そもそもフランチャイズって何?
フランチャイズとは、それに加盟するオーナーが本部からお店の看板や経営ノウハウ、サービスを使う権利を対価(ロイヤリティ)を払って使用し、経営するという方法です。身近な例では飲食店やコンビニエンスストアがわかりやすいでしょう。本部はチェーン店を増やすメリットがあり、加盟店はその会社のブランド力や運営方法、サービスを活用できるというメリットがあります。そのため現在、この経営方法はさまざまな分野で導入されています。同じ企業名でも本部から社員が派遣される直営店とは違い、フランチャイズ店は一事業者として本部と関係をもつことになります。医療・介護・福祉業界でも、このような形態が介護事業所や保育所、接骨院などを中心に増えています。
直営店とフランチャイズ店、どう違う?
直営店で働く場合のメリットは、給与や待遇がいい場合が多いことや、本部と意見交換がしやすいなどがあります。一方で、事業主が身近ではなく遠い存在であることや、本部からの指示で画一的なサービスを提供しなければならない場合もあるというデメリットも。フランチャイズ店は、給与や待遇は直営店よりも劣る場合が多いですが、本部から得たサービスに加え、独自の工夫をする余地があります。また、事業所規模が大きくないところだと、現場の課題も事業主を含めて共有しやすく、柔軟な対応ができるというメリットもあります。このように、同じ企業でも直営店とフランチャイズ店では給与・待遇面だけでなく、仕事のしやすさや雰囲気も違います。
求人を見る時は同じ企業名でも気をつけて
フランチャイズ店は、本部から提供されたノウハウを活用しながら独自経営を行います。そのため求人募集も独自に行います。時には同じ企業名で、直営店の求人とフランチャイズ店の求人が同時に出ていることもあるかもしれません。こんな時は「家から近いから」などの理由で安易に選ばないように気をつけてください。求人を見る際にはその求人が直営店のものなのか、それともフランチャイズ店のものなのか、きちんと見分ける必要があります。その上でそれぞれのメリット・デメリットを念頭に置きながら求人内容を注意深く見て、よりあなたに合う方を選んでみてくださいね。