【転職の流れまるわかりガイド】必要な準備、自己分析〜退職手続きまでをご紹介!

初めての転職では「何から始めればいいのか」「どのくらいの期間がかかるのか」など、わからないことが多いのではないでしょうか。この記事では転職の流れの全体像と、転職活動を計画的に進めるためのポイントを紹介します。

【転職の流れまるわかりガイド】必要な準備、自己分析〜退職手続きまでをご紹介!

転職活動を始める前に

・なぜ転職したい? 転職の目的を明確にしよう

転職活動を始める前に、まずは転職の目的を明確にしましょう。目的が定まっていないまま見切り発車してしまうと、これまでと同じ理由で早期退職を繰り返す原因になってしまいます。

精神的にも肉体的にも負担がかかる転職活動。転職の目的が明確になっていることで自己分析がスムーズに進むほか、目指すゴールからブレないなど効率的に転職活動を進められます

・転職時期を決めよう

転職の目的が明確になったら、転職時期を決めましょう。転職活動に必要な期間は一般的に3〜6ヶ月と言われていますが、売り手市場が続く医療福祉業界では平均1〜2ヶ月程度となっています。「◯月までに転職したい」といった希望がある場合は逆算して転職活動の時期を決めましょう。

転職市場全体で見ると、4月から新年度が始まる企業が多いことから、年度始まりの4月に向けてと、年度の下半期が始まる10月に向けて企業の採用ニーズが高まります。しかし医療福祉業界の場合は、年間を通して採用活動をしている事業所が多くあるため、焦らず転職活動の時期を考えましょう。

・転職活動は現職を辞めてから? 働きながら?

転職活動には「現職を辞めてから進めるパターン」「現職で働きながら進めるパターン」があります。どちらが良いか一概には言えず、悩む方が多いポイントです。それぞれのメリット・デメリットを確認し、自分に合った進め方を選びましょう。

現職を辞めてから転職活動を進める場合

時間に余裕があることが大きなメリットです。情報収集や書類作成、面接対策といった準備にしっかりと時間をかけることができます。選考スケジュールも調整しやすく、同時に複数の事業所へ応募した場合でも選考をスムーズに進めやすいでしょう。

一方でデメリットとなるのが収入です。失業手当を受け取ったとしても、働いていた頃に比べると収入が減ってしまいます。また失業手当は給付日数が限られているため、思うように内定が得られず転職活動期間が長引くと、焦って転職先を決めてしまい、ミスマッチが生じて早期退職につながる可能性があります。

現職で働きながら転職活動を進める場合

今まで通りの収入があることがメリットです。自分や家族へ経済的な負担をかけずに転職活動を進められます。また、ブランク(失業期間)なく転職できることもメリットの一つ。ブランクの理由や期間の長さによっては、事業所にとって不安要素となる場合があります。

デメリットは転職活動にかける時間が限られていること。内定をもらったあとには現職との退職交渉が必要になるため、とくに今すぐ働ける人材を欲している急募の求人では不利になることもあります。

現職で働きながら転職活動を進める際に気をつけたいポイントはこちら

医療・介護・福祉業界の転職活動と退職交渉、どちらから先にすればいいの?

・転職活動全体の流れを把握しよう

転職活動をする期間、転職活動の進め方が決まったら、転職活動の流れを把握しましょう。全体の流れを大きく5つに分けると次の通りです。

転職の流れ

現職を辞めてから転職活動をする場合は、初めに現職の退職手続きを済ませたのち、流れに沿って進めます。次の記事を参考にしながら、退職手続き失業手当の申請を忘れずにおこないましょう。

転職の流れを5段階で解説

・1|情報収集・自己分析

情報収集

情報収集では、医療福祉業界の動向や、転職を希望する職種の業務領域について調べます。とくに未経験の領域へ挑戦する人や異業種からの転職を検討している人は、働くために必要な資格はないか未経験でも担当できる業務内容かを確認しておきましょう。

自己分析

自己分析では、書類や面接でアピールする自分の強みを見つけます。今までのキャリアを振り返り、どんな業務をやってきたかそこでどんな成果を残したか、具体的に洗い出しましょう。自分の強みと弱みを明らかにすることで、今後の目標や課題を見つけることができます。

・2|書類作成

自己分析で自分のアピールポイントを整理したら、履歴書・職務経歴書を作成します。

履歴書について

履歴書にはさまざまな種類がありますが、応募先からの指定がない場合はどれを使用しても問題ありません。学歴・職歴欄が広く設けられているものや、学歴・職歴欄が狭い代わりに趣味・特技といった欄が設けられているものなどがあります。自分に合った形式を選びましょう。

また応募先からの指定がない場合、手書き・パソコンどちらで作成するか悩む人も多いのではないでしょうか。例えばパソコンが得意な人職歴が長い人字に自信がない人はパソコンでの作成がおすすめです。反対にパソコンが苦手な人字に自信がある人は手書きで作成すると良いでしょう。手書き・パソコンそれぞれの良さがあるため、こちらも自分に合った手法を選びましょう。

なお、ジョブメドレーにはスマホやパソコンで履歴書・職務経歴書を作る機能があり、フォームに必要事項を入力するだけで簡単に作成できます。

■履歴書に関する情報をお悩み別にまとめました。

■過去のインタビューから、履歴書作成時に参考にしたいポイントをまとめました。

キャリアサポートからのアドバイス集

1.職歴欄

・入職/退職と記載する!

医療機関の場合は「入社/退社」ではなく「入職/退職」と書くのが一般的です。前の職場を既に退職している場合は最終行に「以上」を、在籍中の場合は「現在に至る」を記載します。

【看護師インタビュー】37歳女性の履歴書・志望動機・面接対策

【管理栄養士インタビュー】27歳女性の履歴書・志望動機・面接対策 より

2.資格欄

・資格名は正式名称を!

資格名は、略称ではなく正式名称で記載しましょう。資格を取得見込みの場合は「◯年◯月◯日取得見込み」と記載すると丁寧です。

【看護師インタビュー】58歳女性の履歴書・職務経歴書・志望動機・面接対策 より

3.志望動機欄

・具体的な記載を!

どんな経験やスキルを身に付けてきたのか、今までの経験や資格を新しい職場でどのように活かすことができるのかなどを記載してアピールしましょう。

【医療事務インタビュー】50歳女性の履歴書・志望動機・面接対策 より

4.本人希望欄

・とくにない場合も埋めると丁寧!

例えば扶養内での勤務を希望する場合や、家族の都合でシフトの希望がある場合はその旨を記載します。記載する事項がとくにない場合は「貴社(貴院・貴法人)の規定に従います」と記載すると丁寧です。

【介護職インタビュー】41歳男性の履歴書・志望動機・面接対策 より

5.全体を通して

・御社、貴社の書き分けに注意!

面接などの話し言葉では御社(御院・御法人)を、履歴書や職務経歴書などの書き言葉では貴社(貴院・貴法人)を使います。

【生活支援員インタビュー】41歳男性の履歴書・志望動機・面接対策 より

職務経歴書について

応募書類が履歴書のみの事業所もありますが、職務経歴書の提出も必要な場合は作成します。職務経歴書にもさまざまな種類があり、履歴書同様、応募先からの指定がない場合はどの形式を使用しても問題ありません。手書き・パソコンどちらで作成するかを含め、自分に合ったものを選びましょう。

職務経歴書は、面接官が求職者のスキルや業務経験を確認するための書類です。履歴書の職歴欄には「◯年◯月 △△入社」など最低限の内容を記載しますが、職務経歴書には職歴の詳細を記載します。今までの職場でどんな業務を担当したのか自分にどんなスキルがあるのかどんな結果を出したのかなどを具体的に記載しましょう。

■過去のインタビューから、職務経歴書作成時に参考にしたいポイントをまとめました。

キャリアサポートからのアドバイス集

1.自己PRについて

・履歴書と同じ内容は避ける!

業務で培った能力や今までの実績、自身の強みを踏まえて、履歴書よりも詳細な内容や別の内容を記載しましょう。

【作業療法士インタビュー】28歳女性の履歴書・職務経歴書・志望動機・面接対策 より

・具体的な数字を入れると説得力が増す!

例えば経費削減の実績があった場合、「◯%削減を達成」など具体的な数字を記載するとより説得力のある自己PRになります。

【管理栄養士インタビュー】27歳女性の履歴書・職務経歴書・志望動機・面接対策 より

・事業所にマッチしたアピールポイントを!

アピールポイントが複数ある場合は、応募先のホームページなどを確認し、応募先で活かせそうなエピソードやスキルを選んで書きましょう。

【児童指導員インタビュー】42歳男性の履歴書・職務経歴書・志望動機・面接対策 より

2.職歴について

・職歴は在籍期間に関わらずすべて記載!

職歴はすべて正確に記載しましょう。たとえ数ヶ月のみの勤務であっても、職歴を省いて記載すると経歴詐称とみなされ、内定が取り消される可能性があります。

【看護師インタビュー】58歳女性の履歴書・職務経歴書・志望動機・面接対策 より

3.特記事項について

・事前に伝えたいことは必ず記載!

連絡がつきやすい時間帯を伝えたい場合、入社可能時期が決まっている場合、持病などで配慮が必要な場合など、事業所へ事前に伝えたいことがある場合は忘れずに記載しましょう。

【管理栄養士インタビュー】31歳女性の履歴書・職務経歴書・志望動機・面接対策 より

・3|求人検索・応募

検索条件を決めて応募する

応募書類が完成したら、実際に求人を検索してみましょう。絶対に譲れない条件を洗い出しながら検索条件を決めていきます。

■検索条件の決め方、求人検索の際に知っておきたい基礎知識についてまとめました。

求人を検索したら、内容を確認して気になる求人に応募します。このとき、自分の強みを活かせるか転職の目的とずれていないかを確認しながら応募しましょう。

応募前に志望動機を見直そう

志望動機には転職して叶えたいこと(転職の目的)や活かせるスキルを記載しますが、応募先に合わせて「その事業所でなければいけない理由」と紐付けましょう。

「その事業所で叶えたいこと」「その事業所でとくに活かせるスキル」を書くことで、「なぜその事業所でなくてはならないのか」を伝えることができます。

ジョブメドレーで検索・応募する場合

ジョブメドレーでは、お気に入りの検索条件の保存や、気になる求人をブックマークして見直すことができます。さらにプロフィールを登録しておくと、事業所からスカウトがくることもあります。

■ジョブメドレーを活用する際に知っておくと便利な情報をまとめました。

・4|面接

面接日程が決まったら:面接対策をする

応募先の面接日程が決まったら、面接で聞かれそうな質問を想定して対策しておくと安心です。とくに転職理由や志望動機は高い確率で聞かれるため、書類に記載した内容に沿って自分の言葉で説明できるようにしましょう

ほかにも、職歴欄から早期退職の理由転職回数が多い理由などもよく聞かれます。嘘をつかず正直に答えることが大切ですが、前の職場の不満や愚痴ばかりを語るのは印象が良くありません。「自分なりの考えあっての転職だったこと」「一回一回の転職にしっかりとした目的があったこと」など前向きな伝え方ができると良いでしょう。

■事前に確認しておきたい面接対策についてまとめました。

■実例あり! 職種別の面接対策についてはこちらをチェック!

面接当日:職場見学をする

面接前後で職場見学が可能な場合は、職場の設備や雰囲気を見ておきましょう。職場見学をすることで、応募先とのミスマッチの防止にもつながります。

■介護施設を例に職場見学でのマナーや見ておくべきポイントについてまとめました。

・5|内定承諾・退職手続き・入社準備

内定に関する連絡・管理は徹底しよう

応募先から内定をもらったら、必要に応じて「内定承諾、内定保留、内定辞退」の連絡をします。

内定承諾」をするのは入職を決めた1事業所のみであり、内定承諾後は進行中の選考を含めすべての求職活動を中止します。そのため1つの事業所から内定をもらったものの、より志望度の高い事業所がまだ選考中の場合は「内定保留」をし、最終的に入職を決めなかったほうの事業所には「内定辞退」をします。

内定承諾、内定保留、内定辞退いずれも最終決定までの期限を設け、必ず期限内に連絡しましょう

転職先が決まったら、早めに現職の退職手続きを

内定承諾をして転職先が決まったら、なるべく早い段階で現職の退職手続きをしましょう。法的には2週間前までに退職の意向を告知すれば退職できることになっていますが、多くの事業所では就業規則で「退職する場合は◯ヶ月前までに申し出ること」と定めています。就業規則を確認のうえ、余裕を持って退職意向を伝えるようにしましょう

初出勤までの時間は入職準備に充てよう

内定から初出勤まで時間に余裕があるように感じても、転職先への提出物や仕事で使う道具の準備、新しい仕事の予習など、やることは意外と多くあります。初出勤までにやるべきことを確認し、気持ちよく初出勤を迎えられるようにしましょう。

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