
1. 今日の転職経験者はこんな人
2. Hさん(歯科助手・30歳)の生い立ち
2-1. 幼少期〜小学校時代
2-2. 中学校〜高校時代
2-3. 大学時代
3. 新卒で医療系企業に就職
4. 未経験で歯科助手に転職
5. 歯科助手の研修・仕事内容
6. ザックリ給与明細書
7.(番外編)生活・お金・婚活の話
1.今日の転職経験者はこんな人

ーいま何歳ですか?
30歳です。
—ご職業は?
都内のクリニックで歯科助手をしています。
—ご出身は?
東京都です。
—家族構成は?
父・母・姉です。
—お父さんとお母さんのご職業は?
お父さんは介護職。お母さんはケーキ屋さんでパートをしています。
—血液型は?
O型です。おおざっぱな性格って言われます。
2. Hさん(歯科助手・30歳)の生い立ち

待ち合わせに現れたHさん。学生に間違えるくらい若く見える
2-1. 幼少期〜小学校時代
—小さい頃の思い出は?あまり覚えてないんですけど、母親曰く幼稚園でも泣いたり騒いだりすることなく、黙々と遊んでいたみたいです。
—小学校のときは?
一輪車クラブに入ってました。習い事は水泳とか、クラシックバレエとか、習字とか。高学年のときはNINTENDO64やPlayStation2が好きでしたね。お父さんがゲーマーで、目を充血させながら『三国志』をやってたのを覚えてます。
2-2. 中学校〜高校時代
—中学時代はどんな生活でしたか?小学校から好きな男の子を追いかけてバスケ部に入りました。成績は普通でしたけど、受験勉強はけっこうちゃんとやりました。
—将来やりたい仕事はありました?
主婦になりたいなと思ってたくらいで、将来をあまり考えたことがなかったんですよ。
—高校はどうやって決めました?
家から近くて、スポーツが盛んなところに入りたいと考えていたので、地元の公立高校に進学しました。
部活はバトントワリング部に入りました。高2のときに初めての彼氏ができたので、自転車で一緒に帰ったり、プリクラを撮りに行ったり、わりと王道の青春してました。
—進路について教えてください。
本当にやりたいことがなくてすっごく悩んでました。同級生は大学に行く人と専門に行く人が半々くらいだったんですけど、わたしは「高校を出たら働く」と言ってましたね。
ただ、お母さんが「大学に行ってほしい」と言っていたので、「まあいいか」と思って大学受験をしました。
2-3. 大学時代
—大学はどんな学校に行ったんですか?自分の偏差値で行けるところ。あとは東京に憧れもあったので、都内の私立大学に進学しました。科目は英語が好きだったので、外国語学部の英語学科です。
—大学生活はどんな感じでした?
友達に誘われてダンス部に入りました。ジャンルはヒップホップとかジャズとかいろいろ。社会人になってから発表会をやったり、結婚式の余興で踊ったりもしてました。
—授業には真面目に出てましたか?
真面目じゃなかったです。出席しなくてもいい授業が多かったので。単位はギリギリで卒業しましたね。
カフェ、モツ鍋屋さん、婚活パーティーのスタッフとか、とにかくバイトをたくさん掛け持ちしてました。
—新しい彼氏はできましたか?
友達の紹介で大学2年のときにできました。ハンドボールをやっている活発な人でした。当時はガタイがよくてスポーツをやっていて「俺についてこい」みたいなタイプが好きだったんです。
—大学時代にやりたいことは見つかった?
見つからなかったんですよ。なので就職が決まったのも遅くて4年生の冬でした。
3. 新卒で医療系企業に就職
—就職活動について教えてください。漠然と「美容や医療に関する仕事がいいな」とは思っていて、いろいろと受けた結果、医療用のウィッグを販売する会社に就職して5年間働きました。会社を選んだ理由は、ネットで検索して「ホワイトな企業」って書いてあったからです(笑) 。
—実際はホワイトでした?
グレーでした(笑)。初任給は20万円くらいだったんですけど、土曜出勤があって、お休みが年間90日ちょっとしかなかったんですよね。
—仕事内容は?
入社後は通販事業部でコールセンターの仕事をやっていました。仕事内容は電話とメールでお客さまの注文と相談に対応してました。
—お客さんは男性と女性どっちが多い?
医療用ウィッグのほかにファッションウィッグやカラー剤、シャンプーなども扱っていたので、男性も女性も幅広くいました。職場の人はほとんど女性でしたね。
—5年間で仕事内容は変わりましたか?
4年間は通販事業部でずっと同じ仕事をしていて、最後の1年間は総務部に異動しました。
正直飽きていたんですけど、人間関係もよかったし、仕事の量が極端に多いこともなかったので。お給料は5年間でほとんど変わらず、年5,000円ずつくらいの昇給でした。
—転職を考えたきっかけは?
通販事業はもう十分だと思って異動願いを出したんですけど、総務部がすごく忙しいところだったんです。仕事量がハンパじゃなくて体調を崩してしまって、「つらいから辞めよう」と思いました。それが27歳くらいのころだったかな?
4. 未経験で歯科助手に転職
—転職活動はどのように進めましたか?退職の意向を3ヶ月前に伝えて、働きながら転職活動を進めました。
最初はエステ業界を受けていたんですけど、労働時間の長さが気になって、「もうすこし余裕を持って仕事ができるところがいいな」と悩んでいたときに、お母さんに「歯科業界はどう?」 「歯科衛生士さんになったら?」と言われました。
それで歯科業界について調べたり、歯科衛生士の勉強ができる専門学校のオープンキャンパスに行ったりしたんですけど、「3年制の専門学校に通って、途中で辞めたくなったら取り返しがつかない」「まずは現場を体験してみよう」と思って、歯科助手の仕事を探し始めました。
—歯科助手の仕事はどうやって探しましたか?
女性向けの求人・転職サイトを使いました。
条件は「勤務地が都内であること」「お給料が低すぎない」「休日が多いところ」などを重視して検索しました。
あとは人数が多くてごちゃごちゃしているところより、少人数のアットホームなところとか、研修がしっかりしていて、ちゃんと教えてくれるところがいいなと思ってました。
—歯科医院はどのくらい受けたんですか?
1社目で受かったのでそこだけです。歯科医師が1人、歯科衛生士が1人、歯科助手がわたしを入れて2人の小さなクリニックです。それ以外には週2日、非常勤の歯科医師が1人来ます。
—面接ではどんなことを話しましたか?
院長先生に簡単な経歴や志望動機を聞かれただけです。「大丈夫そうだからすぐ来て」と言われたので、その日のうちに制服の準備をしました。
もともと求人票の条件が希望どおりだったので、クリニックの雰囲気を見て「いいな」と思って決めたかたちです。
5. 歯科助手の研修・仕事内容
—面接を受ける前に自分で歯科の勉強はしましたか?資格講座のテキストは買ったんですけど、結局何もしなかったですね(笑) 。入職してから3ヶ月の研修期間があったので、先輩の歯科衛生士さんがいちから教えてくれました。
—研修ではどんなことをやるんですか?
本当に何もわからなかったので、基本的な歯科の知識や器具の名前が書かれた資料をもらって、「何日までに覚えてきてくださいね」と言われてテストをやったり、仕事の様子を見学して質問したりしました。すごくちゃんと教えてもらえたのでありがたかったですね。
—入職後は実際にどんな仕事をするんですか?
1〜2日目は見学です。先輩が治療のアシストをする様子を見ながら、メモを取ってました。3日目からは簡単な治療のアシスタントをしました。
そこから徐々に受付をやったり、会計をやったり、消毒室で器具を洗浄したりといった仕事を覚えていきました。
—レセプト(診療報酬明細書)業務もしてました?
先生が計算してデータを入力してくれるので、わたしはお会計をするだけでした。
—役に立った勉強法はありますか?
院長先生や先輩に「覚えられないことはテプラに打っていいよ」と言われていたので、そこら中にラベルシールを貼ってました。
レントゲン室では「眼鏡をとってもらう」とか「ピアスを外してもらう」とか。メモに書いて覚えても抜け落ちてしまったりするので、実際にアクションが必要な場にシールを貼って再確認できるようにしていました。
—1日の仕事の流れは?
出勤時刻は9時40分です。10時から患者さんが来るので、電気を点けたり、機械の電源を入れたり、器具の確認をしたりします。10時になったら患者さんの受付をして、ユニットに案内して、歯科医師や歯科衛生士の治療のアシストをします。
予約が入ってないときは院内の掃除、器具の洗浄・滅菌、器具の補充や在庫チェックをしたり。事務仕事ではカルテの記入・印刷、患者さんに定期検診の手紙を出したりします。
それで治療時間が終わったら片付けをして、19時に退勤するという流れです。
6. ザックリ給与明細書

—お給料は上がりました?
前職を辞める年の月給が22〜23万円くらいだったので、ほとんど変わらないですね。
—賞与は出る?
賞与は年2回・1ヶ月分です。
—残業は多いんですか?
完全予約制なので残業はほとんどないです。患者さんの治療が長引いたときに15分ほど遅れるくらいですかね。
—お休みは?
週2日の固定で木曜日と土曜日が休みです。日曜日は忙しくて歯科助手が2人必要なので、それ以外の曜日で相談して決めました。
—いまの職場の良い点を教えてください。
前職は仕事量がコントロールできなかったんですけど、完全予約制なので精神的な余裕が持てるところです。夏休みが取れたり、育休・産休があったりとちゃんとしてますし。
—何か不満はありますか?
それがないんですよね。不満ないです。人間関係もよくて、みんなで遊びに行ったりするくらいです。
—仕事のやりがいは?
患者さんと他愛もない話をしたり、治療のアシストをすることによって、満足した顔で帰る姿が見られることですね。わたしでもすこしは役に立ててるのかなと思えるので。
—歯科衛生士を目指したくなりましたか?
「まずは現場を知ろう」ということで歯科助手になったんですけど、すこし満足しちゃいましたね。
もちろん「自分で治療をしてみたい」という気持ちもあるんですけど、これから時間とお金をかけて学校に通うのも大変ですし。いま大学生に戻れるんだったら、迷わずに目指すんだろうなと思います。
いまは30歳という年齢なので、どちらかというと結婚したいなとか、子どもができたらまた違う仕事にも興味が出るかもしれないなと考えています。
—ありがとうございます。仕事編は以上です。
7.(番外編)生活・お金・婚活の話
—お休みの日は何をしていますか?最近はテニススクールに通っています。週4でヨガをやっていたんですけど飽きてしまいました。
—最近ハマってることは?メルカリです。年末に断捨離していたら、小物や本がバンバン売れて楽しくなりました。お腹のマッサージ器は中古なのに1万円で売れました。
—スマホのホーム画面を見せてください。
どうぞ。モデルさんのブログを見るのが好きなんです。

—月の支出の内訳は?
こんな感じです。

—お金の使い方のルールはありますか?
月に使っていい上限を決めて、余った分を貯金に回してます。
—現金派ですか?カード派?電子マネー派?
カード派です。
—家計簿管理はしてますか?
自分でノートにざっくりと書いて管理してます。
—お金にまつわる失敗談は?
6万円くらいした資格講座の教材をほとんど使わなかったことですね。
—異性のタイプはありますか?
おもしろい人が好きです。見た目のこだわりはとくになくて、細かいことにうるさくない人だったらいいなと思います。
—交際人数は?
3人です。3年くらい彼氏がいないんですけど、いまはどんな人が合うかわからなくて悩んでます。
—あまり出会いの場とかに行かないんですかね?
ガンガン行ってるんですよ(笑)。合コンとか、婚活パーティーとか、相席屋とか。何回か会ったりはしたんですけど続かないですね。
—結婚相手に求める条件は?
大卒、ちゃんと会社で仕事をしている人、年齢は5個上までだったらいいかなと。収入は自分よりも上がいいです。あとは出身地。
—出身地に良し悪しがあるんですか?
遠いところだと「将来そこに住まないといけないのかな?」と考えてしまうので。なるべく関東の人がいいです。
—なるほど。ありがとうございました!