※当記事は2015年9月に公開されました。「歯科衛生士」の詳細については こちらの記事をご参照ください。
歯科衛生士のよくある働き方とは
歯科衛生士の働き方は正社員以外にもさまざま
歯科衛生士の仕事への転職を希望する人が一番気になるのは働き方かもしれません。一般的に多いパターンは正社員として働くという方法。勤務時間や日数は週に5日で毎日8時間の勤務というのが一般的なスタイルで、場合によっては時短勤務や曜日ごとのシフト勤務も。でも、復職や転職を希望する人は、時間的なゆとりが欲しいこともあるのではないでしょうか。
たとえば、パートやアルバイトなら、週に3日だけ、勤務時間を短くして患者さんの多い時間だけ、といった働き方も可能です。土日だけの勤務や夜間だけの勤務など、働き方も多様化してきていますので、自分の生活に合った仕事の仕方を探ってみるとよいでしょう。
平成27年に日本歯科衛生士会が発表した「 歯科衛生士の勤務実態調査報告書」によると、回答者のうち、常勤の歯科衛生士数は4,204人、非常勤の歯科衛生士数は3,193人となり、正社員以外の働き方を選択する人が約40%という結果となりました。
こんな働き方ができると転職・復職では有利
患者さんが多い時間帯に働くことができると有利
歯科衛生士の需要は高まっています。その一方では歯科医院の経営が厳しくなって来たのも事実。歯科衛生士が患者さんの多く集中する時間帯にこそ活躍してくれることを望んでいる歯科医院も少なくありません。
そこで増えてきているのが時短で働いてくれる歯科衛生士を求めている歯科医院です。住宅街にある歯科医院であれば地域に住む高齢者や小さなお子さんが患者さんの中心となるので、朝から午前中にかけての時間帯に患者さんの集中する時間ができます。一方、ビジネス街ではお昼の時間帯と夕方から夜にかけての帰宅時間帯に集中。このように、その歯科医院がどんな場所にあるかによって患者さんが集中する時間帯が違ってきますので、立地と開院時間とを合わせて確認すると働く時間をイメージしやすいかもしれません。
こんな働き方でも転職・復職は大丈夫
土日休みを希望する人はオフィス街の歯科医院がおすすめ
「歯科衛生士は正社員で」といった考え方も最近では少なくなり、時短を考慮したワークスタイルや土日休みといった働き方も生まれてきました。特にオフィスビルなどで開院している歯科医院の場合は、平日の昼休み時間や帰宅時間にビジネスマンの患者さんが集中しますが、土曜日や日曜日は患者さんが少ないので休みにしているところも増えています。
自分の使える時間を患者さんの来院の流れに合わせると、仕事につきやすくなることも多いのではないでしょうか。都市部のビジネス街までお仕事に出かけることが苦にならなければ、そういった時間配分をすることもできます。混んだ通勤電車に乗りたくない人は時差通勤できるのも嬉しいですね。
「月に1回程度なら土日もOK」とするだけでチャンスは広がる
歯科医院では今後たくさんの歯科衛生士が必要になる傾向にあります。その大きな理由の一つは予防歯科が増えて来ていることです。また、訪問診療が増えてきていることも仕事を手にするチャンスにつながります。ただ、夜勤や休日の勤務、外回り訪問などの勤務はどうしても担い手が少ないもの。
そこで、少し考え方を変えて、希望する勤務条件を見直してみてはいかがでしょうか。たとえば、土日休みを希望している人は「月に1回程度の土日出勤ならOK」のように条件を少し変えるだけで意外と転職や復職のチャンスが手に入ってくるものです。家族の理解も必要ですが、勤務条件の幅を広げることでチャンスも広がります。
(参考) 日本歯科衛生士会「 歯科衛生士の勤務実態調査 報告書」