HITOWAケアサービス株式会社は、「イリーゼ」のブランド名で有料老人ホームやデイサービスなどの介護事業所を、首都圏を中心とした全国120ヶ所以上で展開しています(2021年8月時点)。
今回は、2018年に東京都西国分寺市にオープンしたサービス付き高齢者向け住宅(サ高住)「イリーゼ西国分寺」を訪問し、4名の職員の取材を実施。
本記事では、看護師として働く田村さんにインタビュー。病院勤務や教員など、さまざまな経験を持つ田村さんから見たHITOWAケアサービス・イリーゼ西国分寺の魅力について聞きました。

私がイリーゼに決めた理由
話を聞いた人
看護師 田村さん
看護師歴37年。東京や地元秋田の総合病院で20年以上勤務したあと、大学院へ進み3年間勉強に励む。その後は看護学校の教員を7年間務め、受け持った学生の国家試験全員合格を達成。イリーゼ西国分寺には2021年2月に入職。
──田村さんはさまざまなフィールドでの経験をお持ちですが、介護業界に挑戦しようと思ったきっかけは何だったんでしょうか。
総合病院での勤務や大学院での勉強、看護学校での教員経験を通して、看護師としてやりたかったことをやりきっちゃったんです。これからは自分がやっていない領域で好きなことをやろうと思って、高齢者施設を選択しました。
もともと高齢の方が大好きなんですよ。私自身がおばあちゃん子で、祖母のことが本当に大好きだったので。

──たくさんの高齢者施設がある中で、HITOWAケアサービスのイリーゼ西国分寺を選んだ決め手を教えてください。
職員みんなが同じ思いで働けるところがいいなって思ったんです。
実はイリーゼ西国分寺に来る前に、高齢者施設がどんな感じか知りたくて、派遣として別企業の老健(介護老人保健施設)で数ヶ月働いていたんです。
そこではスピーチロック──職員の都合で利用者さんの動きを拘束してしまうような場面を目の当たりにして。そのとき「介護に関わるスタッフ全員が温かい気持ちで働きたいな」ってすごく思ったんですね。
そんななか出会ったHITOWAケアサービスの「イリーゼ」ブランドは“すべては「あなたに会えてよかった」と言われるケアサービスのために。”を事業スローガンに掲げていて、私の思いに通じるところがあったんです。イリーゼなら、職員全員が温かい気持ちで、同じゴールを見据えて働けると思って入職を決めました。

看護師の一日と仕事内容
──看護師の仕事内容と一日の流れを教えてください。
大まかな流れはこんな感じです。

とくに夕方の排泄チェックが重要なお仕事になります。
高齢の方の日常生活で大事なのは、しっかり水分が摂れているか、排泄がされているかなんですね。介護スタッフが朝昼晩の食事の量、水分をどれくらい摂ったか、排泄の回数などをこまめに記録しているので、その情報をもとにチェックしています。
──なるほど。“処置”はどんなことをするんですか?
例えばお客さまがどこかにぶつけてできた傷のケアなど。あとは足が浮腫みやすい方がいらっしゃいますので、浮腫み具合をチェックして皮膚の状態を確かめることもあります。
病院と違って“生活の場”なのでね。安心してゆっくり過ごしていただけるように、お客さまと会話をしながら、不安がないか、いつもと違うことはないかをチェックしています。
イリーゼのここが好き ─人間関係と風通しの良さ─
──イリーゼ西国分寺で働いてみて、どんなところが長所だと思いますか?
人間関係が本当にいいんですよ。スタッフ同士が声を掛け合いながら協力しているのがすごくいいなと思いますね。
例えばお食事のとき、介護スタッフからインカムで「これからお食事入ります」って連絡が入ると「わかりました。ゆっくり入って大丈夫ですからね」って、思いやりの一言があるんです。

──イリーゼ西国分寺を、人間関係の良い施設にしているのは何なのでしょうか。
ホーム長のおかげでスタッフ全員が意見を言いやすい関係性が保たれているのかなって思います。
上に立つ人が威圧的だと本音が言えないじゃないですか。うちのホーム長はスタッフ一人ひとりのことを本当に気遣っていて、ありがたいなと思います。
──ホーム長の人柄や努力あってこその雰囲気なんですね。
今だからこそ良い雰囲気・人間関係でやっていますけど、実は初めからそうだった訳ではなくて……スタッフの関係性ができるまでが大変だったんです。
一人ひとりが意見を発信して、相手を思いやる気持ちを持ちながらやっていくようになって、やっとコミュニケーションが円滑になったんですよ。ここまで来るのに半年くらいかかったでしょうか。

時間がかかりながらもホーム全体のいい雰囲気が作れたので、新しく入ってくるスタッフとも自然といい関係性を築けると思います。
看護と介護、職種を超えた連携ができるまで
──人間関係が良好とのことですが、介護スタッフと看護スタッフなど、違う職種間での連携も大切にされているんでしょうか。
看護面は私がしっかり抑えてあげながら、介護スタッフとお互いに助け合うことをすごく大事にしています。
お客さまの健康状態を把握できることが看護師の強みなので、お客さまと密接に関わる介護スタッフの不安を取り除くためにも、看護師の視点から情報を発信してアドバイスしています。「今、このお客さまはこういう状態なんだよ」って。

人間関係がいいからこそ「もう少しこうしたい」ってときもお互いに声を掛けやすいんですよね。
「お疲れさまだね。こうするときっとお客さまも喜ぶよ」って感じで。労いの言葉があると「あ、見てくれてるんだ。じゃあもっと頑張ろう」って思えますよね。
──異なる職種間での連携にも、イリーゼ西国分寺の円滑なコミュニケーションが活きてますね!
おかげさまで介護スタッフからお客さまに関する情報がたくさん聞けて、様子がすごくわかるんですよ。これは“介護スタッフの力があってこそだ”って思いますね。
私もいろんな場所で働いてきましたが、ほかではここまで介護・看護の情報共有ができなかったです。イリーゼ西国分寺ならではの強みなんじゃないでしょうか。
──初めは異なる職種間の情報共有が大変だったかと思いますが、どうやって体制を構築されたんですか?
最初は自分から「お客さまのこういう情報が欲しい」と働きかけました。その働きかけに対して介護スタッフが情報をくれるようになって。
介護スタッフが教えてくれた情報に対して「助かったよ! ありがとう!」って伝えると「あ、こんなことでも言っていいんだ! 大切な情報だったんだ!」って気付くんですね。

そんな気付きを重ねていくうちに、自然とお客さまの情報が集まってくるようになりました。私自身も介護スタッフからの情報を聞いていくなかで「本当に頑張っているんだな、よく見ているんだな」って実感します。
HITOWAケアサービス・イリーゼの働きやすさとは
──働きやすさについても教えてください。まず、お休みのとりやすさはどうでしょう?
私ともう1人の看護師同士でシフトを組んでいて、ホーム長からは「臨機応変に働きやすいように組んでいいですよ」って言われています。
病院で働いていたときよりも、お休みが取りやすいなって強く思いますね(笑)。自分の希望も言いやすくて、本当に感謝してます。
──働くうえで重要なポイントですよね。HITOWAケアサービス本部からのサポートもなにかあるんですか?
まず入職時に本部の研修が3日間あります。これから働く施設の説明から緊急時の対応方法まで細かく学べるので、実際に働くイメージを持ちやすい研修内容になっていますよ。
入職時にあれだけ手厚く研修をやるのって珍しいかもしれませんね。

最初に10時〜17時までの本部研修が3日間あって、そのあとも月々の研修でサポートしてくれます。
教育がきちんとしていますので、病院看護を長くやってきた私が入職するときも安心でした。
あとは人事の方からのサポートも力になりましたね。
──どんなサポートがあったんですか?
今は看護師2人で働いているんですが、私が入職したときは私1人しかいなくて。体力面が不安で悩んだことがあったんですね。
私が休んでしまうと周りに迷惑をかけてしまいますし、既に看護師が2人いる別のイリーゼに異動したほうが良いのかなとも思ったんです。
それを人事の方に相談したところ、イリーゼ西国分寺が特定施設(特定施設入居者生活介護事業所*)になることを説明いただいて。看護師が2人体制になって人員がしっかりすることがわかり「じゃあ頑張ろう」ってなったんです。今の状況と今後の計画をしっかりお話しいただけたので安心しました。
こちらが相談すると、本部の方は親身に対応してくださるんです。こうやって手厚くサポートしてくれるのは、大きな組織ならではのバックアップだなって感じますね。
──本部のサポートもあって、悩みを解消しやすい環境なんですね。
本部の方が物事をプラスの方向に持っていく考え方をされているんですよ。
私自身も前向きな気持ちで働きたいと思っているので、HITOWAケアサービスはぴったりなんです。こういう環境で働けてありがたいなって思います。
本部がしっかりしているからこそ、新しく入職した方も自然と前向きな考え方になっていくんだと思います。

未来の仲間へのメッセージ
──イリーゼでは新しい仲間を募集していますが、田村さんはどんな人と一緒に働きたいですか?
大前提として高齢の方が大好きな人がいいですよね! それでいて素直な人、温かい気持ちを持った人ですかね。
素直で温かい気持ちで仕事をしていくことが“思いやり”に繋がると思うんです。技術はあとからついてくるものなので、まずは気持ちが大事かなって思います。
でも「まったく何もわからないけど、とりあえずやってみよう!」って人だっていいんですよ。一緒に働くなかで、素直で温かい気持ちが芽生えることもあるので。
──とくに未経験の方などは、最初は迷いや不安がありますもんね。
誰もが「この仕事・職場は自分に合ってるのかな」って迷うんです。迷っていいんですよ、50代でも迷うことはあるんだから!
仕事を通して得た「これがやりたい、こうしたい」って気持ちが、仕事を続ける道標になるんだと思います。
イリーゼ西国分寺のような高齢者施設は、人生の先輩(高齢者)からの学びを得られる場所でもあると思うんです。お客さまがどんな人生を歩んでどんなことを得てきたのか──それを学んで自分の仕事に活かせるのも魅力ですよ。
──最後に、田村さんから求職者の方に向けてメッセージをお願いします!
「楽しく看護を」という気持ちを持ってやっています! 明るく楽しく働きたい方はどうぞいらしてください!

取材中も、フロアで働くスタッフたちの「助かります!」「ありがとう!」の声掛けが聞こえてきました。職種を超えた信頼関係が4名の笑顔にも現れています。
話を聞くなかで、田村さんは感謝の言葉をたくさん口にしていました。HITOWAケアサービスでは、思いやりを持って働く仲間が多いのではないでしょうか。そんなHITOWAケアサービスの輪に加わりたい方は、ぜひ求人を覗いてみてください。