1. 【2019年最新版】作業療法士(OT)とは?仕事内容、給料、国家試験の合格率、理学療法士との違いについて

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コラム2019/10/08
【2019年最新版】作業療法士(OT)とは?仕事内容、給料、国家試験の合格率、理学療法士との違いについて

今回は作業療法士(OT)の仕事内容や給料、資格の取り方、国家試験の合格率、理学療法士との違いついて。リハビリ専門職である作業療法士についてご紹介します。

作業療法士画像

1.作業療法士(OT)とはどのような職業なのか

作業療法士はリハビリテーションの分野における専門職の一つです。その名の通り、作業療法士は対象者の「作業」に焦点を当てた治療・支援を得意としています。

英語では「Occupational therapis」といい、日本においても「OT」と略されます。

・そもそも「作業療法」とは

「作業療法」とは、心身に障がいのある方に対して、その治療手段として様々な作業を用いる療法です。

作業というと、手工芸のような細かい手作業などを思い浮かべる方も多いかと思いますが、ここでの作業とは日常生活に関わるすべての諸活動のことを指しています。

食事や着替えなどのセルフケア、家事や仕事、余暇活動なども「作業」と位置づけられているのです。

怪我や病気など、何らかの理由で作業(=活動)がうまくいかなくなった時、作業療法士は様々な方法で対象者をサポートしていきます。さらに作業療法士は、身体だけでなく精神面に対しても作業を用いてアプローチすることができます。

作業療法士は、対象者が自分らしく生き生きとした生活を送ることができるように、様々な作業を通して心と体を支えていく職業であるといえるでしょう。

2.作業療法士の仕事内容にはどんなものがある?

作業療法は人々の健康と幸福を促進するために、日常生活の領域で行われる様々な作業に焦点を当てた治療、指導、援助です。

対象となる領域によって作業療法士の仕事内容は異なりますが、対象者の「自分らしい生き方」を支援するという考え方は変わりません。作業療法士は、 対象者の身体・精神機能、置かれている環境、本人のニーズなどに応じて、作業療法を展開していきます。

作業療法では、以下の3つの能力を改善・維持することによって、自分らしい生活を獲得することを目標としています。

POINT

  • (1)基本的動作能力:運動、感覚・知覚、心肺や精神、認知機能
  • (2)応用的動作能力:食事やトイレ、家事など、日常生活で必要とされる活動
  • (3)社会的適応能力:地域活動への参加、就労、就学、趣味活動など

それぞれの能力改善・維持のために作業療法士が実際に行う具体的なケア内容には以下のようなものがあります。

(1)基本的動作能力

物理的感覚運動刺激(準備運動を含む)、トランポリン、滑り台、サンディングボード、プラスティックパテ、ダンス、ペグボード、体操、風船バレー、軽スポーツなど

(2)応用的動作能力

食事・更衣・排泄・入浴などのセルフケア、起居・移動、物品・道具の操作、金銭管理、火の元や貴重品などの管理練習、コミュニケーション練習、福祉用具の作成や使用、退院後の住環境の調整など

(3)社会的適応能力

書字、計算、パソコン操作、対人技能訓練、生活圏拡大のための外出活動、銀行や役所などの利用、公共交通機関の利用、絵画、音楽、各種ゲームなど

他にも、生活環境を改善するための相談、家庭内・職場内での関係者との相談調整、ライフスタイルの再設計など、様々な方法で「自分らしい生き方」をサポートしています。

作業療法士の扱う領域は幅広く、活躍の場も多岐にわたることがおわかりいただけるかと思います。

3.作業療法士と理学療法士の違いは?

作業療法士と理学療法士は、ともにリハビリテーション分野における専門職ですが、それぞれ得意な分野が異なります。

理学療法士



理学療法士は、寝返りや起き上がり、歩行などといった、日常生活を送る上で欠かすことのできない基本的な動作の獲得・回復を目的としたリハビリテーションを行います。治療の手段としては、主として「運動療法」や「物理療法」を用います。

「運動療法」とは、立ち上がりや歩行といった、日常生活を送る上で基本となる動作の訓練や、動作の土台となる筋力や関節の動きを維持・改善する訓練を指します。

「物理療法」は電気・温熱・光線などを用いた治療です。理学療法では、運動療法と物理療法の組み合わせによって、対象者の身体機能の回復や基本的動作能力の回復を促します。

理学療法士は、対象者が安全な日常生活を送るため、動作の土台作りをサポートする専門家であるといえるでしょう。

作業療法士



一方、作業療法士は作業を通して身体と心のリハビリテーションを行う専門家です。基本的な動作の上に、応用的な作業や活動を積み上げていくリハビリテーションを得意とします。

例えば、理学療法で獲得した立ち上がりの動作をさらに一歩進めて、トイレの動作や着替えの動作など、日常生活に必要な動作につなげていくのが作業療法士です。

さらに作業療法士は、リハビリテーションの専門職の中で唯一、精神に障害のある方への専門的なアプローチが可能な職種です。そのため、精神科の病院やデイケア、認知症関連の施設などでもその専門性を発揮しています。

作業療法士は作業を通して対象者の生活を構築していくという特性から、障害のあるなしに関わらず、支援を必要としている人すべてに作業療法を提供することができます。

4.作業療法士になるには?

4-1.国家試験の受験

作業療法士は国家資格の一つです。そのため、作業療法士になるには、まず作業療法士国家試験に合格しなければなりません。

なお、国家試験を受験するためには、作業療法士養成校を卒業している(または卒業見込みである)ことが必要です。

作業療法士の養成校は全国におよそ128校あります。養成校には専門学校や大学があり、修養年数は3年または4年とされています。修養年数に違いはあっても、卒業までに修得すべき知識や技術には差はありません。養成校では医学的な基礎知識をはじめ、作業療法に必要な専門的な知識、実際の医療・福祉現場での臨床実習など、幅広い知識や技術を学びます。

4-2.国家試験の合格率

作業療法士国家試験は毎年2月に実施されます。2019年に実施された国家試験の合格率は71.3%(新卒者は80.0%)でしたが、年によって合格率には多少の変動があります。

万が一、国家試験に不合格の場合は、翌年以降に再受験することが可能です。しかし、既卒者の合格率は新卒者に比べ、例年合格率が低いというデータがあります。国家試験に合格し、晴れて作業療法士になるためにも、養成校に在学中の方はしっかりと実力をつけて試験に挑みたいところですね。

4-3.第55回作業療法士国家試験の日程

試験日程

(1)筆記試験:2020年2月23日

(2)口述試験及び実技試験:2020年2月25日

※口述試験及び実技試験は重度視力障がい者の方のみ

合格発表日

2020年3月23日(月曜日)午後2時

5.作業療法士の就職先は?

作業療法士は、医療・福祉の現場をはじめ、教育機関や行政機関など、様々な分野で活躍しています。

以下に主な就職先をまとめましたので、参考にしてみて下さい。

主な就職先
  • ・医療分野:大学病院、総合病院、クリニック
  • ・福祉分野:障害者施設、児童福祉施設
  • ・介護分野:老人保健施設、デイケア
  • ・保健分野:地域包括支援センター、保健センター
  • ・職業関連:就労支援事業施設、ハローワーク
  • ・教育分野:特別支援学校

また、過去にインタビューをした作業療法士のIさんは精神科病棟での働き方を次のようにお話ししてくれました。

ー前職のような身体分野と、転職後の精神分野では業務内容も変わるんですか?

もう全く別の仕事といっても過言ではないですよ。

例えば『散歩をできるようにする』という生活訓練ひとつとってもアプローチの仕方が違うんです。デイサービスなどでの身体リハだと、運動機能の回復や維持を目的として歩行訓練などをおこないますよね。

精神科だと、そもそも「外に出る」という行為への恐怖心が障害となっていることもあるんです。「音に過敏」「人が怖い」など理由はさまざまですが。なので、「なぜそれができないのか」という原因の評価から始まり、外出の練習をしたりSST(ソーシャルスキルトレーニング)をおこなったりします。

ーSSTとは?

社会生活技能訓練とも言われていて、簡単に言うと社会性を身に着けるためのトレーニングです。

例えば統合失調症や発達障害のような患者さんって、対人関係がすごく不安定になりやすいんですよ。なので、そういう方々には対人距離の取り方だったり集中力を持続させる方法だったりをトレーニングします。

個人的にはこれからこのSSTの需要が高まっていくと思っています。

【転職者インタビューvol.29】作業療法士10年目32歳/転職1回より一部抜粋

6.作業療法士の給与はどのくらい?

これから作業療法士を目指す方や、現在作業療法士として働いている方にとって気になるのは、やはり給与などの収入面だと思います。

厚生労働省の賃金構造基本統計調査によると、2017年度における理学療法士・作業療法士の平均年収は3,901,650円でした。

作業療法士の給与は、働いている地域や経験年数などによって、違いが出ることがありますが、あくまでも全国の平均データとして参考にしてください。

7.最後に

理学療法士と混同されがちな作業療法士ですが、その役割はハッキリとわかれており、日常に必要な動作のリハビリからメンタルのケアまで、幅広くフォローしています。今後もニーズの多様化に伴い、活躍の場はますます拡大していくのではないでしょうか。

ケガや病気によって、身体に不自由を抱えてしまった方の、社会復帰を支援するお仕事。少しでもご興味がわいた方は「生きがい支援のプロ」として作業療法士を目指してみてはいかがでしょうか?


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【転職者インタビューvol.30】作業療法士10年目(東京)Iさん32歳/転職回数1回

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