1.スポーツインストラクターとは
2.スポーツインストラクターの種類・仕事内容・なり方・資格
2-1.フィットネス/ジムインストラクター
2-2.ヨガインストラクター
2-3.ピラティスインストラクター
2-4.ボディメイクインストラクター
2-5.エアロビクスインストラクター
2-6.ストレッチインストラクター
2-7.ダンスインストラクター
2-8.ボクシングインストラクター
2-9.スイミングインストラクター
2-10.ゴルフインストラクター
3.さいごに
1.スポーツインストラクターとは
スポーツインストラクターは、スポーツの技術指導をする専門職です。一口にスポーツインストラクターと言っても、種目や目的に応じて「◯◯インストラクター」という名称で非常に多くの種類があります。
今回は主要な10種類のスポーツインストラクターの仕事内容となり方、業界内でメジャーな資格について紹介します。なお、スポーツインストラクター全般の説明については以下の記事でも詳しく紹介しているので、参考にしてみてください。
【最新版】スポーツインストラクターとは? 仕事内容、就業先、なり方・資格、年収・給料、将来性について
tips|「スポーツトレーナー」と「スポーツインストラクター」の違いは?
スポーツインストラクターとよく似た職業に「スポーツトレーナー」がありますが、この2つの仕事は指導内容に違いがあります。
スポーツインストラクターの指導内容は「技術指導」がメインです。一方で、スポーツトレーナーはより広範囲に「トータルサポート」をおこないます。具体的には技術指導のほか、トレーニングメニューの作成、食事や睡眠の指導、体調管理や精神面のサポート、ケガをした場合の処置やリハビリまでを担当します。
実際の働き方を見るとこの2職種の境界は曖昧になっていることもありますが、インストラクターとトレーナーには原則このような区別があることを理解しておくと良いでしょう。
2.スポーツインストラクターの種類・仕事内容・なり方・資格
2-1.フィットネス/ジムインストラクター
フィットネスクラブやスポーツジムで働くインストラクターの主な仕事内容は、利用者のトレーニング計画の作成や指導、トレーニングマシンの使い方の指導や点検、環境の整備・清掃などです。利用者は老若男女と幅広く、ダイエットや体型・体力の維持、ストレス解消、持病の改善など、その目的もさまざまです。
フィットネスクラブやスポーツジムで働くには特別な資格は必要ありません。しかし利用者と接するうえでコミュニケーションのきっかけや相手のニーズに応えるためにも、スポーツや身体機能に関する全般的な知識を持っていると良いでしょう。就職活動時のアピールポイントにもなります。フィットネス/ジムインストラクター向けの代表的な資格は、次のとおりです。
フィットネス/ジムインストラクター向けの資格
健康運動指導士/健康運動実践指導者 | |
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認定団体 | 健康・体力づくり事業財団 |
有資格者数 | 健康運動指導士 1万8,332人(2020年3月時点) 健康運動実践指導者 1万9,763人(2020年1月時点) |
特徴 | 厚生大臣の認定事業として誕生したことから、国が注力する「生活習慣病の予防」「介護予防」にも強い資格。両資格ともに安全で効果的な運動プログラムの作成・指導が役割だが、健康運動指導士はプログラムの作成と指導計画の調整をおこなうのに対し、健康運動実践指導者は作成されたプログラムをもとに実際の指導をおこなう。最近はこれらの資格を活かして病院や介護施設で活躍する人が増えている。 |
取得方法 | 下記いずれかの過程を経て、健康運動指導士/健康運動実践指導者認定試験に合格することで取得できる。 ・健康運動指導士/健康運動実践指導者養成講習会を受講する ・健康運動指導士/健康運動実践指導者養成校の養成講座を修了する |
公式サイト | 公益財団法人 健康・体力づくり事業財団 |
▼健康運動指導士についてはこちらの記事でも詳しく解説!
健康運動指導士とはどんな資格?仕事内容・受験資格・職場などを調査しました!
日本スポーツ協会 公認スポーツ指導者 | |
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認定団体 | 日本スポーツ協会(旧名:日本体育協会) |
登録者数 | 約60万人(2020年時点)※スポーツリーダーを含む |
特徴 | 地域のスポーツクラブから国際大会レベルまで、年齢や技能レベル、種目に応じた5領域18種類の指導資格がある。 |
取得方法 | 下記いずれかの方法で取得が可能。 ・日本スポーツ協会や加盟団体等が開催する養成講習会を受講する ・指定の大学・専門学校の授業を履修する |
公式サイト | 公益財団法人日本スポーツ協会 |
日本トレーニング指導者協会 トレーニング指導者 | |
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認定団体 | 日本トレーニング指導者協会(JATI) |
有資格者数 | (2019年度のトレーニング指導者の合格者数) 1,153人 |
特徴 | トレーニング指導者として必要な知識と技能を得られる資格。レベルは3段階あり、スポーツ選手や一般人への指導レベルから、国際的なトップアスリートなどへの指導ができる特別上級レベルまでがある。 |
取得方法 | 「トレーニング指導者(基礎資格)」を取得する場合は以下のいずれかの方法で取得が可能。 ・JATIの養成講習会を受講し、認定試験に合格する ・JATI指定の養成機関で所定の科目を履修し、認定試験に合格する |
公式サイト | JATI-日本トレーニング指導者協会 |
2-2.ヨガインストラクター
ヨガとは、呼吸を組み合わせながらさまざまなポーズを取ることで、身体の柔軟性を高める、不調を調える、ストレスの緩和、心身のリラックス効果などを得られる健康法です。ヨガの種類は非常に多く、「ハタヨガ」「パワーヨガ」「ホットヨガ」「陰ヨガ」などの多くの流派や種類があります。ヨガインストラクターは生徒のレベルや身体の状態に合わせて、正しいポーズのとり方や呼吸法などの実践方法を指導します。
主な職場は、ヨガスタジオやヨガスクール、フィットネスクラブなどのほか、出張レッスンとして個人宅や地域のカルチャースクール、高齢者施設などに行くこともあります。ヨガインストラクターには公的な資格はなく、指導する上で資格は必須ではありません。しかしスキルの証明や集客のために、民間資格の養成コースを修了してからヨガインストラクターとして活動する人が多いようです。
ヨガインストラクター向けの資格
ヨガアライアンス(RYT200/RYT500) | |
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認定団体 | ヨガアライアンス協会 |
会員数 | 約10万人(2020年4月時点) |
特徴 | アメリカの非営利団体が運営し、10万人以上のヨガインストラクターが登録する世界最大級のヨガ資格。国内外で通用する資格で、日本でも多くの取得者がいる。主なコースにはヨガ指導者として必要最低限の知識を習得できる「RYT200」と上位資格の「RYT500」がある。 |
取得方法 | ヨガアライアンスの認定校(RYS)が開講する養成コースを受講し、ヨガアライアンス認定インストラクターとして協会に登録されることで取得できる。 習得時間は200時間、500時間などと決まりがあるものの、受講内容は各認定校ごとに異なるため、自分にあったカリキュラムの養成コースを選ぶと良い。 |
公式サイト | Yoga Alliance |
2-3.ピラティスインストラクター
ピラティスは本来リハビリを目的として開発されたエクササイズです。呼吸法と骨格を意識しながら身体を動かすことで体幹やインナーマッスルが鍛えられるため、現在はダイエットやボディメイク目的で習う利用者も多くいます。ピラティスインストラクターは、生徒のレベルや身体の状態に合わせ、正しい呼吸法や筋肉の動かし方、ポーズのとり方などを指導します。
主な職場は、ピラティス専用のスタジオやスクール、ピラティスのレッスンが開講されているフィットネスクラブなど。ヨガスタジオと併設されていることも多いです。ピラティスインストラクターになるために資格は必ずしも必要ありません。しかしヨガインストラクターと同様に、スキルの証明や生徒を集める目的で民間のピラティスインストラクター養成コースに通って資格を取得する人もいます。
ピラティスインストラクター向けの資格
BASIピラティス | |
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認定団体 | ZEN PLACE |
特徴 | アメリカに本部を置く世界最大規模のピラティス専門の教育団体が認定する資格。世界40ヶ国に広がっており、日本では株式会社ZEN PLACEが養成プログラムの運営をおこなっている。養成コースは3種類あり、「マットピラティス」「マシンピラティス」マットとマシン両方を取得できる「コンプリヘンシブ」のコースがある。 |
取得方法 | BASIピラティスの各養成コースを受講し、自己練習・レッスン見学・指導練習を経て認定試験(筆記、実技)に合格することで取得できる。 |
公式サイト | BASIピラティス |
PHIピラティス | |
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認定団体 | PHI Pilates Japan |
有資格者数 | 約8,000人 |
特徴 | アメリカに本部を置き、PMA(ピラティス指導者の国際基準や資格を認定する非営利組織)の認定を受けた教育機関。養成コースには8つの基本コースと1つの特別プログラムコースがあり、国内外で通用する資格を取得できる。 |
取得方法 | 初めて受講する場合は基本コースの「マットⅠ/Ⅱ」または「リフォーマーⅠ」のどちらかの実技講習を受講する必要があり、認定試験に合格することでインストラクター資格を取得できる。 ほかのコースの資格を得るには基本コースの受講要件を満たす必要がある。 |
公式サイト | PHI Pilates Japan |
2-4.ボディメイクインストラクター
ボディメイクインストラクターは、理想の体型やボディラインづくりを目指す人に対して指導をおこないます。具体的には、目標の体型に合わせたトレーニングメニューの提案や指導、食事や栄養についてのアドバイスなどです。
美しい身体づくりをサポートするためには、トレーニングに関する知識をはじめ、栄養学や機能解剖学、運動生理学などに基づいた指導が求められます。またボディメイクのトレーニングは数ヶ月などの長期間に渡り1対1でおこなうことが多いため、相手との信頼関係を築けるコミュニケーション能力も重要です。
ボディメイクインストラクター向けの資格
NSCA認定パーソナルトレーナー(NSCA-CPT) | |
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認定団体 | NSCAジャパン |
有資格者数 | 約4万6,000人(2018年8月時点)※CPTとCSCS資格保有者の合計 |
特徴 | アメリカに本部がある国際的なパーソナルトレーナーの資格。一般人からプロアスリートまで幅広い相手を対象に、トレーニングや動機づけ、コンディショニング全般を医学や運動生理学などに基づき技術指導ができる。理学療法士や柔道整復師などの医療従事者も取得する資格。 |
取得方法 | 下記すべての条件を満たした上で、認定試験に合格すると取得できる。 ・NSCAジャパン会員であること ・満18歳以上であること ・高等学校卒業以上の者または高等学校卒業程度認定試験の合格者であること ・有効なCPR/AEDの認定者であること |
公式サイト | NSCA資格認定試験 |
NESTA認定パーソナルフィットネストレーナー(PET認定) | |
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認定団体 | NESTA JAPAN(全米エクササイズ&スポーツトレーナー協会) |
有資格者数 | 約6万5,000人 |
特徴 | アメリカに本部がある国際的なパーソナルトレーナーの資格。身体に関する専門的知識や実践的技術のほか、ビジネススキルとしてのパーソナルトレーニングの考え方や営業手法まで学ぶことができる。 |
取得方法 | PET認定試験に合格することで取得できる。 受講資格は下記1〜3のいずれかに該当する場合は即時受験が可能だが、該当しない場合は認定講座を受講する必要がある。 (1) 1年以上のパーソナルトレーナー・インストラクターなどの実務経験がある (2) 1年以上の運動部指導、フィットネス企業勤務経験がある (3) 体育系または、医療系の大学・専門学校を卒業している |
公式サイト | NESTA JAPAN |
2-5.エアロビクスインストラクター
エアロビクスインストラクターは、音楽に合わせておこなう有酸素運動のエアロビクスを、初心者から上級者までレベルに応じて指導します。インストラクター本人の技術力や表現力はもちろん、数人〜数十人の生徒を同時に教えられる指導力や、生徒を飽きさせないレッスンの企画力が必要とされます。
エアロビクスインストラクターの働き方は、特定のフィットネスクラブやスポーツジムに就職してレッスンを受け持つほか、フリーランスとしてクラブやジムと複数契約を結び活動する人もいます。資格は必須ではありませんが、持っていると就職時に有利になることもあるようです。
エアロビクスインストラクター向けの資格
AFAAフィットネスダンスエクササイズ(FDEC) | |
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認定団体 | ATHLETICS and FITNESS ASSOCIATION of AMERICA(AFAA) |
有資格者数 | 約30万人 ※FDECを含むAFAA資格すべての合計 |
特徴 | 世界79カ国で30万人以上が活動する世界最大級のフィットネスインストラクター教育団体AFAAが認定する資格。エアロビクスインストラクターとして必要な知識、プログラム構成法や展開テクニックなど、キューイングを含む指導スキルの習得が可能。日本ではAFAAの認定を受けて株式会社JAPAN WELLNESS INNOVATIONが事務局を務めている。 |
取得方法 | 受験にはAFAAメンバー登録が必要。 |
公式サイト | JWI OFFICIAL WEBSITE |
エアロビックダンスエクササイズインストラクター(ADI) | |
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認定団体 | 日本フィットネス協会(JAFA) |
有資格者数 | 約2万人(2020年4月時点)※ADIを含む6種目の合計 |
特徴 | JAFAが認定するグループエクササイズフィットネスインストラクター(GFI)の1種目として取得が可能。集団を動かす指導力と実演力、さまざまなグループエクササイズに対応できる応用力が身につく。「ADI」は上級レベルだが、中級レベルの「ADBI」もある。 |
取得方法 | 18歳以上で認定テスト(筆記、実技)に合格すれば取得できる。 未経験者の場合は養成校に通い養成コースを修了することが推奨される。指導経験者もしくは体育系学校の卒業者の場合は、養成校には通わずにeラーニングや講習会でテスト対策を受けることができる。 |
公式サイト | 公益社団法人日本フィットネス協会 |
2-6.ストレッチインストラクター
筋肉や関節を伸ばす柔軟体操であるストレッチには、関節可動域を高めることで柔軟性が向上し、ケガの予防のほか、肩こりや腰痛の改善、疲労回復などの効果があります。利用者はスポーツをする人はもちろん、しなやかな身体づくりをしたい人やデスクワーク疲れを取りたい人などさまざまです。ストレッチインストラクターは利用者の身体の悩みやトレーニングの目的を聞きながら、1対1で正しいストレッチ方法を指導します。最近では介護予防教室での指導ニーズも高まっています。
ストレッチインストラクターとして働くには、資格は必ずしも必要ではありません。ただし生徒に直接触れて指導することを考えると、安全におこなうためにも身体構造や身体機能に関する知識を身につけておくことをおすすめします。
ストレッチインストラクター向けの資格
ストレッチングインストラクター(JSA-CSI) | |
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認定団体 | 日本ストレッチング協会 |
特徴 | 日本ストレッチング協会の4つの認定資格のうち、応用的な知識・技術の習得が認定された資格。対象者の状況に合わせて適切な選択ができる応用力、細やかな機能解剖や外傷障害に対する知識が必要とされる。個人または複数人を対象とした指導が可能となる。 |
取得方法 | 日本ストレッチング協会が実施する2日間の講習会を受講したあと、検定試験(筆記、実技)に合格することで取得できる。 |
公式サイト | 特定非営利活動法人 日本ストレッチング協会 |
パーソナルストレッチトレーナー | |
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認定団体 | 国際ボディメンテナンス協会 |
特徴 | 「国際」の名は付くが日本の一般社団法人が運営している。ランドマーク(触診法)や筋バランスチェック法、ストレッチテクニックなど、ストレッチに必要な技術を習得し、身体理論に基づいたストレッチが提供できることを認定する資格。コースは3級〜1級までの3種類があり、3級は最短15時間で資格取得が可能。 |
取得方法 | 国際ボディメンテナンス協会の認定校で養成コースを受講したあと、認定試験(Web受験可)に合格することで取得できる。 |
公式サイト | IBMA(国際ボディメンテナンス協会) |
2-7.ダンスインストラクター
ダンスにはバレエやジャズダンス、社交ダンス、ヒップホップなどのさまざまなジャンルがあり、ダンスインストラクターはその中の特定のダンスを指導します。レッスン対象は子どもの習い事から大人の趣味、プロダンサーへの指導までと幅広く、インストラクターに求められるレベルも異なります。レッスンでダンスを教えること以外にも、振り付けの考案や発表会に向けた会場手配、衣装の準備など、仕事内容は多岐に渡ります。
ダンスインストラクターの働き方は、フィットネスクラブやスポーツジム、カルチャースクールなどと契約を結びレッスンを受け持つ方法と、自分でダンススクールを運営する方法があります。ダンスインストラクターとして働くうえで必要な資格はとくになく、ダンサーとしての活動実績やコンテストの受賞歴などが重視される傾向にあります。ただし社交ダンスのインストラクターの場合は、教室内に1名以上のプロ資格保有者が必要です。
2-8.ボクシングインストラクター
ボクシングインストラクターの仕事内容はボクシングを指導することですが、その指導レベルはアマチュアからプロボクサーまでと幅広いです。近年ではボクシングの動作をエクササイズに取り入れた「ボクササイズ」の広まりを受けて、女性の生徒が増える傾向があります。
ボクシングインストラクターの働く場所はボクシングジムのほか、ボクササイズを扱うフィットネスクラブやスポーツジムなどがあります。インストラクターになるために資格は必要ありませんが、ボクシングジムで働く場合は一定レベル以上の経験者が要件になることがあります。
2-9.スイミングインストラクター
子どもから高齢者まで定番の習い事として人気が高いスイミング。スイミングインストラクターの仕事内容は泳ぎ方の指導のほか、水中でおこなうエアロビクスの指導やプールの監視業務なども含まれます。水泳はエネルギー消費量が大きいため、勤務時間を通したレッスン担当はせず、ほかのスタッフと交代制で務めることが多いようです。
スイミングインストラクターの主な職場は、スイミングスクールやフィットネスクラブ、スポーツジムなどです。働くうえで資格は必須ではありませんが、リスクの高い水中スポーツを安全におこなうためにも、指導員資格などを必須要件としている職場もあります。
スイミングインストラクター向けの資格
基礎水泳指導員 | |
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認定団体 | 日本水泳連盟 |
有資格者数 | 1,006人(2020年3月31日時点) |
特徴 | 泳法への理解だけでなく、危機管理も含めた水泳指導に必要な技能・知識を証明する資格。「スイミングインストラクターになるならまず持っておくべき」と言われることも。認定の継続には4年に1回以上の義務研修を受講する必要がある。 |
取得方法 | 各都道府県の水泳連盟で開講される講習会に参加し、筆記試験、実技試験、面接に合格することで取得できる。カリキュラムは全国共通で、講習受講時に満18歳以上である必要がある。 |
公式サイト | 公益財団法人日本水泳連盟 |
水泳教師/水泳上級教師 | |
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認定団体 | 日本スポーツ協会、日本水泳連盟、日本スイミングクラブ協会 |
有資格者数 | 水泳教師 2,225人(2020年3月31日時点) 水泳上級教師 450人(2020年3月31日時点) |
特徴 | 日本スポーツ協会が認める「公認スポーツ指導者」に含まれる資格のひとつ。「基礎水泳指導員」よりも専門性が高く、プロコーチとして指導が可能。資格は2種類あり、本格的な指導をおこなう「水泳教師」と上位資格である「水泳上級教師」はスポーツ事業の経営に関する知識も必要とされる。 |
取得方法 | 認定団体が開催する講習会参加と自宅講習を受講し、それぞれの試験に合格することで取得できる。 「水泳教師」は満20歳以上、「水泳上級教師」は満22歳以上である必要がある。 |
公式サイト | 一般社団法人日本スイミングクラブ協会 |
水中運動指導士 | |
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認定団体 | 日本アクアサイズ協会 |
有資格者数 | 約2,000人 |
特徴 | 水の特性を理解し、運動生理学や機能解剖学などの知識を熟知した指導員に認定される資格。理論に基づいた水中歩行、水中ストレングス・水中ストレッチングの実技指導技術を身に付けることができる。 |
取得方法 | 日本アクアサイズ協会が開催する講習会(計3日間)を受講し、理論試験と実技試験に合格することで取得できる。受験資格は以下のとおり。 ・体育系学校卒業または見込みの者 ・スポーツインストラクター業務に従事して1年以上の者 ・医療福祉関係の業務に1年以上の者で水中運動指導士養成講習会を受講した者 ・協会が適当と認めた者 |
公式サイト | 一般社団法人日本アクアサイズ協会 |
2-10.ゴルフインストラクター
ゴルフインストラクターは、アマチュアからプロゴルファーまで生徒のレベルに応じたゴルフの技術指導をおこないます。一定以上のゴルフの腕前があることはもちろんですが、ゴルフの技能を相手にわかりやすく伝えるだけの言語化力や指導力が求められます。
ゴルフインストラクターが働く場所は、ゴルフスクールやフィットネスクラブなどです。ゴルフインストラクターになるには資格は必須ではありませんが、持っていると就職時に有利になったり、生徒を集めやすくなったりするメリットがあります。一定レベル以上の大会受賞歴を持っていれば、それがアピールポイントにもなります。
ゴルフインストラクター向けの資格
ティーチングプロ(TCP) | |
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認定団体 | 日本プロゴルフ協会(PGA) |
有資格者数 | 4,147人(2020年12月時点) |
特徴 | 日本で唯一のプロゴルファー認定団体が認めるゴルフ指導者のプロ資格。優れたゴルフ指導技能と幅広い知識を持ち、指導要領を満たした者が認められる。取得までの期間は約1年間と長く、試験や提出課題も多いため、ハードルは高め。 |
取得方法 | 一般受験者は満20歳以上の受験資格がある。 申込後に4つの審査(書類審査、プレ実技審査、実技審査、最終審査・面接審査)すべてに合格することで「B級講習会」の受講が可能となる。講習会では座学、実技指導、検定試験、レポート提出課題がおこなわれる。講習会の出席点・合格点を満たすことで「ティーチングプロB級資格」が取得できる。 その後さらに追加講習を修了することで、上位資格の「ティーチングプロA級資格」の取得が可能となる。 |
公式サイト | 公益社団法人日本プロゴルフ協会 |
3.さいごに
近年のスポーツ志向・健康志向の高まりから、フィットネスクラブやスポーツジムの利用者数・施設数は増えています。暗闇ボクシングやトランポリン、VRを取り入れたエクササイズなどの新スポーツも続々と誕生していますし、高齢化を受けて介護予防を目的とした「介護予防インストラクター」という職業も見かけるようになりました。
2020年は新型コロナウイルスの影響でクラブやジムの利用率が減少し、苦境に立たされた施設が多くありました。しかしその一方で、自宅でできるオンライントレーニングやマンツーマンでおこなうパーソナルトレーニングの需要は伸びています。人々の健康維持のために運動は欠かせないので、社会状況に合わせた変化を伴いながらも、スポーツインストラクターの需要は今後も続くと考えられます。
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