1. みわの会について
2021年12月現在、東京と神奈川に8ヶ所の保育施設を運営する「社会福祉法人 みわの会」が生まれたのは2003年のことです。保育者として大切にしている思い──“Mind” “Identity” “With” “At home”の頭文字から「みわの会」と名付けられました。
「MIWAあかね台光の子保育園」は、みわの会が誕生した翌年の春にその第一号園として開園しました。園はJR横浜線・東急田園都市線「長津田駅」から枝分かれした支線、東急こどもの国線「恩田駅」から徒歩15分、住宅街を貫く坂道の中腹にあります。近所の方とも気軽に挨拶を交わす様子からは、自然だけではなく人にも恵まれた保育環境であることがうかがい知れます。
今回はこの園に2021年4月に入職したばかりの菊地先生、そして法人本部で採用を担当する木下先生に、MIWAあかね台光の子保育園で働く魅力について話を聞きました。


2. 先輩保育士インタビュー
話を聞いた人
菊地春花先生
短大卒業後、地元の秦野市の保育園に5年間勤務。25歳のときに一念発起して横浜市の保育園へ転職。さらにその翌年にMIWAあかね台光の子保育園に転職し、0歳児クラスを担当。園では「はー先生」と呼ばれている。
保育士6年目の一大決心! 地元を離れ横浜へ
──まず、地元から横浜の保育園に転職した理由は何だったんですか?
菊地先生:保育園になにか不満があったわけではなく、むしろすごく好きな園だったんですけど、当時は実家に住んでいたので、25歳になったタイミングで「ちょっと自立してみようかな」っていう気持ちになって。「横浜市内の保育園に就職すると住宅手当が出る*」と聞いたので、横浜市内で保育園を探して転職しました。
──結果的にその保育園は1年で退職することになってしまったんですね。
はい。心機一転したくて、一番最初に勤めた地元の園とは違ったイメージの園に転職したんです。地元の園はここと似た温かい雰囲気の園だったんですが、新しくてキラキラしたイメージの園に……。でもやっぱりちょっと合わなかったんです(笑)。
──どんなところが合わなかったんでしょうか?
規模は最初に働いた園とあまり変わらなかったんですけど、駅から近い保育園だったので、園庭がすごく狭かったり、周囲の交通量が多かったり……。そういった保育環境の面で「毎日の保育を楽しめてるかな?」と思って。
やっぱり保育の仕事は楽しくないと続けられない仕事だと思うので。そういう気持ちで翌年も続けるのは責任がないですし、保護者にも子どもたちにも申し訳ないので、年度末で退職させていただいて、今年度からこちら(MIWAあかね台光の子保育園)で働き始めました。

一度つまずいたからこそわかった、自分の大切にしたい“保育”
──今回の転職で重視したポイントは?
まずは大きい園庭があること!それからお金の話になってしまうんですけど、住宅手当が出ること。一人暮らしするうえでは大きいので……。あとは園の雰囲気や先生たちの人柄を見て決めようと思いました。
──その条件で調べて、MIWAあかね台光の子保育園のほかに検討した園はありましたか?
なかったと思います。最初にここを紹介してもらって、この園庭を見て「ここがいい!」って一目惚れだったので。


前回の転職活動ではすごくたくさんの園を見学したんですけど、今回は重視するポイントが決まっていたので、希望に合う園がかなり絞られていたと思います。
──ちなみに最寄りの恩田駅からでも結構歩く印象なのですが……、通勤は大変じゃありませんか?
そうですね、大変ですね(笑)。
──通勤時間はどのくらいですか?
自転車で20分、雨の日は歩いて45分くらいですかね。
でも、見てのとおりこの辺りは車通りがすごく少ないんです。去年いた園は幹線道路沿いにあったので、お散歩のときも交通量の多い大きな道をひたすら歩いていくって感じだったんですけど、私それがどうしてもちょっと……。
やっぱり「のんびりとした雰囲気の園で保育したい」って思っていたので、「交通の便はちょっと悪いくらいのほうが自分には合っているのかな」と、そこはあまり気になりませんでした。

保護者からの手紙が気付かせてくれたこと
──選考フローはどんな感じでしたか?
本来なら保育体験もできるんですが、去年(2020年)は新型コロナウイルスの影響で、見学のあとにそのまま面接という流れでした。
──面接ではどんなことを聞かれましたか?
まず退職理由ですね。1年で辞めることになるので、そこはやはり聞かれました。
あとはA4サイズの紙に「園内を見学した感想」と「今まで保育に携わってきたなかで印象に残っていること」を書きました。
──どんなことを書きましたか?
本当に園長が丁寧に案内してくださって……。「こういう思いからこうしています」っていう説明の仕方だったので、「誰でもいい」というわけではなく、保育観が合うかどうか真剣に選考していることが伝わってきました。



子どもたちの制作過程や保育者たちの気づきについても掲示されている
──保育で印象に残っていることについてはどうでしょうか?
新卒で初めて担当したクラスが1歳児クラスだったので、その子たちの卒園と私の退職が重なったんですが、そのときに保護者の方からお手紙をもらったんです。
初めての運動会で泣き出してしまったときに、先生が「大丈夫だよ」とずっと側にいてくれたこと。最後の運動会ではその先生が遠くから見守るなか、鼓笛をやり遂げることができたこと。その様子がとても印象的だったこと──そんなことが書かれていました。
1年目はただ必死だったので、その手紙をいただくまですっかり忘れていて……。でも「自分が何気なくしたことでも、子どもや保護者の心にはしっかり残っている。保育はそういう責任ある仕事なんだ」ってその手紙で改めて気付かされました。
──最初の職場では本当に良い経験が積めたんですね。
そうですね、悪いところは何もありませんでした。でも、転職でいろんな保育観に触れたことで自分も成長できたかなと思います。

環境が整っているからこそ、保育士としての力量が問われる
──内定をもらってから即決でした?
そうですね。園庭と園内の雰囲気の温かさ、先生たちの人柄で。
──4月から働き始めて半年と少しですが、働いてみてどうですか?
「こんなに子どものことを第一に考えている園ってないんじゃないか」って思います。
すごく新鮮だったのが、お散歩に行くときに「行きたくない子は園で遊んでいようか」っていうことができる園なんです。もちろん声はかけるんですけど、なんとかみんなでお散歩に行くために、お散歩に行きたくなるような声かけを無理にしないんです。


子どもの主体性に真摯に向き合って一人ひとりに寄り添う保育ができる環境なので、それを実現できるだけの力量が自分にあるか、保育士としての資質を問われるというか。すごく難しいんですけど、本当に勉強になってます。
中途採用の先生が多いので転職してきた先生に対してすごく優しいですし、研修制度も整っているので「保育士として成長したい」と思っている人にはすごく合うと思います。
菊地先生に聞いてみた! 最近の“推し”は?
実際にハムスターを飼っていたこともあるという菊地先生の“推し”は『とっとこハム太郎』。今でもアニメを観て癒されているそう。推しキャラはもちろんハム太郎、次点でこうしくん。
3. 採用担当者インタビュー
話を聞いた人
事務長 木下修美先生
イギリスへ語学留学し、帰国後はPR会社で働きながら、母(みわの会の現理事長)が設立した小さな保育園の運営を手伝う。現在は事務長として園運営、採用業務など裏方からみわの会を支える。数年前には保育士資格も取得し「おさみ先生」として現場に入ることも。
「はー先生」の第一印象
──今日エプロンを着ていますが、木下さんも保育の現場に入ることが?
木下先生:基本的に法人本部で裏方の仕事を担当しているので保育の人員ではないんですが、保育士の資格を持っているので、保育のお手伝いをしながら子どもや職員の様子を自分の目で見るようにしています。
──では今日は「木下先生」と呼んだほうがいいでしょうか?
私たちの法人では基本的に下の名前で呼んでいるんですよ。先ほどの菊地は「はー先生」、私は「おさみ先生」って呼ばれています。子どもからも、保護者からも、職員からも。
──「木下先生」より「おさみ先生」のほうが親しみやすいですね。
そうですね。いろんな年齢層の職員がいますが、みわの会の保育士としてはみんな対等ですし、保護者の方も話しかけやすくなるかなと。

──では、これからは「はー先生」「おさみ先生」と呼ばせてもらいますね。
はい、よろしくお願いします。
──はー先生と初めて会ったときの印象を教えてもらえますか?
はー先生はとてもさわやかな印象でしたね。本人は緊張していたと思うんですけど、そのなかでも温かい笑顔が見られて、答えに迷ったり話につまずいたりすることがなくて。話の歯車がすごく合っていたので、同じ思いを持っている保育者だなとすごく感じたのを覚えています。
──こういうインタビューでは緊張して視線が下がる人も多いんですが、はー先生は真っ直ぐ目を見て話す姿が印象的で、「芯の強そうな方だな」と感じました。
それは私も思いました。もちろん面接でいろいろお話はさせてもらうんですが、第一印象が大きいですね。その点、はー先生は「うちに向いているな」「うちで働いてほしいな」って直感がありました(笑)。
──はー先生は前の職場が早期離職になることについてはどう思いましたか?
一年でも長く勤めることももちろん素晴らしいことなんですけども、はー先生の場合、理由もしっかりあったので以前の園の就労期間はそこまで気になりませんでした。
はー先生もそのときは「やってみよう」という気持ちで就労されたと思いますし、「私の方向性はこっちじゃないんだ」ということに気がついて、保育に対する考え方の合った園を探した結果(MIWAあかね台光の子保育園に)出会ったということなので。
──最初の転職では「まったく違った環境で保育をしてみたい」という気持ちがあったそうですが、合う/合わないは結局やってみないとわからなかったりしますよね。
そうですね。それに、そのとき関わっていた子どもたちを年度末まで責任を持って見たうえで4月1日から入職していますので。

職種や雇用形態を問わず、“保育者”としての教育機会を提供
──中途採用で入職した方に対してどんなサポートがありますか?
新卒・中途を問わず全員、入社時には園長からマニュアル研修を受けていただいてます。
みわの会には「業務対応基本マニュアル」というものがあるんですが、マニュアルと言っても一つひとつの業務の“やり方”ではなくて、“考え方”を記したものになります。例えば給食や午睡などについて、私たちがやっていきたい保育の方向性や考え方、その根拠が書いてあります。
私たちは全職種、全雇用形態の先生たちを“保育者”と捉えてますので、給食の先生であっても、パートさんであっても、みんなにこの研修を受けていただきます。

毎年4月には、理事長からみわの会の保育理念について直接話を聞く理念研修や、保育者として気をつけなければならないマナーや接遇、守秘義務、SNSの使い方などについて学ぶ新任者研修もあります。

みわの会の「ホスピタリティ・マインド」を受け継ぐ保育者に
──選考時に「園内を見学した感想」と「今まで保育に携わってきたなかで印象に残っていること」をA4の紙に書いたと聞いたのですが、敢えて紙に書かせている意図があるんでしょうか?
面接時にもこれまでのご経験や保育の中で大事にしてきたこと、失敗談、成功談をもちろん一通り聞くんですけれども、やっぱり書くことで考えることにつながるので。
コロナ禍の前は選考の中に保育体験も含まれていたので、「どんなことを意識して保育していたのかな」ということを確かめるために書いてもらっていましたね。
──はー先生が書いたエピソードについてはどのように評価しましたか?
私たちは法人理念の一つに「ホスピタリティ・マインド」を掲げています。
みわの会の“M”は“Mind”の頭文字なんですが、ただの「マインド」ではなくて「ホスピタリティ・マインド」なんです。

はー先生が書いたエピソードからは「ホスピタリティ・マインドを持っている」ことが感じられます。「ホスピタリティ・マインド」は、園に関わるすべての人に発揮しようという姿勢でいます。なかなか完璧にはいきませんが、彼女のちょっとした一言やちょっとした立居振る舞いからもそれは感じられますので、やっぱり素晴らしいなと思います。
──はー先生は入職してからまだ日が浅いかもしれませんが、入職したあとの様子、働きぶりについてはどう評価していますか?
はー先生が入職した4月はまだコロナの影響が大きく、ほかの職員と積極的に関わったり、コミュニケーションしたりするのが難しかったと思うんですね。そういうところではきっと顔に出さない不安もあったんじゃないかと思うのですが、クラスの子どもたちに対して笑顔でとても真摯に向き合っていると思います。
それから、はー先生は物怖じせず自らいろんなことを聞ける方なので、とにかく仕事を覚えるのが早いです!

以前は「困っていることはない?大丈夫?」と気になってよく声をかけていたのですが、今はもう園のことをきちんと知っていただいて、戸惑うこともなく仕事しているので安心しています。
──最後にこれからはー先生に期待していることを教えてください。
転職してからの半年の中で、彼女なりに悩んだり乗り越えたりしたことがあったと思うんですけど、そういう姿は声はかけずともちゃんと見守っています。
これからもみわの会の職員として保育者として成長して、より若い職員にMIWAあかね台光の子保育園の保育を伝えていっていただけるような、そういうリーダー層の職員に育っていただきたいなって思っています。
4. 採用グループからのメッセージ
みわの会では、遊びの中からさまざまなことを学び、友だちとの関わりやそのとき感じたことから興味や関心を引き出すことを大切にしながら、子どもも大人も「ほっ」とくつろげる場所を作ることを心がけています。
MIWAあかね台光の子保育園の特長は、子どもが穏やかに生活できる保育環境です。園内には乳児向けと幼児向けに2つの園庭を備えているほか、周囲には緑豊かな遊び場が多く、自然の音や緑の香りを感じながら子どもたちをのびのびと保育することができます。
駅から近い保育園と比較すると通勤がやや不便であることは否めませんが、この環境が気に入り、町田方面から車やバイクで通勤する職員や、宿舎借上制度を利用して通勤しやすい長津田周辺に引っ越してくる職員もいます。
ぜひこの環境を見て感じていただきたいと思っていますので、見学のご相談はお気軽にどうぞ!(採用グループ 木下)

5. 数字で見るみわの会

みわの会では、職員一人ひとりが心身共に充実し幸せであることで、外部環境(子どもたちや保護者)への貢献度が高まるという「インサイド・アウト」の考え方を大切に、職場環境の充実に努めています。
産休・育休から復職する職員も多く、ライフステージの変化に合わせてキャリアを重ねていくことができます。
今回取材したMIWAあかね台光の子保育園以外にも、都内に7ヶ所の保育園を運営していますので、ぜひ求人をチェックしてみてください。