ソーシャルインクルーとは?

ソーシャルインクルー株式会社は、日中サービス支援型*の障がい者グループホームを全国展開している会社です。サービス開始から4年目となる2021年6月現在、運営しているグループホーム数は105施設、在籍スタッフ数は約2,500名に上ります。
*一部介護サービス包括型のグループホームも運営
前回取材した2020年12月時点では、運営ホーム数は85施設でした。つまり、わずか半年間で20施設も新規オープンしていることになります。
勢いのある会社ですが、どうしてそれほどのハイペースで開所ができるのか? 現場のスタッフはどのような働き方をしているのか? ──気になる実態について、人事担当者とサービス管理責任者(サビ管)の3名に話を伺いました。

人事担当者に聞く「新しい人事制度で正社員のキャリアアップを実現」
──半年間で20施設も新規オープンはすごいですね。率直にお聞きしますが、なぜこれだけのスピード感で開所を進められるんでしょう?
人事担当Yさん:これまで100施設以上をオープンしてきたことで、効率的に新規開設と運営を進めるノウハウが会社に蓄積されてきたことが大きいですね。不動産選定から入居される方に対しての営業など、あらゆる面で的確な判断やご案内に努めています。
グループホームは全国的に見ても需要に対して供給が足りていません。必要とされる地域に必要な数のホームを供給できるよう、まだ進出していない地域にも積極的に展開を進めているところです。
──新規開設が続けば、それだけスタッフ採用も活発になりますね。
はい。現在はとくにサービス管理責任者の方の採用に力を入れています。ソーシャルインクルーのサービス管理責任者は、7:3でパート社員の割合が高いのが特徴です。
正社員とパートで仕事内容に大きな違いはありません。パートの場合は週1日からでも相談可能ですし、正社員の場合はキャリアアップしながら高待遇も目指せます。育児や介護などで長時間勤務が難しい方はパートとして、フルタイムでしっかり働けるという方は正社員として働くというように、ライフスタイルに合った働き方を選択していただけます。
▼パート職員については前回の記事で詳しく解説!
「ソーシャルインクルー」で働くサービス管理責任者に聞いた「パートとして働く魅力」とは?
──正社員のキャリアアップというと、具体的には?
サービス規模の拡大に伴い、2021年から新しい人事制度が始まりました。正社員のサービス管理責任者は、さまざまな形でキャリアアップを目指していただけるようになります。
例えば埼玉県で勤務する場合だと、次のようなステップが考えられます。

──かなり大きな金額になりますね。「エリアマネージャー」とはどういった立場になるのでしょうか?
「エリアマネージャー」は今回新しくできたポジションのひとつです。特定のグループホームでは働かずに担当エリアのホームを巡回して施設管理者やサービス管理責任者などの現場スタッフをサポートする役割があります。
──担当範囲が広くなるのですね。確かにやりがいは大きそうですが、その分大変なことも増えそうです。
そうですね、やはり複数施設を見るということはそれだけ任される責任も大きくなりますね。ただ当然ですが、その分だけ評価や待遇には反映される仕組みになっています。
もしエリアマネージャーになることで転勤が必要となった場合でも、遠方手当8万円の補助もありますし、今後は社宅借り上げ制度も導入していく予定です。
また、いきなりエリアマネージャーに就くことのハードルが高ければ、そのひとつ手前のステップとして、サービス管理責任者として複数のホームに関わりながら働くことも可能ですよ。
──これほどの高待遇を用意できるのには、なにか理由があるのでしょうか。
先ほどもお伝えしたとおり、効率的な運営をおこなうことで、固定費などの必要経費を抑えた結果、できるだけ人件費に還元できるようにしています。役割が大きい分、それに見合うだけのやりがいや対価がないと、つらくなってしまいますよね。
──頑張った分だけ評価されるのは、モチベーションにも繋がりそうですね。
もちろん、自分のペースで無理せず働きたいという方も大歓迎です。ご自分の志向に合わせて、キャリアアップを目指すも良し、できる範囲で働いていくのも良し。
会社の成長スピードに合わせて今後も新しい制度ができる予定です。チャレンジ意欲のある方にはどんどん手を挙げてもらい、活躍していただけるポジションを作っていきたいと考えています。
現場インタビュー「デイサービスからの転職。入社2年目で新しい役職に挑戦」

インタビューした方:
Mさん(40代女性)正社員・入社2年目
千葉県のグループホーム2ヶ所でサービス管理責任者として勤務
──ソーシャルインクルーにはどういった経緯で入社されたんですか?
Mさん:もともと高齢者向けのデイサービスで7年間ほど働いていました。私自身も障がいを持っていて脚が悪く、今後もずっと高齢者施設で働くのは体力的にも厳しいかなと思っていた頃、ソーシャルインクルーで働いていた友人から声をかけてもらったのがきっかけです。
当時はサービス管理責任者の資格は持っていなかったんですけど、転職を機に資格を取得しました。
──未経験の障がい者施設への転職ということで、不安はありませんでしたか?
これまで精神障がいを持つ方と接する機会がなかったので、どこまで相手を理解できるのか、寄り添えるのか不安はありました。
でも私自身、障がいを持つことのつらさや大変さを体験してきたので、近い目線には立ちやすいんじゃないかという気持ちもありましたね。
──実際に働いてみて、どうですか?
未経験なので最初はわからないことが多くて戸惑いましたけど、高齢者施設とは違ったやりがいもたくさん見つかりました。
グループホームは自立支援を目指しているので、利用者の方の伸びしろが大きいんです。これまで会話のなかった方が話せるようになったり、引きこもりだった方が働きに行けるようになったりすると、すごく嬉しいですね。
通いの施設と違って、見知らぬ人同士がひとつの場所で共同生活を送るというのも新鮮で、徐々に家族のような存在になってくるんです。これはグループホームならではの魅力だと思います。
──第2の家族のような存在なんですね。Mさんは入社2年目を迎えて、働き方が変わってきたと伺いました。
はい、ちょうど今月から週1回ペースで別のホームのサービス管理責任者も担当することになりました。
最近までは1つ目のホームで手一杯だったんですけど、今のメンバーで2年目を迎えて利用者さん・スタッフともに余裕ができてきたので、今ならもう1施設も担当できそうだなと思ったんです。
──サービス管理責任者として役職がひとつ増えたんですね。どんな仕事をするんでしょうか?
サビ管としての事務作業もおこないますし、人手が足りなければ現場にも入ります。前回行ったときは、入浴介助と調理に入っていました。
グループホームは施設ごとに個性があって、得られる経験も違います。なので別のホームに挑戦してみるのもいいなと思ったのと、役職が増える分だけ給料アップに繋がるのも魅力でした。
──お給料面も大切ですよね。どのくらい変わったのか伺ってもいいですか?
前職と比べると、入社時点でも10万円くらいは増えていました。さらに役職手当がついたことで、そこからプラス7万5,000円。かなり大きいですよね。
ホームが開所したばかりの頃は残業も結構あったんですが、今は利用者さんもスタッフも慣れてきたので、だいたい定時で帰れるようになりました。
──今後はどのような働き方をしていきたいですか?
関わる利用者さんが増えた分、一人ひとりともっと向き合っていきたいです。これまでは時間が足りずに十分なコミュニケーションを取れないことがあったので。今後はもう少し余裕を持って、彼らがやりたいことを一緒にやったり、気持ちに寄り添うことを大切にしていきたいですね。
利用者さんもスタッフもみんなが笑っていられる明るいホームづくりを目指していきたいです。
──ありがとうございました!

現場インタビュー「施設管理者と兼務。オープン初年度を本社からのサポートで乗り切る」

インタビューした方:
Oさん(50代女性)正社員・入社1年目
埼玉県のグループホームで施設管理者・サービス管理責任者を兼務
──ご経歴と、ソーシャルインクルーに入社されたきっかけを教えてください。
Oさん:障がい者の入所施設や就労支援施設で過去15年間ほど、調理員や生活支援員、サービス管理責任者、施設管理者として働いてきました。
グループホームはこれまで経験がなく、ソーシャルインクルーが初挑戦になります。障がい者施設の中でもグループホームは入居待ちが多いことで有名で、その領域で積極的に新規開設を進めている会社ということで興味を持ちました。
──Oさんの入社時期は新型コロナウイルスの流行下でしたが、採用面接や入社後の研修はどう進みましたか?
現在はおこなっていないんですが、当時はコロナ対策として面接はLINEでおこないました。非対面での面接は初めてでうまくアピールできるか自信がなかったんですけど、受かって良かったです。自宅から受けられるというのは便利でしたね。
研修期間は2ヶ月間で、OJT研修とビデオ研修がありました。OJT研修では、施設管理者や先輩の生活支援員の方と一緒に現場に入り、一つひとつ仕事を教えてもらいました。
ビデオ研修では、個別支援計画の作成方法から、本社への書類提出方法などについて学びました。かなり細かい業務まで解説してくれるので、実務で必要なことはひと通りカバーできるようになっています。
──研修を終えてすぐに、現在の施設管理者とサービス管理責任者の兼任が決まったんですか?
そうですね。研修を終えたタイミングで新規オープンするグループホームの管理者枠が空いていたので、同じ施設のサービス管理責任者と管理者を兼務する形になりました。
1年目のホームはスタッフも利用者さんもまだ不慣れな状況で大変なことも多いですけど、本社のエリアマネージャーからのサポートを受けながら、なんとか頑張っています。
──エリアマネージャーからは、どんなサポートが受けられるんですか?
入居希望者のご案内から、希望者の方をホームで受け入れられるかの相談、利用者さんの支援方針についての相談など、いろいろな場面でアドバイスをもらっています。
週に1〜2回くらいの頻度でホームを訪れてくれていますが、直接会えないときでも電話やメールで相談に応じてもらえます。ベテランの方が多いので、安心感がありますね。
この業界では資格は持っているものの、実務経験ゼロという方も結構いると思います。なので未経験の方にとっても、本社から遠隔でもサポートしてもらえる研修やホームの巡回体制があるのは、とても心強いことだと思います。
──グループホームは初めてとのことですが、実際に働かれてみていかがですか。
グループホームは生活全般を支援するので、集団生活で必要なルールや健康管理、金銭管理など、気にかけるべきことはたくさんあります。
就労支援施設とは違った難しさと責任がありますが、その分やりがいも感じますよ。利用者さんと信頼関係を築けたときの嬉しさはひとしおです。
──現在サービス管理責任者と施設管理者を兼務されていますが、お給料としてはどのくらいの金額になるのでしょうか?
額面でいうと35万円くらいですね。
前職でも同じようにサビ管と施設管理者を兼務していましたが、当時と比べると10万円ほど上がりました。
──今後どのように働いていきたいか、目標がありましたら教えてください。
オープンしたての1年目は、利用者さんもスタッフも慣れるまでは大変なことが多いです。そんな時期だからこそ、一人ひとりの話をしっかり聞いて、困りごとがあればひとつずつ丁寧に解決していけるよう心がけています。
みんなが安心して過ごせるグループホームにすることが、当面の目標です。
──応援しています! 本日はありがとうございました。
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