目次
1.趣味・特技欄がある理由
履歴書で趣味・特技の記載欄がある理由は、応募者がどのような人物か知るためです。趣味・特技の内容が合否を左右する可能性は低いですが、内容によっては強みのアピールにもつながります。
また面接では趣味・特技について話すことで緊張が和らいだり、アイスブレイクとなったりもします。
2.趣味・特技欄を書く3つのポイント
趣味・特技を詳しく書き過ぎると内容が煩雑になり、本来の目的を見失うこともあります。以下のポイントを意識して書くようにしましょう。
簡潔にまとめる
履歴書のフォーマットにもよりますが、趣味・特技欄はわずかなスペースであることがほとんどです。小さい文字でびっしり書くと読みづらくなります。箇条書きを使うなど簡潔に書くことを心がけましょう。
また、複数の趣味・特技がある場合も、多すぎるとかえって印象に残りづらい可能性があるためひとつに絞ってアピールするのがおすすめです。
具体的な数字やエピソードを交える
趣味・特技を続けている年数や取り組む頻度、イベントや大会の経験など具体的な数字やエピソードを添えると、熱意や物事に継続して取り組む資質の参考材料になるかもしれません。
正直に書く
面接でも趣味・特技に話が及ぶことがあります。面接担当者に尋ねられて答えに困ってしまわないよう、うそは書かないようにしましょう。
3.趣味・特技の例文一覧
ここからは趣味のジャンル別に、履歴書に書く際の例文を紹介します。
スポーツ関連
- フットサル
- 野球
- マラソン
- ウォーキング
- ヨガ
- ボウリング
- ゴルフ
- テニス
- 筋トレ
- ダンス など
スポーツを趣味・特技とアピールすることで、健康的なイメージを持ってもらえることもあります。具体的な頻度や受賞歴などがあれば盛り込みましょう。
例文
趣味・特技:フットサル
小学校から大学までサッカーを続け、社会人になってからは地域のフットサルチームに所属しています。主に週末(月4回程度)フットサルで汗を流すことでリフレッシュや体力づくりにつながっています。
例文
趣味・特技:マラソン
社会人になってから始め、1週間で計40キロを目指して日々走っています。3度目の挑戦となった昨年の東京マラソンでは初めて3時間を切ることができました。
音楽関連
- 音楽鑑賞
- 楽器の演奏
- 歌をうたう(カラオケ・合唱・ゴスペル)
- バンド活動 など
音楽に関する趣味・特技は職種によっては仕事にも活かせることもあります。業務に活かせそうな内容であれば、エピソードなどを交えて記載するのがおすすめです。
例文
趣味・特技:アコースティックギターの演奏
学生のころ軽音楽部に所属して以来続けています。前職の有料老人ホームでも月に一度、利用者さんの前で演奏する機会をいただき、好評をいただいていました。
例文
趣味・特技:声楽
歌うことが大好きで社会人コーラスグループに所属しています。児童指導員として歌や音楽を通してもっと子どもたちに関わりたいという思いから、音楽療法士の資格も取得しました。
アウトドア関連
- キャンプ
- 旅行
- ドライブ
- 釣り
- 登山
- 食べ歩き など
アウトドア関連の趣味・特技はアクティブな印象を与えられます。内容次第では、企画力や協調性などのアピールにもつながります。
例文
趣味・特技:キャンプ
友人を誘って複数人でキャンプするのが好きです。企画から準備、当日の役割分担なども進んでおこなっています。天候など予測不能なハプニングもつきものですが、趣味を通して臨機応変に対応するスキルが身につきました。
例文
趣味・特技:釣り
月に一度は海・川釣りのいずれかに出かけています。釣りには忍耐が必要ですが餌やポイントを工夫するなど、釣れるまでのプロセスも楽しんでいます。
観る・読む関連
- 映画鑑賞
- ドラマ鑑賞
- 観劇
- スポーツ観戦
- 読書 など
映画鑑賞や読書などは多くの人が記入する趣味です。好きなジャンルや具体的な数字を盛り込んで独自性をアピールするのがおすすめです。
例文
趣味・特技:映画鑑賞
洋画をメインに月15本程度見ます。印象的だったシーンや感じたことをノート1ページにまとめており、要約力やアウトプット力も磨かれています。
例文
趣味・特技:読書
小説と仕事に役立つ実用書が好きで月に20冊程度読んでいます。いまはフロアリーダーになる目標に向けて、マネジメントや多職種連携に関する本を読み勉強しています。
創作関連
- 料理
- 絵を描く
- 手芸(ハンドメイド)
- DIY
- 陶芸
- 園芸
- 書道 など
職種によっては仕事に役立つ趣味・特技として評価されます。これまでの実務経験で役立ったエピソードがあればぜひ盛り込みましょう。
例文
趣味・特技:絵を描く
イラストを描くのが得意です。現職のデイサービスでは利用者さんのバースデーカードに似顔絵を添えてプレゼントし、大変喜ばれています。
例文
趣味・特技:料理
おいしいだけでなく栄養バランスを考えて料理しています。昨年は食生活アドバイザーの資格も取り、看護師の仕事をするうえで大切な体調管理にも役立っています。
学び関連
- 語学
- 華道
- 茶道
- 資格検定 など
語学学習や資格取得のための勉強は学ぶ意欲を示すことができます。また、仕事に役立つ民間資格を持っていれば知識もアピールでき、面接担当者から評価されることでしょう。
例文
趣味・特技:韓国語学習
韓国ドラマが好きで5年前から韓国語の勉強を始めました。日常会話はできるようになったので、今後は字幕なしで映画やドラマを鑑賞できるまで上達したいと思っています。
例文
趣味・特技:美容系資格検定の勉強
美容(とくにメイクとスキンケア)に興味があり、昨年スキンケアアドバイザーの資格を取得しました。今後も美容看護師として患者さんに接する際に役立つ知識を身につけたいと思っています。
その他
- 写真
- ゲーム
- 掃除
- ショッピング など
これまで紹介したカテゴリに分類できない内容であっても、趣味・特技として記入できるものもあります。
ただゲームの場合、暴力系やホラー系など内容によってはネガティブに捉えられてしまったり、私生活のほとんどをゲームの時間にあてているのでは? と勘繰られてしまったりする可能性もあるため注意が必要です。ゲームで培われたスキルなどあくまで仕事でも役立ちそうな点をアピールするようにしましょう。
例文
趣味・特技:ゲーム
とくにオンラインRPGゲームをプレイしています。参加者とコミュニケーションを取りながら対戦するため、協調性や戦略性が身についたと感じています。
例文
趣味・特技:写真
四季の美しさを撮るために遠出することもあります。美しい写真が撮れたときに達成感が得られるほか、大自然のなかでリフレッシュできる点に魅力を感じています。
4.書かないほうがいい内容
伝え方次第でさまざまな内容が趣味・特技欄に記入できますが、書かないほうがいい内容もあります。
- ギャンブル
- 政治・宗教活動
- 飲酒
一般的にギャンブルはあまり良い印象を与えず、金銭感覚の欠如や依存を懸念されることがあります。
また、政治・宗教活動自体は応募者の自由ですが、それをアピールするとマイナスイメージを持たれることもあり、記載しないほうが無難です。
飲酒もそれ自体は問題ではありませんが、内容によってはネガティブに捉えられてしまうため注意が必要です。ソムリエ資格の取得を目指しているなどの内容であればまだしも、毎日必ず飲酒しているなどと書くと、健康管理能力が疑われてしまいます。
5.書くことがない場合は?
これといった内容が思い浮かばないという人は、日頃の生活を振り返ってみるのがおすすめです。何気なく続けていることでも、自身の強みやこだわりといえる可能性もあります。例えば、毎日起床後10分筋トレをしている、お気に入りのカレー屋があり週に2〜3回は通っている、買い物をする際に情報収集をして必ず比較検討をしているなどの習慣を書くのも良いでしょう。
どう考えても見つからない! という人は無理に書くことはありません。面接担当者に話を振られて返答に困るような内容は、かえってイメージダウンにつながるため取り繕うことはせず、志望動機や自己PRなど必須の内容を充実させるほうが得策です。
また、さまざまなフォーマットの履歴書が販売されているので、応募先から指定がなければ趣味・特技欄がないものを選ぶこともできます。
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6.趣味・特技は自己PRになる
趣味・特技欄では、人となりや自身の強みを伝えることができます。要点を簡潔にまとめ、具体的なエピソードや数字を交えるとより説得力が増します。
履歴書では限られたスペースのなかで、応募先でどう活躍できるかを伝えなければなりません。趣味・特技はほかの候補者と差別化しやすい箇所ですので、本記事で紹介したポイントをおさえてアピールしましょう!