前職の近所で転職すると何が不安?
狭い地域にクリニックや事業所がたくさんある医療・介護業界。そのため、前職の近所で転職される方も珍しくはありません。
ただ、転職先が前職と別法人だったとしても、転職先に元同僚の知り合いがいたり、院長同士が懇意の仲だったりと、全く無関係とはいかないことが多々あります。特に前職に転職先を伝えていない場合は、患者さんやご利用者の口から伝わったり、地域に配られる機関紙などに写真が載ったりして転職先が分かってしまうことも。自分の知らないところで、何か言われるかもしれないと思うと、何となく不安になりますよね。これらがネックとなり、いざ自分が転職しようとするときに迷ってしまう方もいるようです。
辞めた後も良好な関係を維持できるように
では、転職先が前職の近所でも、その手の不安を感じない辞め方とはどういったものでしょう?
まず、前職・転職先の人・職場ともに、悪く言わないことが大切です。そして、不満があっての退職だったとしても、あくまで自分の都合で退職するという立場を取り、転職先でも同様に伝えます。また「同じ業界なので顔を合わせることもあるでしょうから、引き続きよろしくお願いします」と、あいさつをしておくことも重要です。その際、「こちらで育てていただいた」「経験を積めて、技術を身に付けることができた」と感謝の気持ちを添えるとよいでしょう。さらに、転職先が近隣に決まった際、人から漏れ伝わるより、自分であいさつに行って伝えた方が相手の心証は良いはずです。ばったり会っても気まずくならず、良好な関係を維持できます。
前職の近所に転職するメリットもある
前職の近所に転職することには、メリットもあります。転職先のクリニックや事業所で、受け入れできない患者・利用者を前職に紹介したり、反対に紹介されたり、といったことができるからです。前職をよく知るからこそ利用者にも詳しい説明ができ、安心しておすすめできます。また前職の誰に伝えれば確実かといった内情も分かるため、情報提供もスムーズです。
近所だから前職に悪い…などと考えずに、積極的にコミュニケーションを取っていけば協力関係は築けるはず。地域でのネットワークが広がり、転職先でも十分に力を発揮できることでしょう。前職の近所での転職は、今後のキャリアにプラスになる可能性が高いと言えるでしょう。