異なる職場が比較でき、希望に合う職場との「出会い」の可能性も高まります
採用側と応募者の希望がピッタリ一致すれば、まさに理想の転職ですね。しかし現実にはそういかないこともあります。求人情報にしっかりと目を通し、応募先とメッセージのやり取りもしていたのに、実際に事業所に行ってみたらイメージしていたものと違った——などということも。こうしたミスマッチを避けるためにも、2~3件同時に応募するのがおすすめです。異なる職場を訪れ比較することで、実際に仕事をしている自分の姿や、どんな働き方をしたいのかという希望が明確になってきます。すると働く自分の姿がリアルに描き出せて、希望に合う職場と出会う可能性も高まり、転職や復職が成功しやすくなります。
より良い勤務条件を提示されやすくなります
優秀な人材を求めている採用担当者にとっては、転職・復職活動中の候補者が「ほかにも何件か受けているのだろうか」という点はとても気になるところです。採用担当者に複数応募について聞かれた場合は、正直に複数受けているということを伝えしましょう。ほかにも受けていることが分かった場合、採用側は条件が許す範囲で、より良い勤務内容を提示してくれることがあります。採用側が応募者の希望をくんでくれた場合には、採用後、モチベーションややりがい、お互いの信頼も高まります。
内定率アップと短期間での採用という相乗効果も
複数応募すると、面接に慣れてきて、自分の長所や、希望する入職時期、勤務上の条件などをスムーズに伝えられるようになります。そのため、結果的に内定率がアップするというメリットもあります。
また、1件の求人にしか応募していない場合、面接が済んでも選考が終わるまでは、なかなか次の行動に移りづらいものです。選考スピードが遅い事業所であれば、それによって転職活動が長引く可能性もあります。一方、同時期に複数求人に応募すれば、選考もほぼ同時に進むので、転職期間の短縮につながります。
このように内定率アップと短期間での採用という、効果も期待できるのです。