コミュニケーションを楽しみながら多様な治療を経験
鍼灸師の働き先として、もっともイメージしやすいのは一般的な鍼灸院や鍼灸接骨院ではないでしょうか。肩こりや腰痛をはじめとする多くの症状を、鍼灸でやわらげるのが仕事。多様な治療を経験したいと目指す人が多いようです。利用される来院者は性別も年齢層もさまざまであり、コミュニケーションをとりながら施術することも、モチベーションになるでしょう。また、まだ自分の得意分野がわからないという人にも狙い目です。
専門性を高めたい探求派が注目するスポーツ鍼灸
一方、スポーツ鍼灸や整形外科的な治療院で働くモチベーションは、スポーツをしていたり、リハビリに興味を持っていたりすることかもしれません。スポーツ鍼灸は、スポーツ障害の治療や予防、アスリートのパフォーマンスアップに貢献します。アスリートと目的を共有する部分もあって、高い目標設定がモチベーションの源泉ともなるでしょう。整形外科的な施術では、医師や理学療法士など他分野との連携もあります。チームで働くのが好きな人にも向いています。このジャンルは、専門性を身につけたいという人が多く、勉強熱心な人が集まる傾向があるようです。
美容分野への関心が高い女性鍼灸師なら美容鍼系
美容に関心のある女性鍼灸師に人気なのが、美容鍼や美容鍼灸がメインの治療院です。顔のコリをとってリフトアップをはかったり、体内の滞りをよくして、むくみをとったりするのです。このジャンルでは、自分で「美容鍼をやってみたい」というモチベーションで目指す人も少なくありません。また、美容鍼だけでなくアロマテラピーなども併用している治療院もあり、リラクゼーション系に興味がある人が集まるようです。
病院や介護施設に併設された鍼灸院なども増え、働くフィールドが広がっている鍼灸師。モチベーションの持ち方も、ますます多様になりそうです。