1.今回インタビューしたのはこんな人

ーまず初めに自己紹介をお願いします。
東京生まれ東京育ちの30歳です。
ー職歴について教えてください。
都内の福祉専門学校を卒業後、特別養護老人ホームで9年働いて、昨年他の特別養護老人ホームに転職しました。今日持ってきたのはそのときの履歴書です。
ー転職活動期間はどれくらいですか?
インターネットの求人サイトに登録して、約3ヶ月で決まりました。何社か紹介してもらったんですけど、実際に面接を受けたのは3社ですね。
ー特養から特養への転職ですが、どんな点を重視していましたか?
介護職としてのスキルアップを望んでいたので、一番は「成長環境」です。もう1つは、「新規開設」の経験ができること。その2点が転職を決めた理由です。
ーその他「働く時間」や「給与面」での希望はありましたか?
「働く時間」にこだわりはありませんでした。自分が成長できるんだったら時間を使ってもいいと思っていたので。給与面は前職と変わらない水準で探してました。在籍年数が長かったので、そこそこ高かったんですよね。
—ありがとうございます。ではさらに詳しく教えてください!
2.介護職の履歴書(実例)

※証明写真は取材用に撮影したものに変更しています
—こちらの履歴書は手書きで作成したんですね。
そうですね。受けた3社ともすべて手書きです。登録していた紹介会社の方がPDFで送ってくれたものを印刷しました。
—手書きで作成した理由はありますか?
俺の気持ち的に、手書きで書いたほうが「気持ちが伝わるかな」と思って。まあ正直、手間を考えるとパソコンのほうがいいと思いますけどね。一度下書きをしてから清書しているので、どうしても時間がかかりますし。
—きちんと下書きしているんですね。
左側半分(学歴・職歴など)は直接書きましたけど、間違えたくない「志望動機」の部分は鉛筆で下書きをして、ボールペンで清書したあとに消しゴムを使いました。
—1枚書くのにどれくらいかかりましたか?
下書き込みで30〜40分くらいだと思います。
—証明写真は掲載できないのですが、こちらはいつ撮影したものですか?
履歴書を面接3日前につくったので、同じタイミングで駅前の証明写真機で撮りました。
—このときの服装は?
上下黒のスーツ、白のシャツ、グレーのネクタイでした。
—1つ気になったのが、髪はさっぱりしているのに、ヒゲは剃っていないんですね。
そうなんです。ポリシーだったので剃るのはちょっとなあって。あと剃り跡が青いのがコンプレックスなんですよ。生えるのも早くて、朝剃っても夕方には無精ヒゲが生えてきてしまうので。
—ちなみに専門卒で入った1社目のときはどうでした?
ヒゲ生えてましたね。かなり丁寧な言葉遣いで面接を受けたので「若いし、ヒゲ生えててもいいよ」「そのかわり伸ばしっぱなしはやめて、きちんと整えてね」と言われました。
—なるほど。履歴書の提出方法は?
当日に手渡しです。三つ折りにして封筒に入れていきました。
—志望動機を書く際に工夫したことはありますか?

“特別養護老人ホームにて、介護士として現場で実務を担当しました。入居者の皆様が幸せに過ごして頂ける環境作りをチーム一丸となって構築してまいりました。また、実習担当としても、将来の介護士の卵である学生の育成にも力を入れて励みました。貴社では、これまでの経験を活かし、微力ながらも貢献したいと考えております。(志望動機原文より)”
自分の介護に対する想いと実務経験をアピールできるように書きました。これは他の会社を受けても変わらない、自分のベースでもあるので。面接では、自分が力を入れたい「介護士の育成」という部分をメインに話しました。
—書かれている「実習担当」の経験というのは?
前職で専門学校の実習生の受け入れをしていたんです。そこで自分なりに教え方を勉強していくなかで、若い子が介護の仕事に魅力を持てるようにしたいと思って、介護士の育成に励むようになりました。
—志望動機を書くにあたって、何かを参考にしたり、受ける会社のことを調べたりしましたか?
自分の介護に対する考えと会社の方針や理念に相違がないかは事前に調べましたが、それ以外はとくに参考にしてないです。
—本人希望欄は「特になし」になっていますね。

給料の最低限のボーダーラインはありましたけど、面接で自分をどれくらい「欲しい」と思ってもらえるかが重要だと思っていたので、あえて希望は書きませんでした。
急に希望年収が書いてあったらやらしいじゃないですか(笑)。自分の希望に沿わなかったら直接交渉したいなと思っていたくらいですね。
—ご自身の履歴書を振り返ってみて、良かった点・改善点はありますか?
志望動機に関して、前職の経験をもう少し具体的に書いても良かったかなと。現場のリーダーとして1つのグループをマネジメントしていたので。
—ありがとうございます。次は面接について聞かせてください。
ジョブメドレーからのアドバイス
今回の履歴書について、ジョブメドレーのキャリアサポートに「良い点」「改善できそうな点」を聞いてみました。主なポイントは以下のとおりです。ぜひ履歴書を書くときの参考にしてみてください。

①志望動機
文章がまっすぐ書けるよう、下書きの段階で定規を使うなどするとよい。判別しづらい文字にも気をつけましょう。
これまでの経験がどのような貢献につながるか、具体的な記載があるとよい。スペースに余裕もあるので想いの強い「介護士の育成」について深く記載するのも有効です。
②本人希望欄とくにない場合は「貴社規定に従います」と記入しましょう。
3.介護職の面接対策

—面接前に準備したことはありますか?
自分のヤル気というか、仕事に対する気持ちを伝えたかったので、前日に文言やキーワードを頭の中で考えました。
—持ち物の指定はありましたか?
履歴書と介護福祉士の登録証ですね。登録証は自宅に送られてきた賞状みたいな原本をコピーして持っていきました。
—当日の服装は?
証明写真と同じ上下黒のスーツです。
—面接はどこで・誰と・どのようにおこなわれましたか?
新しい施設のオープン前だったので、面接は施設長とカフェでやりました。けっこうカジュアルな雰囲気でしたね。すこし変わっているなと思ったのは、最初に会社が準備していたアンケートシートを渡されて、20〜30分くらいかけて記入したことです。
—アンケートシートにはどんな項目がありましたか?

「これまでの介護経験」に加えて、「長所と短所」「自分をどのような人間だと思うか」などの項目がありました。
—書いた内容を覚えていますか?
全部は覚えてないですけど、「短所は短気な部分がある」と正直に書きましたね。笑われましたけど。
—面接官からはどのようなことを聞かれましたか?
シートを見ながら「専門学校ではどんなことを学んだの?」とか、志望動機に書いた「介護士の育成」に関して、「実際にどんなことをやってみたの?」とか。
介護士の育成に関しては「職員全体が同じことを実習生に教えてあげられるように、マニュアルや教育スタイルを確立させた」と答えました。
あとは「入居者様が幸せに過ごして頂ける環境作り」というところに関して、「具体的にどんなことで幸せにしてあげたい?」と突っ込まれました。
そこに関しては、「ただ食事介助などをするだけではなく、入居者様が趣味を楽しんだりすることで、精神面で健康になれる手助けをしたい」と答えたと思います。
—逆に自分から質問したことはありますか?
「自分はマネジメントなどを学んで、介護士として成長していきたいと思っているんですけど、施設長は俺が成長できる環境がここにあると思いますか?」と聞きました。
—施設長からの答えは?
「もちろんです!」と。聞いたのはそこの環境についてだけですね。
—面接はどのくらいかかったんですか?
合計で1時間半くらいかかったと思います。初めは1時間の予定だったんですけど、質疑応答のあとに会社説明を聞いて、そのあと介護について話し込んじゃったので。
—内定の連絡はどのようにきましたか?
面接が終わったあとに紹介会社から電話がきて「ぜひ来て欲しいと言っているから、1週間くらいで返事をください」と言われました。
実際にはもう1社内定をもらっていて、そちらのほうが給料が良かったので悩んだんですけど、仕事を楽しみたいと思ったので、現在の職場に決めました。
—施設長との相性が良かったということですかね。
そうですね。40代半ばの方なんですけど、第一印象から良くて、話している内に「この施設長と一緒に働きたいな」と思いました。いまも上司・部下の関係で働いています。
—面接に関して、求職者の方へアドバイスを頂けますか?
緊張すると思うんですけど、介護職の基本は笑顔なのでそこは忘れずに。ニコッと笑っているだけでも良い印象を与えることができます。あと自分は早口にならずに、ゆっくりと話すことを心がけました。
—なるほど。本日はありがとうございました!
ジョブメドレーからのアドバイス
今回の面接対策について、ジョブメドレーのキャリアサポートに「良い点」「改善できそうな点」を聞いてみました。主なポイントは以下のとおりです。ぜひ参考にしてみてください。
◎面接で正直な人柄が評価されたことがよくわかります。短所をどう克服するか、どう改善しようとしているかまで伝えられるとなお良いと思います。
■介護職で就職・転職を考えている方へおすすめの記事
【実例あり】介護職の履歴書の書き方・志望動機・面接対策をまとめました初めて就職・転職活動をする上で知っておきたい「履歴書の書き方・提出方法」「志望動機の考え方」「面接対策でやるべきこと」などを総まとめした記事をご紹介します!ぜひ参考にしてみてください。