)。
──都市伝説みたいに思ってたんですね(笑)。では反対に、入社前に思っていたのとは違うなとギャップに感じた部分はありましたか?
「ベネッセの保育園はこう」みたいな型があると思っていたんですが、実際は思ったよりもずっと園ごとの個性を出せるところが意外でした。とくにこの園はできてまだ2年目というのもあって、みんなで保育を作り上げていく環境です。
開園のときからコロナ禍だったこともありますが、最近になってやっと初めて保育参観ができるようになったんです。今はやることや時間に追われすぎずに、スタッフ同士で話し合いながら自分たちで園を作っていけることが嬉しいですね。
前田さんに聞いてみた! 最近の“推し”は?
前田さんの推しは、ズバリ「アリ」! テレビ番組のアリ特集を観たことをきっかけに、その賢さや健気さに心を打たれたのだそう。
「あんなに小さいのに一匹一匹がちゃんと役割を持って働いてるんです」「ある子が亡くなると、別の子が何を言われるでもなく役割を引き継いだりするの、すごくないですか?」と熱く語ってくれました。
仕事が休みの日には、布団の中で推しのアリ動画を観るのが幸せなひと時なのだとか。
3.採用担当者・園長先生インタビュー
ここからは本部の相澤さんと園長の井上さんにも加わってもらい、前田さんの転職経験を通してベネッセの保育園の採用方針や選考フロー、評価ポイントについて聞いていきます。
話を聞いた人
採用担当 相澤さん
大学を卒業後、社会福祉法人とベネッセの保育園で6年間保育士として勤務。その後本部へ異動し、現在は保育士採用に携わる。趣味の『リングフィットアドベンチャー』ではレベル150超え。
園長 井上のり子さん
保育の短期大学を卒業後、一般企業、幼稚園を経てベネッセの保育園に入社。非常勤保育士から主任、園長とキャリアを重ね、2020年4月より練馬えこだ保育園の園長となる。趣味は韓国ドラマ鑑賞と3人の子どもたちが出場するスポーツ観戦。
・採用担当者に聞く、保育士採用で重視していること
──採用担当の相澤さんから見た、前田さんの第一印象を教えてください。
相澤さん:説明会の個別相談に来てくれたとき、前田さんと子どもたちとのエピソードを聞いて「あったかい気持ちを持っている方だな」と思ったのが第一印象でしたね。
自分の仕事にしっかりと責任を持ち、暖かな気持ちで子どもたちとも向き合っていたので、どこの園でも芯を持って働けるだろうなという印象を持ちました。
──前田さんの転職理由や志望動機はどう受け止めましたか?
相澤さん:いろいろと仕事で悩みながらも「まずは3年頑張ろう」と軸を持って働いている様子を聞いて、「根性ある」ってメモしたのを覚えてます(笑)。
なにより前田さんがやりたい保育とベネッセが大切にしている保育観がマッチしていたので、ぜひ来てほしいと思いました。きっと自分の価値観と合う環境で働けば、もっと保育が楽しめるし彼女のやりたいことも広がっていくだろうなと。
──面接と言うと緊張しそうですが、どういった点を見るんでしょうか。前田さんは相澤さんとの面接、緊張しませんでしたか?
前田さん:新卒の面接ではカチカチに緊張した記憶があるんですけど、今回は自分の気持ちに正直に話すのが一番だと思ってお話しできたと思います。
相澤さん:すごく素直に話してくれたと思いますよ。私たち採用側としても堅苦しい面接ではなく、できるだけその方の素の部分を引き出せるよう心がけていますから。
入社後に感じるギャップはできるだけ少ないほうがいいと思うので、その方が重視していることや実現したいこと、不安に思っているところなどを面談でしっかりとすり合わせることを大切にしています。
──では面接を終えてから採用決定、入社までの流れを教えてもらえますか?
相澤さん:面接を1回もしくは2回実施して、1週間程度で合否が出ます。内定後は園見学にお越しいただき、そのあと配属決定という流れですね。
──ズバリ、どんな保育士さんに来てもらいたいですか?
相澤さん:まずはベネッセの保育園の理念や考え方に共感していただける方ですね。あとは子どもたちに愛情を持って接せられる方、新しいことにも前向きにチャレンジしていける方にぜひ来ていただきたいです。
・園長先生に聞く、前田さんの評価と今後の期待
──園長先生は約半年間、前田さんのことを一番近くで見てきてどのような印象を持っていますか?
園長先生:紗也佳さん(前田さん)は働き始めの頃から、一斉保育との違いに戸惑ってたというのが嘘みたいな振る舞いでしたよ。人によっては、子どもが主体の保育となったときに自分の立ち位置がわからなくなってしまう方もいるんですが、紗也佳さんは子どもたち一人ひとりに寄り添った保育をしてくれています。
前田さん:本当ですか? 嬉しい……。
園長先生:でもたまに「最近どう?」って声をかけると「いや〜もう大変です!」って答えが返ってくるから(笑)、きっと表面上は平静を装っていても、内心では深く深く考えて動いてくれてるんだよね。いろいろ試行錯誤しながら子どもたちと向き合っていることが伝わってきました。
──では、園長先生が今後の前田さんに期待することはありますか?
園長先生:紗也佳さんはまだ乳児しか経験がないので、次は幼児保育がチャレンジになると思います。3歳以上になると自分でできることが広がっていくので、2歳児までの接し方がだんだん通用しなくなってきます。そういった新しい難しさが出てきても一人ひとりに寄り添うことを忘れないでほしいですね。
あと彼女はまだ若いので、これから結婚や出産といったライフイベントがあるかもしれないんですけど、それでも続けたいって思ってもらえる保育園を作っていかなきゃなと!……あ、これだと私の課題になっちゃうかしら?
前田さん:(笑)。みんなで一緒に作っていきましょう!
4.採用セクションからのメッセージ
ベネッセスタイルケアでは、働くスタッフの「よく生きる(Benesse)」のために、充実した福利厚生を準備しています。
例えば年2回の賞与や退職金制度はもちろんのこと、ヘルスケアサポートの一環で年間2万円までの医療費補助が出ます。また医薬品購入も年間5,000円までの補助が出ます。
そのほか「こどもちゃれんじ」や「進研ゼミ」も3割引きで利用可能です。ご自身のお子さんだけでなく、甥っ子や姪っ子、お孫さんなどにも適用可能なので、多くの方々が利用されています。
また、働き方改革の一環として有給休暇の取得を促進しており、「有給取得促進手当」という手当をつけています。これは名前のとおり、有給を使うたびにインセンティブがつく制度(年間5日まで)で、こちらも多くのスタッフの方に付与されています。
正社員の保育士には月1万円で利用できる社宅制度もあり(規定あり)、地方から上京される方へのフォロー体制もばっちりです。
ご不明な点はどうぞ遠慮なくお尋ねください。ご応募お待ちしております!
5.数字で見るベネッセの保育園
20代から60代まで幅広い年代の保育士が活躍しているベネッセの保育園。大企業ならではの充実した福利厚生や社内制度も魅力の一つで、育休後の復帰率は約9割にも上ります。ベネッセの保育園に興味を持った方は、ぜひ下のリンクから求人情報をチェックしてみてください!