1. 今日の転職経験者はこんな人
2. Uさん(治験コーディネーター・26歳)の生い立ち
2-1. 幼少期〜小学校時代
2-2. 中学校〜高校時代
2-3. 大学時代
3. 看護師としてICUで働く
4. オーストラリアへの語学留学
5. 治験コーディネーター(CRC)として再スタート
6. (番外編)生活・お金
1.今日の転職経験者はこんな人

ーよろしくお願いします。では早速ですが今おいくつですか?
26歳です。
ー家族構成を教えてください。
両親と弟がいます。
父は会社員で、母は専業主婦。弟は薬学部の学生です。
ーご出身は?
埼玉です。
ー職務経歴を簡単に教えてください。
看護師から治験コーディネーターへと転職しました。CRCとも略しますね。
転職したと言っても、まだ2ヶ月目なんですが。
▼治験コーディネータ(CRC)についてはこちらの記事もご覧ください
新薬開発に欠かせないCRC(治験コーディネーター)の仕事とは?2. Uさん(治験コーディネーター・26歳)の生い立ち
2-1. 幼少期〜小学校時代
ー小さい頃はどんな子でしたか?
どちらかというと元気で活発な方だったと思います。
「みんなでお店屋さんごっこやろうよ!」みたいな感じで、率先して遊びを提案していました。
ー小学生になってからはどうでしたか?
小学生のときは色々な習い事をやらされてましたね。水泳・バレエ・英会話・書道・ピアノ・塾。わりと教育熱心な親だったんです。
なので、中学受験も経験しました。小6の後半はもう勉強が嫌すぎて、小学生ながらにストレスがすごく溜まっていました。
2-2. 中学校〜高校時代
ー中学校は私立へ?
そうです。なので勉強はそこそこ頑張っていたんですが、部活はバドミントン部の幽霊部員でした。
ー高校はどんな学校でしたか?
高校はエスカレーター式で進学しました。
あまり勉強せず遊んでばかりいましたね。ちなみに部活は料理部の幽霊部員でした(笑)。
ーいつから看護の世界に興味を?
おじいちゃんが医者で、その影響からか医療職にはなんとなく興味があったんです。
本当は医者になりかったんですが、勉強が嫌だったので看護を選択しました。
2-3. 大学時代
ー大学生活は充実していましたか?
看護の勉強を続けていくうちに「やりたいことじゃないかも」って気付いてしまい、それからはひたすら遊びほうけていました。スノボーのサークルに入っていたんですが、ほとんど滑れません(笑)。
学費ももったいないので大学を辞めようかと思ったんですが、親から「せっかく入学したんだから資格だけは取ってくれ」と。
ただ熱意は本当になくなってしまったので、在学中も最低限しか勉強せず、国家試験対策を本気でやりだしたのも4年生の年明けからでした。
ー国家試験って2月ですよね?たった1ヶ月の試験対策でよく間に合いましたね。
まあ単位を落とさない程度の勉強は普段からしていましたし、「これとこれだけは絶対勉強しておけ!」と友人に教えてもらったところだけ頭に詰め込んで、なんとか合格をもぎとりました。
ー実習は大変でしたか?
何回も泣きましたよ。辛すぎて実習内容はほとんど覚えていません。
3. 看護師としてICUで働く
ー「やりたい仕事じゃない」と思いながらも、最初は看護師として働きだしたんですよね。
そうですね。逆に「やりたい仕事」も見つかっていなかったので、何事も経験かなと思い。
横浜にある総合病院に就職し、ICUに配属となりました。
ー初任給はどれくらいでしたか?
いくらだったかな。多分額面で24万円くらいだったような気がします。賞与は4ヶ月分でした。
ー残業は多かったですか?
毎日2時間くらいはありましたね。1~2年目は課題を出されることも多くて、病院に残ってやっていました。課題内容は「担当患者さんの想定ケアプランの作成」とかが多かったです。
ー夜勤明けはどういう過ごし方をしていましたか?
そのまま朝から同僚と飲みに行くか、帰って寝て夕方頃から飲みに行くか。大体そのどちらかでしたね。
ーお酒大好きなんですね。職場の雰囲気はどうでした?
ICUなので、やっぱり忙しかったですね。先輩看護師さんはみんなピリピリしてる感じで。
ーその職場ではどれくらい働いていましたか?
2年です。
本当は1年で辞めるつもりだったんですが、看護師長に「1年で辞めてどうするの?そんなんじゃどこ行っても同じことを繰り返すだけだよ!」と、強めに説得されて辞められず……。
ー転職を考えた理由は?
「ひとつのミスが命にかかわる」というプレッシャーが1番の理由です。
あとは、看護師業界はどこもそうだと思うんですが「先輩が怖い」というのも。帰り道に泣いてしまうこともよくありました。
4. オーストラリアへの語学留学
ー病院を辞めたあと、どのように治験コーディネーターの仕事を見つけたんですか?
治験コーディネーターの仕事自体は転職エージェントを利用したんですが、病院を辞めてからすぐに転職したわけではないんです。
実は退職後、10か月ほどオーストラリアへ語学留学に行ってきました。
ーなぜ突然、海外へ?
高校の頃から留学はしたかったんですが、色々な要因から断念していたんです。
2年間働いたことでお金にもある程度の余裕ができたし、こういうタイミングじゃないとまとまった時間は取れないし思い切っちゃいました。
ー帰国後、留学経験を活かした仕事に就こうとは思わなかったんですか?
それも考えました。そもそも医療職に就くつもりはなく、一般企業で色々探していたんですが、未経験からでは給料が低いところがネックだったんです。
そんなときに、大学の同期から「治験の仕事ならそれほどプレッシャーもないし給料もそこそこいいよ。看護師なら優遇されるし」と治験コーディネーターをおすすめされたんです。
5. 治験コーディネーター(CRC)として再スタート
ー治験コーディネーターの仕事内容をいまいちイメージしづらいのですが、詳しく教えてもらえますか?
簡単に言うと、新薬開発の最終過程である「治験」をサポートする仕事です。ちなみに必要な資格などはありません。
治験を行う患者さんのスケジュール管理やケア、治験に関わる看護師や先生のサポート、その他の全体調整などを行います。
働き方としては、医療機関の治験事務局に直接採用されるパターンと、私のように民間企業で採用され医療機関に派遣されるパターンの2種類あります。仕事内容はほとんど変わりません。
ー派遣される病院は固定なんですか?
いえ、そんなことはないですよ。日によって違いますし、午前と午後で別々の医療機関へ行くこともあります。
なので、午後の病院が早く終わればそのまま直帰することも多いです。一応、定時は9時~17時半なんですけどね。
ー医療資格を持っていない治験コーディネーターさんも職場にいるんですか?
たくさんいますよ。ただ、看護師・臨床検査技師・理学療法士などの医療系資格を持っている場合はベースの給料が優遇されます。
それに医薬品に関連する仕事なので、基本的な医学知識があるのとないのとでは全然違うと思います。医療知識がゼロの状態で入ってきたらすごく苦労するんだろうなと。
ー前職と比べ給料は上がりましたか?
少しあがりました。額面で26万円くらい。賞与は年2回あるそうです。
ー転職満足度を100点満点で表すと?
70点くらいでしょうか。残りの30点は「移動が多い」ところです。ずっと事務所で働いていたい(笑)。
ただ、給料はそれほど悪くないし土日祝休みですし、概ね満足しています。
6.(番外編)生活・お金の話
ー仕事も含めた今後の人生設計は?
とりあえず今は転職を考えていないです。ただ、「医療に携わっていきたい」というような強い想いがあるわけでもないので、いつかは英語を活かせる仕事とかにも挑戦してみたいなと。
ー休みの日は何していますか?
友達と遊ぶか、飲みに行くか。
少し足を伸ばして日帰りでふらっと出かけることもあります。
ーお酒は何が好きですか?
ビール、日本酒、ワイン。わりとなんでも飲みますよ。
ー朝は何時に起きていますか?
事務所に行く場合は7時に起きています。医療機関へ直接行く場合は、まちまちですね。
ースマホのホーム画面を見せてもらってもいいですか?
どうぞどうぞ。

ーよく使うアプリbest3はなんですか?
1番使うのはLINEなんですけど、それじゃつまらないですよね?
1位「Instagram」、2位「Twitter」、3位「Netflix」にしておきます。
ーNetflixでおすすめの作品は?
「ストレンジャー・シングス」っていう海外ドラマにハマりました。あと「リラックマとカオルさん」。
リラックマは10分番組なので、ストレンジャー・シングスでハラハラしたあとはリラックマで癒されるっていう流れがおすすめです。
ー人生で1番高い買い物は?
買い物とは違うんですけど、留学ですね。全部で300万円近く使ったと思います。
ー月の支出を教えてください。
こんな感じです。

実家暮らしなんですが、一応気持ち程度のお金は入れています。本当に気持ち程度なんで恥ずかしいんですけど……。
飲み代は正直いくら使ってるかわからないですね。勘で大体これくらいかなって感じですが、計算するのも恐ろしいです。
ーでは最後に、これから治験コーディネーターを目指そうとする方へのアドバイスがあればお願いします。
私の場合は面接時に「治験とはどういう業界で、治験コーディネーターとはどういう職種なのか」を理解しているのか、しつこく確認されました。
マイナーな職種なので、自分がやろうとしていることをちゃんと理解しているのか聞かれるんだと思います。なので、治験コーディネーターについて完璧なぐらいに調べあげてから面接に臨むことをすすめます。
ー本日はお忙しいところありがとうございました!