1. 【転職者インタビューvol.29】作業療法士10年目32歳/転職1回

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インタビュー2019/06/11
【転職者インタビューvol.29】作業療法士10年目32歳/転職1回

第29回目は、精神科で作業療法士として活躍するIさん(32)。介護施設で働く作業療法士との業務の違い、科長としての苦労、奥さんとの出会いなどなど、仕事からプライベートまでIさんの人生について根掘り葉掘り伺ってきました。

「なるジョブ」転職者インタビューvol.29


1.今日の転職経験者はこんな人

作業療法士・人生年表

ー出身はどちらですか?

茨城県の果て。とにかく田舎です。

ー年齢とお仕事は?

32歳で、精神科の作業療法士をやっています。前職はデイサービスの作業療法士でした。

ー家族構成は?

両親と姉がいます。

僕は昨年結婚し、妻と2人で都内に住んでます。

2. Iさん(作業療法士・32歳)の生い立ち

ー幼少期はどんな子でしたか?

活発だったんじゃないかな。

幼稚園児の頃、女の子に目隠しをし四つん這いにさせ、その上にまたがって遊んでいたらものすごく怒られた記憶があります。

ー小学校に上がってからはどうでした?

自分で言うのもなんですが、運動も勉強もできたほうでした。公文と塾に通い、空手と野球もやっていました。

中学校にあがってからも、成績は結構よくて学年で5番以内には必ず入っていました。我が家の家訓として「90点以下は0点と一緒」というものがあったので、中学時代は勉強漬け。もちろん格好つけて「おれ全然勉強してねーわー。やべーわー」っていつも言ってました。

さらに言うと野球部のキャプテンかつ、ピッチャーで4番でした。思い返せば順風満帆だったな。

ーでは高校もレベルの高い学校へ?

そうですね。一応、県下でも有数の進学校に入学しました。

正直、中学校までは「俺はできるやつなんだ」って少し調子に乗っていた部分があったんですが、完全に鼻っ柱を折られましたね。その高校には県内の猛者が集まるので、学力では敵わず、しかもいいやつばかりで人格も敵わず、そしてなぜか運動できるやつも多くて……劣等感でいっぱいでしたね。

そこから少しひねくれて、進学校なのに短ラン・金髪・赤い靴とかで通学してました(笑)。あ、でも成績は真ん中くらいをキープしてましたよ。

3.過酷な実習を経て作業療法士へ

ー作業療法士を目指したきっかけは?

高3で進路に悩んでいた時に、精神科病棟の看護師である母の職場に見学へ行ったんです。今思えば馬鹿な理由なんですが、そこで働いている作業療法士がすごく楽そうに見えたんです。

その病院の作業療法士の勤務時間が16時半までだったので「こんな早く終われる仕事あるのか!」と。

それで作業療法士について母に詳しく話を聞き、「予防と回復に関わる大切な仕事だよ」と勧められたのが理由ですね。

ー大学生活の思い出は?

思い出というか、留年したのはいまだに悔しいですね。ただこれには今も納得できないんです。というのも僕を落とした教員がおかしな人で、その試験に明確な採点基準がないんですよ。論文・記述式の問題だったんですが、その教員に気に入られている人ばかり合格で、そうじゃない人は落とされていたと思います。その教員は何か問題があったのかわかりませんが、1年で学校から去りました。

こう聞くと言い訳というか、ひがみのように聞こえるかもしれませんが公平じゃなかったと思います。

ー実習は大変でしたか?

すごく大変でした。老年・身体・精神の3領域について病院や老健(老人保健施設)などで実習するんですが、人生で一番つらかったかもしれない。

1年生のときは1週間の見学実習があり、2年次に2~3週間の評価実習、4年次に2ヶ月間のインターンを2回という感じです。

実習期間中は毎日、レポートや課題に追われて睡眠時間は3時間くらいしか取れませんでした。別の病院へ実習に行った同期は、九州の病院まで行かされたうえ実習指導者の肩揉みや腰揉みまでやらされたそうです。しかも、自費でウィークリーマンションを借り上げて。

パワハラの影響で精神疾患を抱えてしまった学生も何人かいたほどでした。

ー実習と国家試験の勉強で就活している時間がないのでは?

そうなんです。時間がないので、受験後にハローワークを利用して1週間くらいで就職活動を終わらせました。まあ医療職あるあるですよね。

4. 新卒でデイサービスへ就職

ー職場はどのようなところへ?

民間企業が運営するデイサービスへ入職しました。ちなみに、その会社のメイン事業はフィットネスクラブです。

初任給が結構よくて、作業療法士手当も含めて額面で27万円。賞与も年2回・計4ヶ月分の支給でした。

ー業務はどんな内容ですか?

運動を用いたリハビリです。利用者さんとのカウンセリングを通して、最適なリハビリプランを作って実施していました。あとはケアマネさんとの連携や送迎業務も。

正直、送迎業務はすごく嫌いでした。

ーなぜ送迎業務が嫌だったんですか?

住宅街の細い道を大型の乗用車でまわるのですごく神経を使うんですよね。それに利用者さん一人ひとりのお迎え時間は分刻みで決まっているので、ルートは間違えられないし。

そしてお昼ご飯の時間を取れないことが何よりの苦痛で。

そのデイサービスは午前・午後に分かれていたので、午前の利用者を家まで送って、すぐに午後の利用者を迎えに行って、ってしているとお昼休憩が取れないんですよ。なので、基本的にはお昼ごはんを食べられませんでした。

ただ、大手だったので研修が充実しているのは良い点でした。ビジネスマナー研修もあって、その経験が今になってすごく助かってます。

ー専門のドライバーさんがいなかったんですね。

でも僕や他の職員が猛烈に抗議したおかげか、今は専門のドライバーを雇っているようです。

ー転職したのはそのあたりが理由ですか?

それと、やっぱり精神科で働いてみたかったからです。

新卒のときは「病院は偉そうな人が多そうで嫌だ」って思ってたんですが、やっぱり気になっちゃいまして。

5. 精神科領域での作業療法士とは

ー転職活動はどのように進めましたか?

POTA』と呼ばれる精神科作業療法協会があるんですが、そこのHPにある求人情報から探し、精神科専門の病院へ転職しました。

ー給料はどれくらいですか?

今は手当含めて31万円ほどです。賞与は前職と同じく年2回・計4ヶ月です。

作業療法士・給与明細書

ー前職のような身体分野と、転職後の精神分野では業務内容も変わるんですか?

もう全く別の仕事といっても過言ではないですよ。

例えば『散歩をできるようにする』という生活訓練ひとつとってもアプローチの仕方が違うんです。デイサービスなどでの身体リハだと、運動機能の回復や維持を目的として歩行訓練などをおこないますよね。

精神科だと、そもそも「外に出る」という行為への恐怖心が障害となっていることもあるんです。「音に過敏」「人が怖い」など理由はさまざまですが。なので、「なぜそれができないのか」という原因の評価から始まり、外出の練習をしたりSST(ソーシャルスキルトレーニング)をおこなったりします。

ーSSTとは?

社会生活技能訓練とも言われていて、簡単に言うと社会性を身に着けるためのトレーニングです。

例えば統合失調症や発達障害のような患者さんって、対人関係がすごく不安定になりやすいんですよ。なので、そういう方々には対人距離の取り方だったり集中力を持続させる方法だったりをトレーニングします。

個人的にはこれからこのSSTの需要が高まっていくと思っています。

ー相手のこころに働きかけるという点では臨床心理士にも少し似ていますね。

そうですね。身体リハビリは明確な原因とそれに対する正しいアプローチまでを導きやすいんですが、精神科領域だと明確な正解がないから難しいんですよね。

僕たちの仕事は、精神面からのアプローチで患者さんの活動性を上げることなので、その辺が心理士とは少し違うんじゃないかなと思います。

ーなるほど。作業療法士のイメージが少し変わりました。Iさんは今の職場でどれくらい働いているんですか?

前のデイサービスは半年ほどで辞めたので、もう9年くらいですかね。職員歴だけ長いのでいつの間にか作業療法科の科長になってました。あと、病院併設されているデイケアの主任にも。両方とも名ばかりですけどね。

ー2部署掛け持ちはすごいですね。現在の業務内容はどのような感じでしょうか。

どちらも現場にはあまり出られていないんですよね。色々なミーティングや申し送り、電子カルテのチェックなどで1日がほとんど終わってしまいます。患者さんが300人いるので、人数分の記録作業はなかなか苦労してます。

ー転職を考えることはありますか?

常に頭をよぎっていますね。というのも、正直自分のキャパシティが限界になってしまっているなと感じるんです。

管理職になってから、さまざまな研修・講習会・セミナーなどに参加しているんですが、特にデイケアでは一番年下ということもあり、あまり自信が持てず。

医療系の管理職は誰もがいっぱいいっぱいなんじゃないかなと思っちゃいますね。

ー転職してやりたいことなどはあるんですか?

SSTをもっとしっかり勉強して、それを仕事にするのもいいかなと。今ってすごく攻撃的な社会になってきていると感じていて、対人関係の説明書みたいなものが必要なんじゃないかなと思うんです。

あとはデイケアで就労支援もやっていたので、キャリアコンサルタントなんかも気になっています。

ー対人関係の説明書ですか。面白いですね。

方々で言われていることかもしれませんが、やっぱりスマートフォンやSNSの普及に伴って対人能力の欠如も顕著になってきている気がしますよね。

ただ、実は嫁とは職場結婚なんで転職しづらいんですよ。嫁も作業療法士で、しかも部下なので。僕だけ転職したら残された嫁への風当りが強くなりそうだなという心配が……。

6.(番外編)生活・お金・奥さんの話

ースマホのホーム画面を見せてもらえますか?

どうぞ。

作業療法士・給与明細書

よく使うアプリはタスク管理用の「ToDo」、メモを写真に取る癖があるので「カメラ」、あとは「ハチカレンダー2」というスケジュールアプリですね。

ー奥さんとは職場結婚とのことですが、お付き合いを始めたのはいつ頃?

4年前です。出会ったのはさらのその2年前。

ー作業療法士夫婦としてのエピソードはありますか?

うーん。そう考えると特に無いですね。嫁はすごい能天気かつマイペースでちょっとお馬鹿なんですが、家で仕事関連の話をしたがらないんですよね。

さっきお話しした「嫁を残して転職できない」ってことを説明しても全然理解してもらえなんです。「なんで~?私だったら気にしないけどな~」って。

あと普段は僕が料理をしているんですが、たとえ僕が風邪で寝込んでいても何か作ったり買ってきたりもしてくれないんですよ。さすがに「俺のこと大事なの?」って聞いちゃいました。

これ「作業療法士夫婦」とか関係なくただの愚痴ですね(笑)。

ー家事は分担制ですか?

料理は僕、洗濯は嫁、掃除は2人でって感じです。

ー月の支出額を教えてください。

こんな感じですね。

作業療法士・支出

家賃・光熱費・外食費はここからさらに折半ですね。家は3LDKなんですけど安いですよね。

ーでは最後に求職者の方へ一言お願いします。

遊びも仕事も、とにかく色んな人に出会って色んなことを経験してください。仕事に必要な専門性は後からいくらでも身につけられると思います。どんな仕事でも「他人に共感する力」が一番大事なんじゃないかなと最近は思うようになりました。

居酒屋さんとかに行って、どんどん知らないおじさんと飲んで喋ってきたらいいんですよ。

ーやっぱり対人能力が必須なんですね。本日はありがとうございました!


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