歯科衛生士の「担当制」とはどんなもの?
歯科医院において、歯科衛生士の「担当制」とは、一人の患者さんを専属の歯科衛生士が担当するシステムのこと。毎回担当する人が決まっていないシステムと違い、申し送りの必要がありません。また、継続して担当することで、症状の変化や状況を理解しやすいといったメリットがあります。お付き合いが長くなると、生活環境や生活習慣などの情報も取り入れた細やかなアドバイスをすることが可能に。患者さん一人ひとりに合わせたセルフケアの提案もできます。
信頼関係に比例し「やりがい」につながります!
担当制を敷くということは、患者さんは予約での受診がほとんど。アポイントも余裕をもって組み立てていることが多く、ひとりの患者さんとじっくり向き合えます。時間に余裕があることで、担当患者さんとのちょっとした会話が楽しめたりと、密な信頼関係が築けることでしょう。また、患者さん自身がお口のケアに関心を持つよう、セルフケアへの意識づけも可能です。このことが、継続的な治療や定期検診にもつながります。そしてなによりも、二人三脚で治療に取り組むので、患者さんのみならず歯科衛生士も達成感を味わうことができます。
歯科衛生士としての知識・技術スキルアップも可能!
「担当制」は、どの歯科医院でも取り入れることができるわけではありません。基本的に一人の歯科衛生士が一人の患者さんのメンテナンスを行うことになりますから、歯科医師も技術的に信頼のおける歯科衛生士に任せたいところ。また、一人の患者さんと長くお付き合いできることを考えると、柔軟な対応ができる能力が求められます。つまり、担当制を導入している歯科医院には、それだけ高いスキルを持った歯科衛生士が揃っているということです。そのような環境下で働くことは、自分自身の知識や技術の向上のためにもプラスになると言えるでしょう。