介護職12年目。寄り添う介護を目指して、ゼロからサ高住を立ち上げ|HITOWAケアサービス

全国で数多くの介護サービスを展開しているHITOWAケアサービス。そこで働く職員に話を聞くために、「イリーゼ西国分寺」を訪れました。今回は介護職員の視点から、サービス付き高齢者向け住宅での仕事内容や働き方を聞きました。【PR】HITOWAケアサービス株式会社

HITOWAケアサービス株式会社 イリーゼ西国分寺 介護職 茂木さん

HITOWAケアサービス株式会社は、「イリーゼ」のブランド名で有料老人ホームやデイサービスなどの介護事業所を、首都圏を中心とした全国120ヶ所以上で展開しています(2021年8月時点)。

今回は、2018年に東京都西国分寺市にオープンしたサービス付き高齢者向け住宅(サ高住)「イリーゼ西国分寺」を訪問し、4名の職員に取材を実施。

本記事では、同施設のオープニングスタッフとして入社した介護職の茂木さんにインタビュー。オープン準備の話から、日々どんな心構えで仕事に向き合い、今後どのようなキャリアを歩んでいくのか話を聞きました。

イリーゼ西国分寺 外観
JR「西国分寺駅」より徒歩3分の「イリーゼ西国分寺」

有料老人ホームを目指して続けた介護の仕事

話を聞いた人

イリーゼ西国分寺 介護職 茂木さん

介護職員 茂木さん

介護職12年目。イリーゼ西国分寺のオープニングスタッフとして2018年にHITOWAケアサービスに入社し、現在は日勤リーダーを務める。ホームを賑わすムードメーカー的存在。

──茂木さんはこのイリーゼ西国分寺のオープニングスタッフとして入社されたと伺いました。そのきっかけとは?

前職の老健(介護老人保健施設)で一緒だった元同僚がイリーゼに転職したんです。それでその人から「働きやすくていい職場だよ、お給料も悪くないし」と聞いていたところ、ちょうど通える距離にイリーゼがオープンすると知って!「このタイミングはちょっと運命的じゃない?!」って思ったんですよ(笑)。

これまでデイ(デイサービス)、病院、老健と働いてきたんですけど、最終的には有料(有料老人ホーム)を目指していたので、ぴったりじゃない! って。

──「有料老人ホームを目指していた」と言いますと?

病院や老健だと、主に闘病中の方やリハビリ中の方が入られるじゃないですか。ご本人の意思で望んで入るわけじゃないから、利用される方にとって優しい介護ばかりではありませんでした。身体拘束が必要な場面もあったりして……。

それに対して有料やサ高住だと、「人生の最後の生活を快適に送りたい」と思ってご自身の意志で入居を希望する方が多いんです。よりお客さまを尊重した介護が求められますし、優れた接遇も必要です。

せっかく高いお金を払ってもらうのだから「ここに入って前より元気になった!」って言ってもらえるような介護がしたいと考えたんですよね。

──ご自分が目指す介護を、有料老人ホームやサ高住であれば実践できると考えたんですね。

イリーゼの介護十訓
イリーゼが掲げる「介護十訓」に共感したことも、入社を決める後押しになったのだそう

一日の流れ・仕事内容

──一日の仕事の流れを教えてもらえますか?

介護職(日勤)の一日

こんな感じですね。私は日勤のみなので定時は9時〜18時です。

うちはホーム長も基本的に定時で帰っているので、残業は月に1〜2回しかありません。定時できちんと帰れるように、業務量を調整するようにしています。

──サ高住であっても、レクリエーションの時間もあるのですね。

そうですね、レクは個人的にも力を入れてまして! デイサービスで積んできた経験を活かして、毎月新しいゲームを考えるんです。難しすぎず易しすぎず、みんなが笑顔で楽しめるような内容にしています。

レク体操も好評で、お客さまから「茂木さんの体操すごくいいよ! 体が動くようになってきたよ」って言ってもらえるんですよ。

──それは嬉しいですね! 以前の職場と比べて“サ高住ならでは”と思うところはありますか?

“ならでは”ではないかもしれませんけど、お風呂の時間は特別ですね。うちの施設のお風呂は、お一人でゆっくり1時間入ることもできるんです。デイや老健だと短時間しか入れなくて時間との戦いでしたけど、1時間あれば洗い残しの心配もありませんし、皮膚の状態チェックもしっかりできます。

お客さまはお風呂好きな方が多いので、介助しながら「あー極楽だわ」って言葉が聞けると、こっちも嬉しくなっちゃいますね。

介護職 茂木さん 取材中の様子
イリーゼ西国分寺の職員の男女比は8:2で女性が中心。
「同性介助が基本で、女性のお客さまが多いからかも」とのこと

初めてのオープニングスタッフ、ゼロからの立ち上げ

──続いて、オープン当初の話も聞かせてください。施設の立ち上げというと大変なイメージがありますが。

と思うでしょ? ところがありがたいことに、オープン時点でのお客さまが5名だったんですよ! 職員の人数のほうが多くって(笑)。

最初から満床だったら60人分のお顔や個人情報を一気に覚えなきゃですけど、徐々に入居が埋まっていったので。バタバタしがちなオープンでも、少しずつ業務に慣れながら対応できました。

──それは助かりますね。オープンに向けてはどんな仕事がありましたか?
当時の職員は10人くらいだったんですけど、自分たちでゼロから全部決めていくんです。例えばインテリアはどんな感じにするかとか、お部屋には何を置くかとか。事務用品に関してもボールペン1本から準備して。

イリーゼ西国分寺 ホームの廊下
ホーム内に飾られている絵画などの装飾品は、茂木さんによるセレクト

──そんなにまっさらな状態から準備していくんですね! 大きな会社なので、ある程度は決められた型があるのかと思っていました。

イリーゼは施設ごとのカラーを大事にしているので、職員たちで全部決めていくんです。そこがまた魅力だと思いましたね! やっぱり上に決められてしまうと、ただそれを揃えるだけの作業になってしまうじゃないですか。

もちろんゼロから始める大変さもありましたけどね。介護記録用のフォーマット作りは、どんな形式だったら使いやすいか考えるのに苦労しました。

──そうだったんですね。オープンにあたっての研修などはありましたか?

オープン前後の1ヶ月は毎日のように研修がありました。本部の社員や外部の研修担当の方がホームまで来てくれるので、開所準備の合間を縫って受講するような形で。

研修内容はかなり豊富で、サ高住とはどんなところなのか、介護用品の種類や扱い方、介助の仕方など介護業務の基本的なところから、変わったものだと“色”についての研修まで。良い色の組み合わせとか、この色が好きな人はこんな性格の傾向があるとか。内装を考える参考にもなりましたし、面白かったですね。

介護職 茂木さん 取材中の様子
「研修で『サ高住はマンションだと思いましょう』って説明を受けたんですけど、デイや老健とは違う場所なんだって納得感がありました」

介護に必要な連携は、職員一人ひとりの心がけがあってこそ

──オープンからこの3年間を振り返ってみて、一番大変だったことは何ですか?

やっぱり新型コロナウイルスの対応ですね。感染予防のために、お客さまはご家族に会えない日々が今も続いています。

お客さまの不安が少しでも軽くなるように、些細なことですけど、マスク越しでも職員の笑顔がちゃんと伝わるように表情を意識したりとか、ご家族との連絡が取れるようにしたりとか、できるだけの対応を取っています。

──そういった対応策は、どなたが考えたんですか?

もう自然に、職員みんなで話し合ってですね。全体会議でああでもないこうでもないとみんなで意見を出し合いました。

介護ってマンパワーが必要な仕事なので、職員同士でなんでも言い合える・協力し合える関係が大事なんですよね。仲が悪いと仕事もうまく回りません。

ただ最初から円満な関係だったわけじゃなくて、ホーム長の働きかけや職員一人ひとりの意識の変化があったから、今の関係性が築けるようになりましたね。

──茂木さんは日勤リーダーも勤められてますよね。良い関係を築くためにどんなことを心がけていますか?

どんなときでも冷静に、気持ちをフラットにして接するように心がけてます。もし職員がなにか問題を起こしてしまっても、怒るんじゃなくてどこが悪かったかを落ち着いて伝える。それから、悪かったところを本人自身でも考えてもらうことが大事だと思います。

あとは“よく褒めること”! 私がいい例ですけど(笑)、やっぱり人って褒められると嬉しいじゃないですか? なかなかうまくできない人でも、必ず良いところはあるはずなんです。それを見つけて、褒めてあげる。

──褒めて伸ばす、ですね。

そうそう。以前に辞めたいって話をしてきた若い職員がいるんですけど、その子の頑張りと長所を伝えたら「もう少し頑張ります」って考え直してくれたんです。時間をかけて少しずつ少しずつでも続けていけば、伸びない人はいないと思います。

ホームに飾られていた職員の似顔絵(茂木さん)
イリーゼには、優れた技能・知識・接遇などを持ち合わせた社員を評価する「イリーゼスリースター制度」がある。茂木さんは数少ないスター獲得者の一人

学び合える環境での今後の目標

──茂木さんが考える、HITOWAケアサービスの良いところはどこだと思いますか?

大きい会社なんですけど、全国のイリーゼの施設と繋がりを持てるところですかね。年に1回、各地域の社員がビッグサイトに集結する社内イベントがあります。ここ2年はコロナでできてないんですが、西国分寺がオープンした年に1度だけ開催できて、私も参加しました。

そのイベントでは、決められたテーマに沿って各施設が力を入れてきたことや制作した作品を発表して順位を競うんです。入賞施設には賞金も出ます。「札幌や名古屋ではこんな活動に取り組んで、こんな成果が出たんだ」ってすごく刺激になりましたし、大きい会社の規模を実感しましたね。

──イリーゼ西国分寺は何か発表されたんですか?

まだオープンしたばかりだったので。でも次に開催されるときは「うちのホームも頑張りたいね」って話してます。

ちなみにほかの施設の発表で良かったものはホームに持ち帰って、今の業務にも取り入れてますよ。

──社内の横の繋がりからも学び合える環境なんですね。では最後に、茂木さんの今後の目標を教えてもらえますか?

実はこの秋から、生活相談員になることが決まりました! 

生活相談員ってお客さまとご家族の相談に乗る立場なので、私の目指す“寄り添う介護”にも近いと思うんですよ。だから、すごく意味のあるステップアップです。

──それはおめでとうございます! この人事は茂木さん自らの希望ですか?

いえ、ホーム長からやりませんかって声を掛けてもらえて。日ごろの頑張りを評価されたような気がして、それもまた嬉しかったですね(笑)。

「イリーゼ西国分寺に入って良かった」って思っていただけるように、これからは生活相談員として頑張っていきたい。それが今の目標です!

介護職 茂木さん 取材中の様子

イリーゼ西国分寺 田村さん 茂木さん 寺島さん 鈴木さん
(左から)取材に応じてくれた看護師田村さん、茂木さん、ケアマネジャー寺島さん、ホーム長鈴木さん

緊張のせいか取材中は少し堅さの残る茂木さんでしたが、職員で集合するとあっという間に輪の中心に。明るく賑やかな様子から、イリーゼ西国分寺の雰囲気が伝わってきました。

誰もが過ごしやすい環境で働きたいと願うものですが、その実現には働く一人ひとりの心がけが大切なのだと感じました。そうやってホームを作っていくことに関心を持った方は、ぜひHITOWAケアサービスの求人をチェックしてみてください。

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