教えて!院内保育所ってどんなトコロ?
院内保育所は「病院に勤める全ての職員が、子育てしながらでも安心して働けるように」という思いから用意された病院内にある保育施設です。一定の基準を満たせば自治体から補助金も出るため、院内保育所を整備する病院はここ10年ほどの間にずいぶんと増えてきました。優秀な職員が子育てを理由に辞めなくてもいいように、また、出産後の再就職を希望する有資格者へのアピールポイントとして、今後も注目を集めることが予想されます。
院内保育所はどうやって利用するの?
病院の求人情報欄を見るとよく「託児所あり」という記載を見かけます。でもその形態に決まりはなく、医療機関によってさまざま。受け入れ可能な子どもの対象年齢が0~3歳までだったり、保育時間も日中のみや24時間体制など差があります。ですから求人欄に「託児所あり」の記載があったら、まずはよく確認を。自分の子どもの年齢や仕事のスタイル(夜勤の有無など)と照らし合わせて、ちゃんと利用できるかどうか検討してみましょう。
実際に院内保育所に預けてみて、よかったことは?
院内保育所最大のメリットは、送迎にかかる時間を節約できることではないでしょうか。毎日遠くの保育園まで送迎することを考えると、職場内に保育所があるのは断然便利です。また夜勤をする方には、24時間保育の有無は見逃せないポイント。ほかにも、子どもですから急に熱を出すこともありますよね。そんな時のお迎えも院内保育所ならすぐ行けますし、診察を受けられるのも魅力的です。また、一般の保育園などに比べて割安な保育料を設定している病院も多いので、ぜひ問い合わせてみてください。
院内保育所に預けたくない派の声も
職場至近で大変便利な院内保育所ですが、保育スペースが狭い、保育者・子どもの人数が少ないことなどをデメリットだと考える方も。一般的な幼稚園や保育園のように、園庭などで遊べないのも、ちょっと淋しいかもしれません。また、同じ病院内の職員が利用しているため、気遣いが大変だという声も。さまざまな理由を考慮して、小さいうちは院内保育所を利用し、大きくなったら保育園に転園、など成長とともに預け先を変更する方もいるようです。
将来的にも検討の価値あり。院内保育所のある病院
まだ今は子どもがいなくても「将来的に、いつか子どもが欲しい」。そう考えているなら、院内保育所の有無は大切な検討ポイントの一つになるかもしれません。いざ妊娠・出産した時、入りたいと思ってもなかなか入れないのが保育園。そんな時、院内保育所があればスムーズに職場復帰ができますからね。医療関係の仕事を一生の仕事としてがんばっていきたい方だからこそ、注目してほしい「院内保育」。中長期的なキャリアプランを立てられるのが魅力です。