【介護職の面接対策】よく聞かれる14の質問と回答例、見られるポイントを解説

介護職の面接でよく聞かれる質問と回答例を解説! 面接官がその質問から何を探っているかの意図をつかめば、答えるコツがわかります。面接官が見ているポイントと併せてチェックしましょう。

【介護職の面接対策】よく聞かれる14の質問と回答例、見られるポイントを解説

目次

1.介護職の面接で見られるポイント4つ

面接では受け答えだけでなく、応募者の立ち居振る舞いも考慮して総合的に合否が判断されます。介護職の面接で採用担当者が見ているのは主に次のような点です。

一般常識・マナー

業務上多くの人と関わる介護職の面接では、社会人としての一般常識やマナーが身についているかチェックされます。面接時にあいさつや丁寧な言葉遣いができることはもちろん、面接会場での振る舞いも重視されます。

コミュニケーション能力

介護職は利用者やその家族と接することが多いため、自分の伝えたい内容をわかりやすく相手に伝える表現力や、相手の発言に対する傾聴力が欠かせません。面接においても担当者の話をよく聞いて、会話のキャッチボールを意識しましょう。

服装・身だしなみ

介護職の面接では、清潔感があり誠実さが伝わる服装・身だしなみであるかどうかが見られます。事業所によっては「カジュアルな服装でOK」とするところもありますが、面接というビジネスシーンにふさわしい服装を選びましょう。頭髪は整え、爪は短く切りそろえます。シワや汚れのある服や伸びた爪などは、面接官にネガティブな印象を与えてしまう恐れがあります。

仕事に対する意欲

仕事に対する意欲は、志望動機の内容だけでなく、話す内容や表情、姿勢からも伝わるものです。背筋を伸ばし、アイコンタクトを取りながら、明るい表情で受け答えしましょう。

面接の流れやマナーについて詳しくはこちらで解説しています
【面接マナー】直前でも間に合う! 受付前から退室後までの注意点をイラストでわかりやすく解説

2.介護職の面接で聞かれる質問・回答例

面接のイメージ

ここからは、介護職の面接でよく聞かれる質問とその回答例を紹介します。前提として、面接官が聞きたいのは立派な模範回答ではなく、あなたの考えや人となりがわかる回答です。以下の例を参考に、あなたらしさが伝わる受け答えを心がけてみてください。

自己紹介・自己PRに関する質問

Q「自己紹介をお願いします」

自分の名前と経歴、志望理由、締めのあいさつを簡潔に伝えます。最初の質問なのであまり長くは話さず、30秒〜1分程度を目安にまとめましょう

回答例「◯◯◯◯(自分の姓名)と申します。祖母の介護をきっかけに福祉の道に進み、現在は介護職として◯年間特別養護老人ホームに勤務しています。特養での仕事を通じて、利用者さま一人ひとりに寄り添う大切さを学びました。今回の転職は夫の転勤に伴うものですが、御法人の理念に共感したため、ぜひこちらで働きたいと思い応募しました。本日はどうぞよろしくお願いいたします」

Q「自分自身をどのような性格だと思いますか」
Q「長所と短所を教えてください」

この質問では「客観的に自分をどう捉えているか」が見られます。長所は応募先の職場でどのように活かせるかを伝えます。短所の伝え方には注意が必要で、悪い点をそのまま伝えて終わるのは禁物です。裏を返せば長所とも捉えられる内容を選んだり、克服のために取り組んだエピソードを紹介したりするなど、ポジティブな内容に変換するようにしましょう。

回答例「私は几帳面で、責任感が強い性格だと思います。利用者さまのケアでは細部まで目を配り、質の高い介護を提供するよう心がけています。一方で、柔軟性に欠ける面もあり、想定外の出来事への対応が苦手です。この対策として、日頃からさまざまな状況を想定して対応策をシミュレーションしています」

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【例文あり】面接で聞かれる短所を長所に言い換えるコツ100選

志望動機に関する質問

Q「志望動機を教えてください」

志望動機は応募先の法人理念やサービス内容、独自性などを踏まえたうえで「この職場だからこそ働きたい」という気持ちを伝えることが大切です。さらにこれまでの経験やスキルをもとに、その職場でどのような貢献ができるのか伝えると良いでしょう。

回答例「介護老人保健施設で◯年間、主任として働いてきました。介護職としてさらに専門性を高めたいと考え、このたび転職を決意しました。御法人を志望した理由は、行政と連携したモデル事業などの先進的な取り組みをおこなっている点に惹かれたからです。ご縁をいただけた際には、これまでの経験を活かしチームづくりに力を入れ、研修会などにも積極的に参加して知見を深めたいと考えております。人手不足が深刻な介護業界ですが、職員が働きやすい環境づくりと利用者さま目線の介護の提供を両立させるために、これからも尽力していく所存です」

Q「入職後に取り組みたいことはありますか」

その職場で何を成し遂げどのような貢献ができるのか、また本人の希望を叶えられるのかを確認する質問です。自由に答えてOKですが、事前にしっかりと応募先の組織や業務内容について調べたうえで、現実的な内容を答えましょう。とくに未経験者の場合、下調べが不足していると、実際の業務とは異なる的外れな回答になってしまうことがあります。

回答例「入所生活がより豊かになるようなレクリエーションを企画したいです。前職でレクリエーションを担当した際、利用者さまの楽しむ姿を見て、大きなやりがいを感じました。利用者さまの趣味や興味に合わせたレクリエーションを実施し、施設での生活が楽しいと思ってもらえるように貢献したいです」

Q「前職の退職理由/転職理由を教えてください」

中途採用の人が必ずと言っていいほど聞かれる質問です。「職場の人間関係が悪かった」「残業が多く、給料が少なかった」など前職の悪いところを正直に伝えてしまうと、「思うようにいかないときにまた辞めてしまうのでは」と思われてしまいます。たとえネガティブな原因だったとしても、転職理由は「自分のやりたいことを実現するため」「スキルアップのため」など、前向きな理由を伝えるようにしましょう。

回答例「これまでデイサービスの介護職として働いてきましたが、さらなるスキルアップを図りたいと思い、入所施設への転職を決めました。御法人は先進的な取り組みや充実した研修制度があり、介護の専門性を高められる環境に魅力を感じております。入職後は現場で経験を積みながら、介護福祉士の取得を目指して勉強を進めたいと思っております」

仕事・経験・スキルに関する質問

Q「介護職を目指したきっかけを教えてください」

介護職を目指したきっかけを聞くことで、「応募者の人となり」や「その仕事に対する思い」を確認する質問です。きっかけは人それぞれなので、エピソードを交えながら具体的に伝えるようにしましょう。

回答例「介護職を目指したのは、祖父の介護がきっかけです。認知症だった祖父の介護は大変でしたが、祖父の笑顔を引き出せたときには大きなやりがいを感じました。この経験から、誰かの生活を支え、喜びを共有できる介護の仕事に就こうと決めました」

Q「仕事をするうえで心がけていることを教えてください」

この質問では、あなたが介護職として働くうえでの信念を聞くことで、応募先の理念や方針と合っているかを確認しています。まず結論を伝え、続いて具体的な理由を説明しましょう。自身の心がけていることをもとに実際に取り組んだエピソードを聞かれる可能性もあるので、回答できるよう用意しておくと安心です。

回答例「利用者さまの尊厳を尊重することを心がけています。介護が必要な状態となっても、これまでの人生や価値観を理解して寄り添うことが重要だと考えます。その方の生活歴や人柄、嗜好を把握して、それまでの生活をできる限り維持できるよう、自立に向けた支援に努めています」

Q「これまでの仕事で印象に残っていることを教えてください」
Q「印象に残っている利用者とのエピソードはありますか」

介護職としてこれまでにどのような経験をし、どう対応してきたのか、そしてその出来事をどう捉えているかを聞く質問です。エピソードの状況を説明し、そのうえで自分が学んだことや成長した点に触れるようにしましょう。

回答例「前職のグループホームでは、入浴介助を拒否される利用者さまの担当になったことがあります。そのときは介助を強要せず、まずはその方との信頼関係の構築を優先し、積極的にコミュニケーションを取るようにしました。すると次第に心を開いてくれ、入浴の声かけにも応じてくれるようになりました。この経験を通して、利用者さま一人ひとりのペースに合わせた介護の大切さを学びました」

労働条件・働き方に関する質問

Q「希望の事業所に配属されなかった場合はどうしますか」

大規模法人では、グループ内でさまざまな種類の事業所を運営しています。必ずしも希望する事業所に配属されるとは限りません。希望が叶わなくても柔軟に受け入れる姿勢を伝えましょう。ただし、希望の事業所でなければ入職しないほどの強い意思がある場合は、正直に伝えて問題ありません。

回答例「どの事業所に配属されても、利用者さま目線を第一にしたケアの実践に努めます。与えられた環境で自分にできることを精一杯おこない、新しい学びを得られるよう頑張ります」

Q「早出・遅出や夜勤も対応できますか」

家庭の都合などで早出・遅出勤務や夜勤が難しい場合、答えづらい質問かもしれません。しかし対応できると取り繕ってしまうと入職後トラブルに発展しかねないため、正直に伝えたほうが良いでしょう。その際には「一切できません」と強気な態度ではなく、理由とともにできる範囲で職場に貢献したいという意欲を示すことが大切です。

回答例「まだ小さい子どもがいるので夜勤は難しいですが、早出と遅出勤務は可能です」

Q「ほかにも選考を受けていますか」

この質問に対して「御社しか受けていません」と答えることで志望度の高さをアピールする人がいますが、事実でないのなら選考状況は正直に答えるようにしましょう。ほかに選考を受けているからといって一概に評価が下がるわけではなく、採用側は複数の応募者の採用スケジュールを調整する目的や、応募者の志望先に一貫性があるかどうかを確認するために質問していると考えられます。

回答例「現在は、特別養護老人ホームと有料老人ホームの2件の選考を受けています。一件は書類選考中で、もう一件は次が最終面接です」

Q「何か質問はありますか」(逆質問)

面接の終盤では、応募者からの質問である逆質問を尋ねられることが多いです。その際に「とくにありません」という回答では、意欲が欠けている印象を与えてしまいます。少なくとも3つ程度は事前に質問を用意しておくと良いでしょう。

質問内容は自分が聞きたいことでOKですが、「事前に調べればわかる情報」「面接官がすでに説明したこと」「福利厚生や待遇面に関することばかり」を質問するのはNGです。もし準備していた逆質問の答えがそれまでの会話で登場した場合は、「お聞きしたかった質問はこれまでのお話で解消できたため、追加ではありません」などと伝えると好印象です。

逆質問は自己アピールや有用な情報を得られるきっかけにもなるため、上手に活用しましょう。

回答例「資格取得に関する支援制度はございますでしょうか。将来的にケアマネジャーを取得したいと考えているため、制度があるようでしたらぜひ活用したいと思っています」

そのほか、質問の受け答えの例文は以下の記事でも紹介しています。
質問回答42例!医療介護福祉の面接対策~自己紹介から逆質問まで網羅~
逆質問の例文まとめ!面接の最後に聞かれる「何か質問はありますか」の答え方50選

3.介護職に聞いた面接対策の実例

実際に介護職の面接を受けた人たちに、どのように対策していたか、また実際にどのような質問回答があったのかをインタビューしました。面接対策のほか履歴書や志望動機の書き方も聞いているので併せて参考にしてみてください。

介護職インタビュー アパレル業界から障害者福祉施設への転職
引用:29歳男性の履歴書・志望動機・面接対策(アパレル店員→障害者福祉施設)より
介護職インタビュー 特養から別の特養への転職
引用:30歳男性の履歴書・志望動機・面接対策(特別養護老人ホーム→新規オープンの特養)より

そのほかのインタビューはこちら

4.よくある質問

Q.介護職の面接時の服装は?

介護職の面接時の服装は、応募先からの指定がない限りスーツが基本です。面接の場であっても勤務時と同様に身だしなみが見られると考え、清潔感のある装いを意識しましょう。ヘアカラーは明るすぎない茶髪や黒髪にし、髪が長い場合はまとめます。アクセサリー類は結婚指輪以外は外し、派手なネイルなどは避けましょう。

服装や身だしなみについて詳しくはこちらで解説
【スーツ・私服別】医療介護福祉職の面接にふさわしい服装・髪型・メイク・身だしなみまとめ

Q.介護職の面接時の持ち物は?

介護職の面接時に必要な持ち物には、次のようなものがあります。

必ず要るもの

  • カバン(A4サイズの書類が折れずに入る大きさ)
  • 履歴書・職務経歴書(折れないよう、クリアファイルや封筒に入れる)
  • メモ帳・筆記用具
  • 面接会場の地図・緊急連絡先がわかるもの
  • スマートフォン・携帯電話
  • 現金・交通系ICカード
  • 腕時計
  • ハンカチ・ティッシュ
  • 応募先から指定されたもの(資格証明書など)

あると便利なもの

  • 印鑑
  • スケジュール帳
  • モバイルバッテリー
  • 予備のストッキング・マスク・コンタクトレンズ等
  • 手鏡・メイク道具
  • 常備薬
  • 折りたたみ傘

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