
子ども主体の保育でのびのびと、その子らしく
ー本日は「ベネッセの保育園」が大切にしている「子ども主体の保育」についてお話を伺っていきたいと思います。よろしくお願いいたします。
園長 峯さん(以下、園長):こちらこそ、よろしくお願いします。
保育士 内城さん(以下、内城さん):よろしくお願いします!

ベネッセ 武蔵小杉保育園の園長:峯さん

ベネッセ 武蔵小杉保育園の保育士:内城さん
ーまず「ベネッセの保育園」の理念や特徴について教えてください。
園長:ベネッセは「その子らしく、伸びていく。」という想いのもと、保育をおこなっています。
そのために大切にしているのは、子ども一人ひとりの興味に寄り添って、本人にやりたいことを見つけてもらうことです。子どもたちの行動や発言はありのまま受け止めて、最後まで見守り、必要な時だけ手を差し伸べます。
そうやって、一人ひとりの子どもが伸び伸びと育ってほしいなと。
ー個性を尊重して伸ばしていく。そういう保育なんですね。
実はその子らしさを考慮せず、大人主導で「みんなであれをしましょう」「いまはこの時間ですよ」と、半強制的に促していくほうが保育者にとっては簡単なんです。
そうではなく、子ども一人ひとりが主役の子ども主体の保育をおこなっています。
子ども主体の保育ってなんだ?

ーテーマの「子ども主体の保育」というキーワードが出てきましたね。ただこの「子ども主体の保育」、ぼんやりとはイメージできるんですが「具体的にはどういうことなの? 」という人も多いと思うんです。
内城さん:たしかに概念としてはイメージできても、しっかりとした定義はないですもんね。
ーそこで今回は「子ども主体の保育」にまつわる疑問を3つご用意したので、お二人の考えをお聞きしたいなと。まずはこちら。
Q1. そもそも主体性って何?
内城さん:うーん、私の個人的な考えでいいですか? これはベネッセに入ってから思ったことなんですけど「大人の主体性」と「子どもの主体性」ではちょっと違うのかなと。
大人の場合は「自分の考えのもと能動的に行動する」って意味だと思うんですが、子どもの場合は、いろんなことに興味を持って芽生えた「やってみたいという気持ち」が主体性なのかなって思います。
園長:そうですね。子どもの好奇心を伸ばしてあげて、「あれをやってみたい」「これをやってみたい」という気持ちを育んであげることが「子ども主体の保育」の第一歩なんじゃないでしょうか。
内城さん:そこで私たちにできることは、子どもたちがいろんなことに興味を持てるように好奇心の種を蒔くことなのかなって思います。
種がなければ芽は出ないのと同じで、まっさらな状態から子どもたちに「はい、好きなことをやっていいよ」と任せてもポカンとしちゃいますよね。
なので種をいっぱい蒔いてあげるんです。

ーなるほど。好奇心の種、いい言葉ですね。
Q2. 「自由保育」と「子ども主体の保育」の違いは?
ー続いてこちらはどうでしょう? 「自由保育」は「自由に遊ばせる保育」という意味ですよね。
園長:根本的な考え方としては「子ども主体の保育」と同じだと思います。ですが注意しなければいけないのは、「自由=ほったらかしでいい」というわけではないというところですよね。
内城さん:そうですね。自由保育という名の下に、ただただ自由に遊ばせるのは保育者の怠慢かなと。
自由に遊ばせるからこそ、保育者はその環境をしっかり整えてあげなきゃいけないんだと思います。
Q3. 「一斉保育」と「子ども主体の保育」は両立できないの?
ー 一斉保育というのは、クラスやグループ単位で同じ活動をする保育ですよね。両立できるんでしょうか?
内城さん:一斉保育でも事前準備をしっかりしていれば、子ども主体の保育との両立はできると思います。
例えば、なんの準備や告知もなしに突然「今日はみんなでクリスマスリースを作ります! 」っていうやり方だと、それは保育者側の都合を押し付ける形になっちゃうと思うんです。
そこで大切なのは、子どもたちの気持ちがクリスマスに向けて高まるように仕掛けておくことなんです。何日も前から部屋にクリスマスの装飾をしたり、クリスマスの絵本を置いたり、サンタさんのお話をしたり、など。
子どもたちの気持ちのピークを一斉保育の時間に持ってきてあげれば、子どもたちも主体的に活動に取り組んでくれますよね。外から見たら同じ一斉保育でも、子どもたちからしてみれば全く違う時間になると思います。

12月の取材時には、部屋のあちこちにクリスマスの飾りが
ーだからこそ好奇心の種を蒔くことが大切なんですね。
園長:ただ勘違いして欲しくないのは、「一斉保育」と「子ども主体の保育」のどちらが優れてて、どちらがよくない、ということではないんですよね。
みんなと同じ時間に同じことをするっていう経験は、社会性を身につける上で非常に大事なことなんです。
だからこそ内城さんが言うように、種を蒔いて活動を設定する。
大人が無理やりやらせるのではなく、その活動に向けて徐々に気持ちが高まっていくように。
ーなるほど。「子ども主体の保育」について理解が深まりました。
子ども目線でおこなう環境づくり

乳児クラスの様子
ー「子ども主体の保育」以外にもベネッセの保育園の特徴はありますか?
園長:「保育園はお家の延長」という考え方も大切にしていますよ。長い時間を過ごす保育園での生活がお家と変わらず安心できるよう、環境を整えているんです。
ー具体的にはどのように?
園長:例えば、子どもたちにとって広すぎる空間って落ち着かないんです。なので保育室には天蓋を貼って、天井を低く見せています。
このカフェカーテンの仕切りもそうですね。保育者の視線や動きが子どもたちの集中力を妨げないよう、目隠しのような役割があります。

各保育室には子どもたちが遊びに集中できるよう、天蓋と目隠しが設置されている
ーそういえば室内にキャラクターものが置かれていないのも、同じような意図ですか? ベネッセグループなので『しまじろう』や『コラショ』の人形などが置いてあるのかなと勝手にイメージしていました。
園長:そうなんです。保育園ってキャラクターのイラストやぬいぐるみなどが飾られてることが多いと思うんですが、私たちの保育園では扱わないようにしています。
やっぱりごちゃごちゃした環境だと、子どもの興味や集中が散ってしまうので。
内城さん:私はそういう子ども目線での環境づくりや、スタッフの温かい雰囲気に一目惚れして就職を決めたんです。
ーそうなんですね。内城さんは入職して何年目ですか?
内城さん:新卒で入って今年で5年目です。
私が入職した年に、ちょうど峯さんが園長になったんですよね。

ー峯さん……? 園長先生のことですよね? 名前で呼んでいるんですか?
内城さん:あ、たしかにこれも特徴的ですね。私たち保育者は「先生」と呼ばれないんです。
園長:そうですね。私たちスタッフ間もそうですけど、子どもたちにも。
なので私は子どもたちに「みねしゃん」って呼ばれてます(笑)。
ーなぜ「先生」とは呼ばないんでしょうか。
園長:前提として、私たちは保育者であって指導者ではないんです。
なので上下関係もなく、子どもたちと同じ目線でいられるよう名前で呼び合っています。
それにお家には「先生」という存在はいませんよね。
ーおもしろい決まりごとですね。ほかにもベネッセならではの特徴や強みはありますか?
内城さん:「ならでは」というわけではないのかもしれませんが、今の保育を実践できているのは、会社が配置基準よりも余裕を持った人員体制にしてくれているからなのかなと思います。
国が定める0歳児クラスの配置基準は、子ども3人に対して保育者1人(3:1)なんですが、ベネッセでは子ども2人に対して保育者1人(2:1)の体制にしてます。
1歳時クラスも、基準は6:1なんですがベネッセでは3:1の体制で保育にあたっています。※武蔵小杉保育園での一例
学生時代にいろんな園でアルバイトやボランティアを経験してきたんですが、これだけ手厚い園はなかなかないですよね。人員が充実しているので、子ども一人ひとりにしっかりと目を向けられます。
小さい園だと人手が足りなくて、どうしても大人主導の保育になってしまいがちなのかなと。
園長:あとは、ほかの園ではあまり見られないイベントとして「保育参加」が挙げられますね。
ー保育“参観”ではなく保育“参加”ですか? どう違うんでしょうか?
園長:保育参加では保護者のみなさんに、私たちと同じ保育者として保育に参加していただきます。
保育者として参加してもらうなかで、お友達との関わり方を見てもらったり、集団生活の様子を見てもらったり。お家では見られないいろいろな側面を見ることができると、好評なんですよ。

ーそれはたしかに珍しいイベントですね。ではそろそろ最後になりますが、求職者の方々にメッセージをお願いします。
園長:保育士として就職先を探すときには、「自分の子どもを預けたいか」を判断基準にしたらいいんじゃないかなと思います。
保育者の質が悪い園には預けたいなんて思わないし、労働環境が過酷で保育者がいっぱいいっぱいになっている園にも預けたいとは思わないですよね。
うちのスタッフとも「自分の子どもを預けたいって思える園にしようね」ってよく話すんです。
なのでベネッセでは、スタッフが保育業務に全力を注げるよう、休憩は1時間しっかり取れるように体制が整えられていますし、持ち帰り仕事もほとんどありません。
子どもたちにとっても保育者にとっても、最高の環境にしていきたいと思っています。
内城さん:身内としての贔屓なしで、私に子どもができたらベネッセの保育園に預けたいと思います。
そんな素敵な保育園なので、ぜひ私たちと一緒に働きましょう!
ー本当にいい園で、みなさん職場が大好きなんだなと伝わってきました! 本日はありがとうございました。
採用担当の方にもお話を聞いてみました!

ベネッセスタイルケア 保育採用担当の渡邉さん
ー「ベネッセの保育園」の理念をあらためて教えてください。
先ほどの峯さん(園長)たちのお話にもありましたが「その子らしく、伸びていく。」という想いのもと、子どもたちの「やってみたい」という好奇心を大切にしています。
子どもたちが自分で考え、意欲を持って行動できる、子ども一人ひとりが主役の保育園でありたいと思っています。
ーありがとうございます。昨今、新型コロナウイルスの影響も大きいかと思いますが、採用シーンに変化はありましたか?
安心して面接に臨んでいただきたいので、対面面接の際には事前の健康チェックはもちろん、パーテーションやサーキュレーターを使って感染防止対策を徹底しています。
また常勤の保育士さん限定にはなってしまうんですが、WEB選考もおこなっています。
ーどういう方に応募して欲しいですか?
一番はベネッセの理念に共感してくださる方ですね。
これまでの経験や実績よりも、同じ方向を向いて子どもたちのために頑張ってくださる方。それが重要です。
なので面接時には経験や実績よりも、お人柄を見させていただいています。
ーとても大きなグループ会社さんなので福利厚生などもしっかりしているイメージなのですが、いかがでしょうか?
年2回の賞与や退職金制度はもちろんですが、ヘルスケアサポートの一環で年間2万円までの医療費が還ってきます。またドラッグストアでの購入費も年間5,000円まで返還されます。
そのほか『こどもちゃれんじ』や『進研ゼミ』も3割引で利用可能です。ご自身のお子さんだけでなく、甥っ子や姪っ子、お孫さんなどにも適用可能なので、多くの方々が利用されていますね。
実際に私も甥っ子姪っ子に使っています(笑)。
これらはあくまでも一例です。そのほかにも、スタッフのみなさんをしっかりサポートできるよう、さまざまな福利厚生をご用意しています。
ー最後に求職者の方々にメッセージをお願いします。
ベネッセの保育園は、どの園も意見を出しやすい雰囲気が作られています。
なのでぜひ萎縮せずに、これまでの経験を活かして頑張っていただきたいです。
また、入社時には手厚い研修を実施していますので、新卒・中途問わず安心してご応募していただければと思います。
本当にたくさんのご応募お待ちしております!

ベネッセ 武蔵小杉保育園のみなさんありがとうございました!