働き方に合わせて保育園・幼稚園を上手く活用しよう!
医療・介護・福祉の仕事は子育てや介護の経験が役に立つことが多く、これらの経験を持つ方が求められることも多々あります。しかし、お子さんがまだ小さい方は、仕事と育児を両立できるのか不安になってしまいがち。そんな悩みを解決するためには、保育園や幼稚園、学童保育などを上手く活用することがポイントとなるでしょう。特に、それぞれの違いや利用条件、組み合わせ方などを知ることが上手な活用への近道です。
保育園の利用条件と幼稚園との入園方法の違いとは?
子どもの預け先を考える時に保育園にするか幼稚園にするか悩む方は多いのではないでしょうか?まず保育園は、0歳~小学校入学までの子どもを預かる児童福祉施設。「日中に家庭で子どもを保育できないこと」が利用するうえでの第一条件です。主に「両親が就労している」「両親が求職活動中」「ひとり親家庭」などが、この条件に該当します。ただし、待機児童が問題となっている昨今、定員等の関係から希望する保育園を利用することができないというケースも。地域によっては預けること自体が厳しい場合もあります。
一方、幼稚園は3歳~小学校入学までの子どもが通う教育機関であり、親の仕事の有無などにかかわらず、希望する園に申し込みを行います。ただし、人気の幼稚園は面接や先着順で入園が決められることもあるので注意が必要です。
幼稚園、認定こども園や、小規模保育事業所も選択肢に
保育園は0歳から預けられるということもあり、産休から復帰する方にとって重要な選択肢。しかし待機児童の問題から、両親ともフルタイムで働いている家庭や、ひとり親家庭が優先されてしまうのが現状です。待機児童となってしまった場合は翌年、もしくはそれ以上空きを待たなくてはなりません。
そうなってしまった場合に利用したいのが、「4年次保育」を行う幼稚園。ここには未就園児として満3歳を迎える前の年から子どもを通わせることが可能です。また、延長保育の導入により通常4時間の保育時間を18時ごろまで延長できる幼稚園や、夏休みなどの長期休暇の間に「預かり保育」を実施できる幼稚園もあります。3歳まで保育園に通わせ、小学校入学に備えて幼稚園に転園するという選択をする方も増えているようです。
平成27年4月に新設された、幼稚園と保育所の両方の良さを持つ「認定こども園」や、「小規模保育」事業所も選択肢となりえます。自治体によっては、保育の相談窓口が設置されているので、まずは相談に行ってみるのもよいでしょう。
保育園・幼稚園から小学校へ!利用したい「学童保育」
どうにか保育園・幼稚園を乗り切ったものの、子育てをしながら働く親として次にぶつかるのが「小学1年生の壁」と呼ばれる問題です。保育園は最長20時前後まで預けられることができましたが、小学校低学年は午後3時頃には授業が終了します。この「放課後」と春・夏・冬休み中の子どもの預け先としてカバーしてくれるのが自治体・民間によって運営される「学童保育」。これは、授業終了後の子供たちに遊びや生活の場を提供する事業です。宿題のサポートや夕食を提供してもらえたり、20時ごろまで対応してもらえたりする事業所もあります。学童保育を利用することで、これまでと変わらず安心して仕事を続けることが可能となるでしょう。