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よりよい毎日をサポートするベネッセスタイルケア
ベネッセグループを母体とするベネッセスタイルケアは、「自分や自分の家族がしてもらいたいサービスを提供する」を理念に掲げ、全国に340以上の有料老人ホームを運営する介護事業の老舗です。

今回お邪魔した「グランダ雪ヶ谷」(東京都大田区)は、介護職員を365日24時間、看護職員を365日(日中)配置し、入居者が安心して自分らしい暮らしを営める施設です。ホーム長と看護師の対談から、グランダ雪ヶ谷、そしてベネッセスタイルケアで働くことについて探っていきます。
話を聞いた人
西村 景子さん(責任看護師)
2016年4月入社、看護師歴15年目。大学病院でICU、眼科、心臓外科を経験したあと、ベネッセスタイルケアに転職。趣味は観劇。
加藤 嘉代子さん(ホーム長)
2006年に新卒で入社し、結婚・出産・育児を経験しながらキャリアを重ねる。複数のホームを経て2022年にグランダ雪ヶ谷へ異動。予算管理、スタッフの育成、入居相談などさまざまな業務をこなす。
ふたりが介護業界を選んだ理由

──加藤さんは新卒で、西村さんは病院からの転職でベネッセスタイルケアに入社しています。介護業界を選んだ理由を教えてください。

私は大学のときにサービス業志望で就活していたんです。販売かホテル業界かなと考えていたところ、デイサービスで働く友人から「アルバイトしない?」と誘われて。時間があるしやってみるかと軽い気持ちで手伝ったのが介護業界に入るきっかけでした。
介護の経験はそのときが初めてだったのですが、私の介助に対して「ありがとう」と感謝の言葉をいただいたのが嬉しくて。そのとき「介護もサービス業なんだ!」と気づいたんです。
アルバイトを続けていくうちに高齢者と関係性を築いて、深めていけることに魅力を感じ、介護関係の会社を探してベネッセスタイルケアに入社しました。

私は大学病院に8年勤務していたのですが、体力的にきつくなったのが転職を考えたきっかけです。残業と夜勤とで生活が不規則だったので、日勤のみの仕事をしようと考えたんです。
でも、働いていた病院は好きだったので、違う病院に転職してもまた元の病院に出戻るような気がして。それならいっそのことまったく別のフィールドで働いてみようと思って、転職エージェントに相談したところ、紹介されたのが介護施設でした。

エージェントの紹介だったんですね。ここ以外も提案されましたか?

ええ、ほかにもう1社の提案を受けました。ベネッセスタイルケアは西馬込のホームで面接を受けて、そのあとホーム長に館内を案内してもらったんです。そのとき、ホーム長と入居者さまが会話していたのですが、ホーム長の接し方がとても温かくて「患者さんへの接し方とぜんぜん違う……こんな世界があるんだ!」と衝撃を受けたんです。
そのホーム長はスタッフに対しても同じように優しく接していて、ここで働こうと決めました。
働いてわかった病院と介護施設の違い


いざ働いてみると病院の看護とはまったく違うことに驚きました。例えばケアの丁寧さに当時の私は感銘を受けましたね。おむつ交換ひとつとっても、介護職のみなさんは思いやりの心を持って丁寧に接するじゃないですか。「病院でやってきたケアは何だったの……臨床時代に知りたかった」と思いました。

病院は病気を治すのが目的ですが、ここはその人らしく幸せに暮らしていただくことが目的です。私たちはそれをサポートする役割ですから。

そうですね。それに、入居者さまだけではなくご家族との関わりも大切ですよね。年齢を重ねて病気が進行したら、さまざまなことを制限して病院での治療を優先してほしいのか、病気を抱えながらもその人らしく生きることを優先してほしいのか、時間をかけて話し合いながら掴んでいきます。
加藤さんはご家族の意向をキャッチするのが上手ですよね。早い段階で看護の方向性を決められて本当に助かっています。

西村さんはご家族の気持ちを尊重して、ご意向に沿って柔軟に看護を実践してくれているんです。医療面で必要なことと、ご本人やご家族の気持ちにギャップがあるようなときは、主治医との橋渡しになって一緒にケアの方針を考える姿が頼もしいです。
主役は介護職。だから私は一歩引く

──加藤さんは西村さんの日々の仕事ぶりをどう感じていますか?

介護職を立ててくれているなと感じます。看護職は介護職よりも上位資格のようなイメージを持たれやすいですが、西村さんは介護職から学ぶ姿勢がありますよね。

どんな専門職より入居者さまの近くにいるのは介護職なので、介護の仕事の主役は介護職だと思うんです。なので私は一歩引いて、バックアップに徹しています。

いつからそう考えるようになったんですか?

入社してすぐです。実は入職後あまり経たないタイミングで先輩看護師が退職したことがあって、その直後は誰に仕事を教わればいいんだろうと心配していました。
そんな状況を見た当時のホーム長や介護職、事務職、ドライバーのみなさんが支えてくれたんです。ホームのみなさんから入居者さまへの向き合い方や仕事を教わったからこそ今の自分がありますし、自分の役割を見いだせました。

西村さんがそういうスタンスだから、介護職員は仕事に自信とプライドを持てていると思います。グランダ雪ヶ谷でそういう関係性を築いてくれているのはすごくありがたいです。
転職でワークライフバランスは整った?

──西村さんの転職理由は体力的なものと聞きました。ベネッセスタイルケアに転職してその悩みは解消されましたか?

ええ、もちろん! 基本的に定時で帰れますし、夜勤もないので規則正しい生活が送れています。

夜間のオンコールは当番制で、ひとりあたり月の半分(15~16日)を担当しています。状態の悪い入居者さまがいる場合は残業してもらうこともあります。

月5〜10時間ほど残業することもありますが、基本的に定時で帰れています。転職して一番良かったのはプライベートの時間が確保できることですね!

西村さんはミュージカルが好きだから、有休を取って遠征に行くんですよね。

実は明日も行きます(笑)。加藤さんは休みの日は何をしているんですか?

基本的に家のことをやっているかな。あ、今年はSUPを始めたので、家族で海に行く機会が多かったです。朝5時ぐらいに起きて、テントを張って朝ごはんを食べて、あとはクルージングをするっていう。

超アクティブですね……!
「ここで暮らせて幸せ」と感じてほしい

──これまでベネッセスタイルケアで働いて印象に残っている出来事はありますか?

17年も働いているのでいろいろあるのですが……とくに印象に残っているのはホーム長になってから初めて契約を取ったことですね。
通常は見学のご予約が入ったら営業担当が対応するのですが、そのときは飛び込み見学にいらした方だったので私が担当したんです。ご家族のことを聞き、施設内を案内してプランをご説明して成約にいたりました。
売り上げがたったことも嬉しいですが、私が任されたホームを見学され、サービス内容を理解し、そのうえで自分たちのホームを選んでいただいた。ホームのみんなが積み上げてきたことが認められた気がして嬉しかったです。

それは嬉しいですね! 私は、とある入居者さまの最期を看取った日のことです。その方はご家族と疎遠になっていて、最期の日が近いと連絡したのですが「行けません」という返事で……。

ひとりで最期を迎えるなんて寂しすぎますよね。だからスタッフが10人くらい残って「みんないるからね!」と声をかけながら過ごしたんです。
きっと寂しい最期ではなかったと思いますし、そのとき改めて温かい職場だなと感じました。

この会社って優しい人が多いし、「自分や自分の家族がしてもらいたいサービスを提供する」という理念が根付いていると感じます。

たしかにそうですね。私たちって入居者さまの最後の数年くらいしか知らないじゃないですか。でもその前に生きてこられた歴史も尊重しながら、「ここで暮らして幸せだった」と思っていただけるよう、これからも家族のひとりのような気持ちで看護していきたいです。

私も西村さんと同じ気持ちですよ。入居者さまには「ここに入居してよかった」、ご家族には「ここを選んでよかった」、スタッフには「ここで働けてよかった」と感じてもらえるよう、これからも頑張ります。
▼求職者の方へのメッセージ
人事部からのメッセージ
介護現場での看護スタッフの仕事は「人とじっくり向き合う」ものであり、ターミナルケアや予防看護のような「今後ますます必要とされる医療・看護の最前線」としての役割も担っています。
この職種は看護の専門性だけでなく、お一人おひとりの生活を継続的に支える介護の専門性も学べる場所です。成長を実感したり、大きなやりがいを感じることもできます。
当社には、看護スタッフをサポートする多くの仕組みが整っており、初めて介護現場で仕事をされる方も安心して業務にあたっていただけます。
「その方らしさに、深く寄りそう。」をモットーに、ご入居者様の想いと夢、そしてみなさんご自身の想いと夢の実現に向けて、ベネッセの一員として一緒に働きませんか?
数字で見るベネッセスタイルケア
